「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」これは心理学者アドラーの有名な言葉です。誰しもが人間関係で悩むことがあります。
もしかすると、あなたは相手のことを「好き」「嫌い」だけで判断していないでしょうか。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『人間関係、相手の全てを好きにならなくても大丈夫』というお話です。もし、人間関係で悩みやすい……という人は参考にして読んでみてくださいね!
目次
白黒思考が人間関係をこじらせる
「白黒思考」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
認知行動療法でよく使われる言葉で、簡単に言ってしまえは「全てにおいて良い悪いを決めないと気が済まない思考」のことです。
たとえば、「良いか悪いか」「白か黒か」「0か100か」「敵か味方か」など、極端な判断をするのです。人間関係においては、「この人は良い人だ」または「この人は悪い人だ」と決めつけてしまうことがあります。
人間関係に限らずですが、どのようなことに対しても良い面と悪い面があり、どこを見るかによって感じ方は変わります。
悪い人ではなく「悪い部分」
人間関係をこじらせてしまう人の多くが、他人を「好きか嫌いか」「敵か味方か」で判断しがちです。これだと自分も相手も大変苦労するでしょう。
もし、あなたが相手のことを悪い人認定したとします。そのとき、立ち止まってみてください。相手の嫌いになるのは、相手が悪い人ではなく「悪い部分」があるからなのではないかと考え直してほしいのです。
つまり、相手の全てが嫌いなのではなく、ほんの一部分が嫌いなったのではないかと考えてみるのです。
相手の「悪い部分」が見えてきたとき、不安になるのではなく「ちょっと様子をみてみよう」「こんなこともあるよね」と冷静に見ることができます。
一歩退いた視点で相手をとらえ、良い部分・悪い部分の両方に目を向けてみることで感情がフラットになります。
「ふつう」の存在
「嫌い」「好き」の間には「ふつう」が存在します。相手のことを白か黒かで判断するのではなく、グラデーションのように捉えることで、ほどよい距離感を保つことができるようになります。
相手の全てを好きにならなくても大丈夫です。人間には、良い部分もあれば悪い部分もあります。「ふつう」エリアに気付いてください。では、どのように気付けばいいのでしょうか。
白黒思考にアプローチをする3ステップ
- 自分の感情を紙に書き出す
- いい面・悪い面の両方に目を向けてみる
- バランスの良い考えを作る
まずは自分の感情を思いつくままに書き出します。そして、書き出した感情を一歩退いた視点で、良い面・悪い面の両方に目を向けてみます。最後にバランスの良い考えをつくります。
このとき、リフレーミングのテクニックを使用してもいいでしょう。
今回は「相手の全てを好きにならなくても大丈夫」というお話でした。人間関係で白黒決めつけてしまうと苦労してしまいます。生きづらい原因にもなります。
誰にだって、相性が合う人合わない人がいます。
そんなとき、極端に判断するのではなく「相手のこことが嫌だ!」と思う反面、「ここは嫌いだけど、でもまぁ〇〇はすごいよなぁ」と相手の良い面・悪い面に目を向けてみてください。きっと他人に振り回されない関係性を保つことが出来るでしょう。
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今日のクエスト~LevelUpポイント~
●白黒思考は自分も他人も苦しめる!
●悪い人ではなく「悪い部分」がある!
●「ふつう」の存在に気付こう!