「自分に厳しく、他人に優しくありたい」という理想的な考え方がありますよね。でも、これはなかなか難しいものです。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
今回は『「自分に厳しく、他人に優しく」ではなく「自分に優しく、他人にも優しく」でいこう』というお話です。
目次
「自分に厳しく、他人に優しく」が難しい理由
「自分に厳しく、他人に優しく」という考え方があります。一見、とても理想的な考え方のようですが、これができるのは一部の達人クラスの人ぐらいではないでしょうか。
もし自分に厳しくしたとします。
適度なストレスは大事なのですが、厳しく自分を追い詰めすぎいると「私もがんばっているんだから、あなたもがんばってよ!」となりやすいのです。
ほとんどの人が自分に厳しくすると、他人にも厳しくなってしまいます。
このような「自分に厳しく、他人にも厳しい」人というのは、ゆくゆくは孤立する傾向にあります。誰だって、厳しい人からは離れたくなるものです。
あなたの周りにダメ出しばっかりする上司がいたら嫌ではありませんか。まずは「自分を優しくする」ことが大事です。
まずは自分に優しくなろう
自分に厳しすぎる人で他人にも厳しくあたりがちという話をしました。そこで、まずは「自分を優しくする」ことを意識してみてはいかがでしょうか。
まずは自分への「思いやり」を持つことです。自分に優しくできた分だけ、他人にも優しくなります。
教育心理学者でテキサス大学准教授のクリスティン・ネフ博士が提唱する「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」なんかは、とても参考になります。気になる方は、過去に書いた記事をどうぞ。
セルフコンパッション では以下の3つを重要視しています。
①セルフカインドネス:大切な人に優しくするように自分自身に優しくあること
②コモンヒューマニティ:「みんなそうなんだ」といった、失敗や苦しみを人間にとって共通のものととらえる感覚
③マインドフルネス:自分の思考や感情を価値判断しないこと、批評・分析はせず、ただ感じる・視るだけにする
セルフ・コンパッションとは、簡単に言ってしまえば「自分自身への思いやり、いたわり」を意味します。つまり「あまり自分に厳しくならずに、もっと自分を大切にしましょうよ」ということです。
人間関係がよくなる
「自分に優しく他人にも優しく」であるメリットは人間関係がよくなることです。
人は優しさをくれた人に対して、優しさで応えたいと思う生き物です。
これは心理学の「返報性の原理」でも実証されています。(何かをしてもらったら、そのお返しをしないといけないと思う心理的法則です)。
逆を返せば、人に厳しくすれば、それだけ他人から厳しい目で見られる可能性もあります。他人から厳しい目で見られ続けるというのは、考えただけでもストレスを感じることでしょう。
まずは自分に対して「優しく」「許す」ことからはじめてみてください。そのほうが人間関係もよくなっていくと思いますよ。
ついつい頑張りすぎていると思う人は、こちらの記事なんかもご参考までに。
これから大事なのは自分に厳しくして問題解決するのではなく、まずは自分に優しくなり問題と向き合うことなのではないでしょうか。
過去に、頑張りすぎてメンタルが悪化したことがある人や他人に厳しくなりすぎて反省を繰り返してしまう人は「自分に優しく、他人にも優しく」を実践してみてください。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●だいたい自分に厳しい人は他人にも厳しい!
●セルフコンパッションを心がける!
●まずは自分に優しくなろう!