いま、あなたは心に余裕があるでしょうか。「漠然とした不安がある……」「いつも時間に追われている気がする……」と心に余裕がない人が多くいます。
もしかすると、そんな心に余裕がない人は有益な情報を見極められずに情報過多になっているのかもしれません。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『心に余裕がない人必見!有益な情報かを見極める力』というお話です。心に余裕がない人は参考にして読んでみてくださいね。
目次
情報に振り回されない
現代はネットが普及して情報が溢れています。誰もが簡単にスマホから、ありとあらゆる情報にアクセスができるようになりました。
北海道大学の研究チームが日本心理学会の国際誌「Japanese Psychological Research」の2016年12月26日号に論文によればスマホを使わずに単にそばに置いてあるだけでも注意力を奪うことがわかっています。(参考)
「実験では、画面を消した他人のスマホであっても、ただそばに置いてあるだけで本来向けるべき場所への注意が阻害されることがわかりました。この影響は普段スマホを使わない人ほど強い傾向があります。こうした効果が起こる原因は2つ考えられます。1つは、スマホは置いてあるだけで自動的に注意をひきつけること。もう1つは、スマホの存在を無視したり、注意したりする働きに個人差があることです」
確かにスマホは便利なツールです。ただし、人間の注意力を奪う仕組みが実装されているのも事実です。明確な基準をもって向き合わないと情報に振り回されてしまいます。
そこで大事なのが本当に「有益な情報」なのかを見極める力です。
有益性の基準を持とう
情報に振り回されないためには”有益である”価値基準を具体化する必要があります。草薙龍瞬さんの著書「こころを洗う技術」に、とても参考になる有益性の基準が記されていましたのでご紹介しますね。
まず有益であるとは・・・
- 方向性(めざす目標)につながるー必要である。プラスの効果がある。
- 方法として役に立つ。使える。
- モチベーション(意欲・活力)が上がる。
- 誰かの役に立てる。貢献できる。
- 価値を創造できる。価値あるものが後に残る。
そして、有益ではない(価値がない)とは・・・
- 方向性につながらないー必要ない。関係がない。マイナスが働く。
- 方法として役に立たない。使えない。
- モチベーションが下がる。
- 誰かを苦しめる(傷つける。否定する。抑圧するなど)
- 価値あるものが得られない。何も残らない。
出典:こころを洗う技術 思考がクリアになれば人生は思いのまま
もし情報にアクセスするときに、このような自分のなかで有益性の基準をもっておくことで無駄に情報に振り回されなくなります。
ニュースダイエットから始めよう
有益な情報かを見極める力を養うためには練習だとおもってニュースダイエットから始めてみてはいかがでしょうか。ニュースダイエットとは、ロルフ・ドベリさん著書「News Diet」がベストセラーになって世間的にも注目をされていますね。
ニュースの消費に1万時間も費やしたあとで、私ははじめて自分自身にこんなふたつの質問を投げかけた。
「ニュースのおかげで、私は世界をもっとよく理解できるようになっただろうか?よい決断ができるようになっただろうか?」
答えはどちらもノーだった。(38ページ)
出典:News Diet
僕らが目にするニュースは「人の関心を惹きつけるもの」になっています。なぜなら、そこには広告料が発生するからです。テレビは視聴されないとスポンサーから広告料がもらえませんし、ニュースサイトも誰もアクセスしなければ広告料が発生しません。
ネガティブなテレビニュースは、個人的な心配ごとを深刻化させることが、デイビィ教授によってすでに証明されている。ニュースの内容が心配ごととなんの関係もなくても、この悪影響は変わらない。 (102ページ)
出典:News Diet
たとえば芸能人のゴシップや不安を煽るような事件など人の関心を惹きつける内容がニュースになりやすいのです。これら情報が本当に自分にとって重要であるかどうかは別の話です。人々の関心を集めるニュースと自分にとって重要なニュースは分けなければいけません。
ステップ①:情報源を整理する
あなたは日々どのメディアからニュースを見ているでしょうか。テレビ、ニュースサイト、スマホアプリ、SNSなど様々な情報源があります。この情報源を整理しましょう。入手する情報を減らしてみてください。
ステップ②:有益性の基準をもって情報と接する
先ほどの有益性の基準を参考にしながら「これは自分にとって価値があるのか、将来的に役立つのか」と、情報にアクセスするときは自問する習慣をもちましょう。
ステップ③:価値ある時間を過ごす
ニュースダイエットの最大のメリットは余計なニュースを見ないので時間が作れることです。さらに有益な情報かを見極めた上で入ってくる情報は、あなたにとって価値ある情報です。その情報を人生に活かすのも良いでしょう。
また空いた時間を活用して自分にとって価値ある時間にすることも重要です。たとえば、僕にとっては芸能人のゴシップ記事を読むよりも飼い猫と一緒に過ごす時間のほうが何倍も有益な時間の過ごし方です。またHSP気質で不安になりやすいのでネガティブな情報ばかりを発信するメディアは基本的に見ません。
すでに私たちの頭のなかはいっぱいだ。
新しいものをもっと詰め込むのはやめにして、頭を浄化し、解毒し、いまあるごみを取り除こう。情報を追加するより、削減するほうが得られるものはずっと大きい。
現代では、「より少ない」ことにこそ豊かさがあるのだ。(198ページ)
出典:News Diet
今回は有益な情報を見極める力についてお話をしました。もし、いま心に余裕がないと感じている人は情報過多になっているのかもしれません。
繰り返しになりますがニュースは人の関心を惹きつける仕組みが実装されています。情報過多になりやすいのです。さらに巧妙に人の不安を仰ぐニュースも少なくありません。(もちろん、中には有益なニュースもあります)。
心に余裕がもてるような充実した人生に必要なのは有益な情報かを見極める力です。
おすすめ書籍
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●ニュースダイエットから始めてみよう!
●有益な情報を見極めよう!
●自分にとって価値ある時間を過ごそう!