あなたは今、目指しているものはあるでしょうか。「資格を取りたい」「彼女がほしい」「ユーチューブの登録者数を増やしたい」など、人それぞれに目標があるかと思います。
そのときに「心理対比」できていますか。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『目標達成率をあげるためには「心理対比」が重要!』というお話です。今、叶えたい夢がある人は参考にしてみてくださいね。
目次
心理対比とは
心理対比という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
簡単に説明すると、目標を計画するときに「最高の状態」とあわせて「最悪の状態」も想定することです。
よく目標を計画するとき「こうなればいい!」「こうなりたい!」という理想像は考える人は多いですよね。ただ、「失敗した場合」「達成できなかった場合」など最悪の状態を想定する人は意外と少ないです。
目標の達成率をあげるためには心理対比が重要です。
ポジティブ思考が目標の実現を妨げる!?
自己啓発セミナーやスピリチュアルの世界では「ポジティブ思考こそが成功の鍵だ!」と話をしているようです。
確かに一理あるのかもしれませんが、ポジティブ思考だけでは問題があります。
例えば「成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則」の著者ガブリエル・エッティンゲン教授は「過去の経験とかけ離れたポジティブな空想や願い、そして夢は、充実した人生に向けて行動するモチベーションには変換されなかった」と結論づけています。
その上で、さらに教授は「人を立ち上がらせ、前進させる最善の方法は、ポジティブに夢を見たすぐあとに、夢へと続く道に立ちはだかる現実と対決させること」だとして、頭の中での対比こそが現実と夢をつないでくれる方法だと述べています。
つまり、ポジティブ思考だけでは夢を妨げる可能性があるので、目標を達成したいときは最悪の状態も想像してみましょう、ということですね。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。
手順として、以下の4つのステップを参考にしてみてください。
ステップ①:目標を達成した最高の未来を想像する
まずは目標達成した場合に、どのような良いことが起こるのかを想像してみてください。
例えば「簿記の資格を取る」という目標を立てたとします。そうすると、「給与アップ」「転職に役立つ」「仕事の幅が広がる」など、どんないいことが起こるのか細かく書き出していきます。
ステップ②:ステップ①で書き出した中から自分に最もメリットになるものを選ぶ
ステップ①で書き出したメリットから、自分にとって最もメリットになるものを選んでください。
このステップ②までは考える人も多いかと思います。ただし、ここからが大事です。
ステップ③:自分の思い描いた目標が達成しなかった最悪の未来を想定する
もし目標達成しなかったとき、どんな最悪の状態が訪れるのかを想定してみましょう。
例えば、目標にしていた資格が取得できなかった場合だと「受験料が無駄になる」「給料が上がらない」「上司に小言を言われる」「メンタルが悪化する」など、思いつく限り、どんな最悪なことが起こるのかを書き出していきます。
ステップ④:ステップ③で書き出した最悪なトラブルの中で最も嫌なものを選ぶ
最後はステップ③で書き出した最悪なトラブルの中で最も嫌なものを選びます。その上で、対処方法を具体的に考えると良いでしょう。
チームでプロジェクトを進める上でも同じ!
チームで一つのプロジェクトを進める上でも同じように「最高の事態」だけでなく「最悪の事態」を想定するほうが望ましいでしょう。
有能なリーダーや上司は、後先考えずに行動はしません。必ず、入念なシミュレーションを行い、プロジェクトを進行する上で起こりうる障害など最悪の事態も想定します。
このようなリーダーの下に働ければよいのですが、「後先考えずに行動をするタイプのリーダー」の下だと苦労することも多くなるでしょう。このような場合、障害が起きても対応するのはリーダーではなく、チームメンバーだったりします。いやはやなんとも……。
今回は「目標達成率をあげるためには心理対比が重要!」というお話でした。目標に向けて行動する上で、ミスや障害はつきものです。
あらかじめ想定しておくことで、動揺せずにスムーズに対処できるはずです。
最高の状態を考えて行動するのは素晴らしいことです。さらに最悪の状態も想定して行動することで達成率もアップするでしょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●ポジティブ思考なだけでは夢を遠ざける!
●最高の状態と最悪の状態を想定しよう!
●チームでプロジェクトを進行するときも同じ!