大企業に入社できた人でも、月日が経つにつれて入社当初の意気込みは消え失せ、いつの間にか居酒屋で会社や上司の不平不満を言ってしまうような人がいます。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
今回はある海賊たちの「大船」と「小船」の狭間で揺れる葛藤物語です。目次
大船に乗った海賊Aの不満
むかしむかしあるところに「大船に乗った海賊A」がいました。誰もがうらやむ大船は、ある程度の学歴と厳しい試験に突破しないと乗ることすら許されません。
海賊Aには野望がありました。それは小さな頃から周囲に発していた「大船に乗って世界を股にかけた海賊になってやる!」という野望です。
ただ、その野望は実は彼の野望ではありませんでした。
エリート海賊である親から「お前は大船に乗れ!」「そうすると安定した海賊になれるぞ!」「大きな財宝だって手に入るかもしれないぞ!」という親からの受け売りでした。
海賊Aも大変な努力を重ね念願の「大船」に乗ることできました。これでエリート海賊の親にも胸を張ることができます。
時が経つにつれて不満が…
海賊Aは大船で数年間、働いているうちにふとこんなことを思うようになりました。
「俺、なんのために大船に乗っているんだ?」
最初はそんな思いから、頭のなかでグルグル考えているうちに悩みの矛先は憧れであった大船、そしてその乗組員たちに向けられるようになりました。
「ホント、この海賊船の船長って使えないな!」
「この船だってどこに向かっているのかわからない!」
「一生、この船に乗って人生が終わるのかよ!」
不平不満の連続です。
船に乗り始めた頃の勢いは小さくなり、いつの間にか先人が作った船にあとから乗り込んでおきながら、文句を言うようになってしまったのです。
ただ、海賊Aは大船から降りることができません。「親にどう思われるだろう」「大船から降りるなんてかっこ悪いよな」と周囲の目が気になり、一歩踏み出すことができずに月日が流れていきました。
・この船は本当に大丈夫なのだろうか
・親や周囲の目が怖くて「大船」を降りることができない
・一生このままかと思うと、気が重くて不安だ
大船から脱出した海賊B
さて、隣の国には「大船から脱出した海賊B」がいました。
海賊Bは、海賊Aと同様にもとは大船にいたのですが、「大船にいることが安定とは限らないかも…」と考えるようになり、思いきって「大船」を脱出して、「小船」に乗り換えました。
個人小船は馬力も無ければ財力もありません。海賊旗も完全オリジナルの海賊旗です。でも、誇りがありました。
海賊Bは言います。
「自分の力で、大海原を航海しているような気がするんだ!」
海賊Bには大船で鍛え上げた「船を設計する能力」がありました。この能力を活かし、富を築く考えでした。
ただ、海賊Bには一つだけ失敗がありました。それは航路や気象状況を確認する航海士としての才能がなかったのです。
気づくとそこは、いつの間にか血のような「真っ赤な海」にいました。この場所を現代用語では「レッドオーシャン」というようです。簡単に説明すると、競合がひしめき合う場所です。
そう「真っ赤な海」には、なんと海賊Bのような、いやそれ以上の優秀な船を設計する能力者たちがわんさかいたのです。海賊Bは溺れかけてしまい、戦う海を間違えたのかもしれないとようやく気づきました。
・自分の能力を活かそう
・自分の小船を持つと誇りが生まれる
・赤い海にきたしまったのは失敗だ
大船にいながら小船を所有する新しい海賊C
最近、「大船にいながら小船を所有する新しい海賊C」という者が出てきました。平日の9時から17時までは、きっちりと大船で海賊としての責務を果たします。
夜の時間帯や休日をつかって、自分で所有する「小船」で小遣い稼ぎをはじめたのです。
頭のいい海賊Cは、大船で安定的な収入を得ながら、小船でチャレンジングな行動を取りました。
「大船という後ろ盾があるから、失敗は恐れない」という海賊Cの考えは、性に合っており自分のペースで小船を成長させることができました。そうです、小船は大船にばける海賊船になる可能性を秘めています。
また、「海賊ネットニュース」を熟読していた海賊Cは、海賊Bが「真っ赤な海」で溺れかけたことを知っていました。
この海賊Bの失敗から学び、海賊Cは「青い海」を目指します。「青い海」は穏やかな海です。現代用語で「ブルーオーシャン」というようです。簡単に説明すると、「競合がいない場所」です。
財力もない、名声もない、スキルも限られる海賊Cがとった戦略こそが青い海を求めて泳ぎ切るということです。
海賊Cは小船なので「自分らしくいられる!」と意気込みながら、今日も羅針盤を片手に財宝を求め進み続けます。
・大船に乗りながら、小船をもつとチャレンジングな行動ができる
・他人の失敗談から学ぶことが大事だ
・青い海を求めて泳ぐ戦略こそが生き残る術である
あなたはどのように「人生の大海原」を乗り切りますか?
さて、あなたはどのようにして、この荒波が激しいと言われる「現代版人生の大海原」をどのように乗り切りますか。
僕は大企業が悪いとは言いません。ただ、大企業にいながら不平不満を言う人はたくさんいることを知っています。会社という組織にいると「お金をもらえて当たり前」という感覚になります。
あとから乗り込んだ船に不平不満や愚痴を言っている時間があれば、自分らしい働き方を模索したほうが生産的なのは間違いありません。
最近では多種多様な働き方が認められつつあり、フリーランスなど起業をしたり、ベンチャーで力をつける人も増えてきました。
さらに、サラリーマンでも副業を行っている人もいます。例えば、IT企業のサイボウズ青野慶久社長は、自社社員の副業を認め、2016年の厚生労働省「働き方の未来2035」で「企業の副業禁止規定を禁止しよう」と述べています。(参考)
これからの時代、ますます「自分らしい働き方」を模索することが大事になってきます。企業で出世したいのか、転職したいのか、副業したいのかなど「自分のやりたいこと」と相談しながら人生の満足度を上げていくようにしてみませんか。
追記:「このまま今の会社にいていいのかな」と思う人へ
「無料アプリ」で自分の市場価値を知る
もし「このまま今の会社にいていいのかな?」と思うようであれば無料の「ジョブクル」というアプリがおすすめです。チャット形式で相談できたり、AIが求人情報を探してくれるという期待以上に使えるアプリですよ。
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おすすめ本①:「転職の思考法」
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そして、サイボウズの青野社長の新刊「会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。」です。
青野社長は、このように述べています。「私たちが楽しく働けないのは、会社の仕組みのせいなのではないか。会社がモンスターのように私たちを支配してしまっているからではないか」(「はじめに」より)
会社というモンスターが、僕たちを不幸にしているのかもしれない。
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おすすめ本③:「残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実」
最後が「残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実 」という本です。著者は「長時間労働を無意識に評価するような組織風土を改めることではないか」と提案します。
理想の職場とはどのような環境なのか、とても参考になる一冊です。
最後に
「このまま、この会社にいて大丈夫かな」と思ったときは、今回の各海賊の物語を思い出してみてください。
働き方は多種多様です。世の中、ここに書いたような海賊達ばかりでもありません。あなたらしい働き方を模索してみてはいかがでしょうか。
最後に「これからの働き方」に関するおすすめ本のまとめ記事を貼っておきます。仕事で悩んでいる人は参考にしてみてくださいね。どの本も素晴らしいですよ。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●仕事に不満が出たら、この海賊の話を思い出そう!
●世の中には多種多様な働き方がある!
●不平不満の前に自分らしい働き方を考える!