生きていれば「苦しい状況」に陥る時期もあります。そんなときに、あなたは苦しみに抵抗しようとしていませんか。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『人生の苦しみに「抵抗」以外で対処する4つの方法』というお話です。
目次
苦しみに抵抗していいのは気力と体力があるときだけ
生きていれば「苦しい状況」に陥ることもありますよね。
「なんで自分だけが、こんな目にあうんだ」「もう嫌だ、ツラい」そんなふうな感情を抱えながら、毎日を必死に生きている人も少なくありません。
そんな苦しい状況で、あなたはどのような行動に出るでしょうか。もしかすると必死に「抵抗」しようとしていませんか。
苦しみに抵抗していいのは気力と体力があるときだけです。気力も体力も十分にあれば、苦しみに抵抗して勝つこともあるでしょう。
ただ、大抵の人が苦しい状況に陥った時点で気力体力ともに半減しています。そんな心身ともに不安定な状態で抵抗をしようとするとどうなるでしょうか。
さらに、苦しみに抵抗し続ければ続けるほどエネルギーを消耗してしまい「痛み」が増すだけなのです。
頑張り屋さんほど、とつぜん心が折れる
我慢を美徳とする日本では、なかなか周囲に弱音を吐けずに頑張り続ける人が多くいます。
確かに頑張ることは素晴らしいことです。ただ、無理をして頑張り続けるのは問題です。なぜなら、頑張り屋さんほど心がポキッと折れやすいのです。
「Burn Out(バーンアウト)」、日本語で「燃え尽き症候群」とも言います。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
燃え尽き症候群の主な症状としては、頑張り屋さんが突然やる気を失って、無気力になったり、ネガティブ思考に陥ることがあります。
「がんばれ、もっとがんばれ!」と苦しい状況で(自分をいじめながら)抵抗をし続けた結果、心身に影響を及ぼしてしまうのです。やはり、無理はいけません。
では、どうすればいいのでしょうか。
「抵抗」以外に苦しみに対処する4つの方法
①弱音は吐いても良い
厚生労働省の「患者調査」などによれば、うつ病等の気分障害の罹患者は111.6万人で、内訳をみると、年代では40歳台が約24万人と最多とも言われています。(参考)
これは、若者に比べて40歳代の人ほど「我慢しやすい」「耐え忍ぶ傾向がある」「弱音が吐けない」などが原因の一つではないかとも考えらえれます。(もちろん、40歳で経験する家庭環境や会社での出世などライフステージも大きな一つだとは思います)。
いずれにしても、弱音を吐けないのは自分の感情に蓋をするようなものです。いつも弱音ばかりを吐くのは、それはそれで問題ではありますが、適度に弱音を吐くことは大事です。
会社の上司や同僚に言いづらいのであれば、信頼できる家族や友人にだけ弱音を吐くのもよいでしょう。あとは飼っているペットに話しかけるのも一つの方法ですね。
②受け入れる
人間心理学で「アクセプタンス」という言葉があります。
人間心理学におけるアクセプタンス(Acceptance)、受容(じゅよう)とは、その人が置かれた現実の状況について、変化や抵抗しようとせずに、その過程や状況を理解しようとする姿である。
今の状況や自分を受け入れることができずに過去や未来にこだわりすぎることで、嫌なことが頭のなかで大きくなっていきます。こだわりがすぎることで、結果的にメンタルに影響を及ぼしてしまうのです。
今の状況を一旦は受け入れてみましょう。不完全な自分も、上手くいかない状況も認めた上で、冷静に分析することが大切です。
③判断しない
苦しい状況に陥ったときは物事を判断してはいけません。ベストセラーの「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」(角川書店)でも、著者の草薙龍瞬さんは「反応しない練習」が必要だと説いています。
そもそも心は反応することしか知りません。だからこそ、心の性質を理解し、「反応しない練習」を続けることが大切なのです。
物事に対して良いとか悪いとか、勝ち負けや優劣をつくり出すのは人間の思考(判断)です。この思考(判断)をやめることで無駄に悩むことも少なくなるでしょう。
④自分に優しくなる
苦しい状況にいるだけで、すでにあなたは頑張っています。もしかすると、既にたくさん傷ついているかもしれません。そんな自分に対して、「もっとがんばれ!」とムチを打つのではなく、優しい眼差しを向けてあげましょう。
「よくがんばったね」「偉いよ」「少し休んでもいいよ」と自分に声を掛けてあげて寄り添ってあげてください。
おすすめは腕を胸の前でクロスさせるセルフハグです。自分を優しく包み込んであげるイメージでセルフハグをして自分自身を癒してあげましょう。
自分を追い込むのも自分ですが、自分を優しく包み込めるのも自分です。どちらがいいですか。
今回は「抵抗」以外に苦しみに対処する方法について書きました。苦しみに「抵抗」すると痛みが増します。
もちろん、気力と体力があるときはどんどん抵抗しても良いのですが、全ての人がそうとは限りません。環境や状況によっては、気力体力ともに弱っていることもありますよね。
もし、苦しみの状況で自分を見つめ直し「やっぱり体力が弱っているな……」と思うのであれば、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか。どうぞよしなに。
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今日のクエスト~LevelUpポイント~
●苦しみに抵抗すると痛みが増す!
●無理な我慢はメンタルに悪影響!
●気力体力がないときは抵抗する以外の方法を試そう!