あなたは転職をしようと思うとき、いろいろな情報を集めて判断するかと思います。また、転職に限らず、新たな挑戦や新しい道に進もうと思うときも情報収集はするはずです。
その情報収集に自信はありますか。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『確証バイアスの罠にハマらないで本当に目指すべき道を見つけよう』というお話です。
目次
人は誰しも自分の判断が正しいと思いたい
「確証バイアス」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと[1]。
簡単に説明すると、確証バイアスとは自分がいったん信じたことを裏付ける情報ばかりを集めて、それを否定するような情報は無視したり軽視する傾向にあることを言います。
「人は誰しも、自分の判断が正しいと思いたい」という価値観を持っているのです。
もし、この確証バイアスの話を聞いて「自分だけは大丈夫」「まぁよくある話だよね」としか思わなかったら、もうすでに確証バイアスの罠にハマりつつあるかもしれません。
バイアスはどんな天才にも起こりうるようです。専門家が自分の専門分野に関する都合のよい情報だけを集めて自己肯定することもあります。
専門であれば、反証する情報も吟味した上で正しく判断していくのが合理的な考え方ですが、そうもいかないのが「確証バイアス」の仕業ということになります。
確証バイアスにハマらないで目指すべき道を見極めよう
この確証バイアスを「自分ごと」として考えることが大事です。自分にも確証バイアスの罠にハマる危険性があると自覚して目指すべき道を模索しましょう。
最近は「フリーランス」を目指す人は多くなってきましたが「フリーランスは最高!」と思い込んだ人が、フリーランスとして成功した人の情報ばかりを集めて、会社員であるメリットやフリーランスで失敗した人の情報収集に疎くなる場合があります。
さらに、別の働き方をする人たちを否定するケースも珍しくありません。
もし本当に目指すべきであれば、フリーランスの良い情報だけではなく、失敗例や別の働き方のメリット・デメリットまで情報を集めて目指すことの方が賢明なのですが、一度「確証バイアス」の罠にハマってしまうと、そうもいかなくなるのが頭が痛いところです。
これからの時代「疑う勇気」をもとう
とても良いインタビュー記事を読みましたのでご紹介しますね。『嫌われる勇気』の著者である古賀さんと岸見さんのインタビュー記事です。
「もし今、アドラーの教えを伝えるための本をつくるとしたら、足してみたい項目はありますか?」という問いに対して古賀さんは「なんでも鵜呑みにしない疑う勇気は必要だと思う」と答えています。
この2冊に加えるとしたら、世間で常識とされていることを疑って、自分なりの答えを出す力でしょうか。たしかに、答えが出ない状態って苦しいんです。でも、なんでも鵜呑みにしない「疑う勇気」は必要だと思います。
ごもっとなお話で、SNSが発展して情報を得る機会が多くなった時代「疑う勇気」は必要ですね。
誰だって「自分判断は正しい」と思いたいものですし、耳が痛い話は聞きたくないものです。ただ、そのようにバイアスに陥ってしまうと視野が狭くなります。
必要な情報というのは耳が痛い話のことも往々にしてあります。そんな情報とも向き合い、転職や新たな新天地など目指すべき道を模索してはいかがでしょうか。
どんなに天才でもバイアスに陥ることがあるのですから、なかなか難しい問題ですよね。
ただ、ここまで読んでくれたあなたは「確証バイアス」の存在はわかったかと思います。確証バイアスを知っているのと、知っていないのでは雲泥の差があります。
まずは「自分も確証バイアスの罠にハマるかもしれない」と自分ごととして捉えて、疑う勇気をもっていきませんか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●人は自分の判断は正しいと思いたいもの!
●確証バイアスを自分ごととして捉えよう!
●疑う勇気をもとう!