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第三者を褒めることで自分まで得する「自発的特性転移」とは?

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第三者を褒めることで自分まで得する「自発的特性転移」とは?

 
N男さんに良い印象に思われたいのです!

 

 

 

片思いの相手がいれば「もっと良い印象に思われたい」と思う人もいるでしょう。また、職場では「もっと良い評価をされたい」と思う人もいるかと思います。

 

 

どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。

今回は第三者を褒めることで自分まで得する「自発的特性転移」について書きたいと思います。

 

 

目次

 

褒められたければ誰かを褒める

 

誰だって自分のことを「好印象に思われたい!」「もっと評価されたい!」と思うことがあるのではないでしょうか。

 

片思い中の人にとっては「好きな相手に好印象に思われる」ことが恋愛を実らせるかどうかの分岐点にもなります。また、サラリーマンにとっても「上司や同僚から評価される」ことが出世や仕事のモチベーションになることもあるかと思います。

 

そこで、よくやるのが「相手を褒める」ことです。

 

気に入られたくて、好きな相手のことを褒めたり、上司や同僚のことを褒めたことがある人もいるのではないでしょうか。

 

確かに、「相手を褒める」ことであなたの印象がアップするのは間違いありません。ただ、もう一つ心理学で実証されている良い方法をお伝えします。

 

それが「自発的特性転移」です。

 

「自発的特性転移」って?

「自発的特性転移」って?

心理学用語で『自発的特性転移(Spontaneous Trait Transference)』という言葉があります。

 

簡単に説明すると「第三者の特性について相手に話しているうちに、相手が第三者の特性を、知らないうちに「話し手の特性」として受け止めてしまう現象」です。

 

例えば、あなたが第三者の人のことを「真面目で努力家」と褒めたとします。すると、その発言を聞いた相手の中で、発言したあなたのことを「真面目で努力家」と認識するということです。

 

例えば、あなたが片思い中の女性だとします。片思いの相手の前で「第三者の人のことを褒める」と良いのです。「あの子、優しくて料理もできるのよ」と褒めることで、そのまま自分の特性として、相手に印象づけることができるのです。

 

悪口をいうと逆効果!

悪口をいうと逆効果になる

ひとつだけ注意点があります。それは「第三者の悪口を言うと好感度が下がる」ということです。

 

自発的特性転移は、相手が第三者の特性を、知らないうちに「話し手の特性」として受け止めてしまう現象です。

 

つまり、相手の欠点やマイナスポイントという特性を言うと、あなたまでその印象がついてしまうのです。

 

たとえば、「あいつは仕事でもできない…」と軽い気持ちで、その場にいない第三者のことを愚痴ったとします。それは、そのまま「あなたも仕事ができない」という印象になってしまうのです。

 

これは、よく職場でもあるのではないでしょうか。

 

その場にいない上司や同僚の悪口や陰口を言う人がいます。実は、そのような人は自分の評価を下げていたのです。マイナスでしかありません。

 

確かに「常に誰かの悪口を言っている人」というのは、「別の場所でも自分の悪口を言っているかも」と思ってしまい、決して良い印象はいだきません。できれば、そんな人とは距離を置きたくもなるでしょう。

 

逆に、誰かを褒める人というのは好印象です。「人の良い面にも気づける人」と思えますし、これからも仲良くしたいと感じるはずです。

 

ポジティブなこと、ネガティブなこと関係なく、第三者の特性を発言すると、それをそのまま自分の特性として、相手に印象づくのです。

 

自発的特性転移は、Ohio State UniversityのSkowronski JJ、Carlston DE、Mae L、Crawford MTの研究によって注目されるようになりました。

 

実験では、被験者に写真やビデオが見せられ、それに関して口頭説明がなされた。(中略)口頭説明はポジティブまたはネガティブな特性を含むもの。

 

例えば、ある男性の写真について「この男性は動物が嫌い。今日彼は店に行き、子犬を見た。そして子犬を足で蹴り飛ばした。」と他者が口頭で説明する。

 

ここでは、写真に写っている男性の「残酷さ」というネガティブな特性が表されている。話し手はその説明をしているだけ。

 

しかし、説明を聞いている被験者は、話し手自身が「残酷だ」と感じるという結果になった。話に挙がっている第三者の特性が話し手に転移する傾向は、「話し手と話す内容は一切関係がない」と被験者に明確に示されたときに、特に強くなった。

 

出典:Speak well of the living; Spontaneous Trait Transference

 

とにかく、第三者を褒めることで自分まで「好印象に思われて得する」ということです。人から好かれたいときには、「自発的特性転移」が有効的な手段となります。

 

どう褒めたらよいのか?

どう褒めたらよいのか?

ここでは、まずは相手に自分がどう思わたいのか考えてみましょう。

 

例えば、「真面目」「努力家」「面白い」「優しい」「親切」「賢い」「かわいい」「ユーモアがある」「クリエイティブ」など、自分が思わたい理想像を描きます。

 

あとは、「自分が思われいた理想像」のキーワードを会話のなかで織り交ぜていくと良いのです。

 

第三者は有名人や偉人でもいい

第三者は有名人や偉人でもいい

なにも周囲上司や同僚、友人や恋人や家族だけが第三者ではありません。誰もが知っている有名人や偉人を褒めることでも好印象になると思います。

 

例えば、「この前、テレビで見てたら明石家さんまさんが、すっごく優しくて面白かったよ」というと、相手はあなたのことを「優しくて面白い人」と印象づけることができるということです。

 

尊敬している人物のことを話すのが良いと思います。

 

最後に

心理学的にみて第三者のことを褒めるというのは、自分自身にとっても得する方法だったのです。

 

第三書の悪口や陰口を言う人は多くいても、第三者を褒める人は意外と少ないと思いませんか。ということは、第三者を褒めることで周囲よりも抜きん出ることができます。ちゃっかり、誰かを褒めて自分自身も得しちゃいましょう。

 
どうぞ、よしなにお願いします。

 

 

今日のクエスト~LevelUpポイント~

●第三者を褒めると自分まで得をする!

●逆に悪口や陰口を言うと逆効果!

●どんどん第三者を褒めるようにしよう!