ココロクエスト~レベルアップ心理学ブログ~byねこひげ先生

人生が劇的に変わる『ねこひげ』の心を強くする人生案内

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自信を持ちたい…の前に「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」

自信を持ちたい…の前に「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」

 
自信を持ちたいんです!!

 

 

世の中には自分に自信がなくて悩んでいる人がいます。確かに自信はないよりは、あったほうがよいと思われがちです。ただ、「自信」ってありすぎても逆になさすぎても実は害になる可能性があるのです。

 

どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。

今回は、自信を持ちたいと思う前に「自分への思いやり」を持とう、というお話です。自分に自信がない人は参考にしてみてください。
 

 目次

 

過剰な自信が傲慢さを生む可能性がある

 

あなたは自信はあればあるほどいいと思っていませんか。確かに、ビジネスの場でも自信が高い人ほど困難なことにも挑戦していくので、出世もしやすいと言われています。実際に、その傾向はあると思います。

 

カリフォルニア大学バークレー校の研究によれば、自信があるように振る舞いを見せるだけでも、他者は有能で高い地位にある人だと見なすという報告もあります。やはり、自信があるというのはメリットが高いように感じます。

 

ただ、自信過剰になってしまうと実は自信があることがデメリットにもなってしまうのです。あなたの周りにいないでしょうか。自信があるばかりに他人の意見を聞き入れようとしない人です。

 

過剰な自信が共感性を失わせて、他人の助言を聞かないようになります。周りからは「傲慢な人」というレッテルを貼られてしまいます。これは「自信過剰」の状態で、自信を持つことがマイナス面が目立ったケースです。

 

言わずもがな、自信がなさすぎても悲観的になってしまうのでよくありません。多少の自信のなさであれば、「謙虚な人」と思ってもらえるかもしれませんが、自信がなさすぎると残念な人だと周囲に思われるでしょう。

 

自信というのは、ありすぎてもなさすぎても実は良くないのです。そこで、興味深い研究をしている人がいます。「セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる」の著者である教育心理学者でテキサス大学准教授のクリスティン・ネフ博士です。

セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

 

 

自信よりも大切な概念「セルフ・コンパッション」

自信よりも大切な概念「セルフ・コンパッション」

自信に代わる概念はあるのでしょうか。そこで注目されているのが、教育心理学者でテキサス大学准教授のクリスティン・ネフ博士が提唱する「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」です。

 

「自信を持て!」と言われることに抵抗がある人には、こっちの概念のほうがしっくりとくるかもしれません。自分に思いやりをもつことで、失敗をしたとしても自分を責めたりしませんし、傲慢になることもありません。

 

他人を思いやるときのように、自分にもやさしくできる人は、自分自身が完璧でないことを受け入れていることもできます。つまり、自尊心のプラス面が含まれており、傲慢になるといったマイナス面が含まれていないのです。

 

自分に優しくしてあげよう

自分に優しくしてあげよう

セルフ・コンパッションを育むコツは、自分に優しくしてあげることです。まずは自己批判をしないようしましょう。

 

あなたは「自分はダメ人間だ」と否定していませんか。これがよくありません。このような自己否定を繰り返す人が、「もっと自信を持て!」と無理やり思い込もうとしても逆効果になります。

 

なぜなら、自分のことを根本的に許していないからです。

 

まずは自己批判をしないようしましょう。つまり、うまくいかないときでも自分を許してあげるのです。「ダメな自分も自分」だと、あるがままを受け入れるのです。ここでも、無理にポジティブな言葉を投げかけません。あくまでも自然体で自分という存在や自分の能力をそっとサポートするように、優しく自分に話しかけるのです。

 

自分のなかに優しいカウンセラーを持とう

大丈夫だよ♪

ねこひげぼけーっと

いきなり自分に優しく話しかけようといっても、簡単にできない人もいるでしょう。そこでネフ博士がおすすめしているのが、自分のなかに架空の優しいキャラをつくろうというものです。

 

好きなアニメのキャラクターや歴史上の偉人などでもいいのですが、僕なら自分のなかに優しいカウンセラーをイメージして話しかけます。

 

カウンセラーというのは基本的に否定はしません。傾聴スキルをもったプロの人たちです。だから、僕は自分の中に優しい(美人な)カウンセラーをイメージしています(笑)。

 

もし、あなたがダイエット中の女性なら寛大なイケメンを想像して「今日は食べすぎたのかい?大丈夫、また明日からダイエット頑張ろうよ」などイメージしてもいいかもしれませんね!

 

ちなみに、ネフ博士が実践した例ではダイエット中にお菓子を食べたときは、架空の優しいお婆ちゃんキャラに登場してもらったようです。自分で自分を励ますのが難しければ、自分のなかに架空の優しいキャラを設定するというのはありな方法だと思います。

 

最後に

自信がない人にとって「もっと自信を持て!」と言われるのが苦痛で仕方ないことです。それができれば苦労しません。ぜひ、そんな人にこそ「自分への思いやり(セルフ・コンパッション)」を持ってほしいのです。

 

日頃から、今回ご紹介したセルフ・コンパッションを育む訓練をしておいても損することはありません。自分に優しくなることはきっとあなたにプラスになるはずです。

セルフ・コンパッション―あるがままの自分を受け入れる

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残酷すぎる成功法則  9割まちがえる「その常識」を科学する

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どうぞ、よしなにお願いします。

 

 

今日のクエスト~LevelUpポイント~

●自信がありすぎるのもよくない!

●自信がなさすぎるのもよくない!

●まずは自分に思いやりを持とう!