ご自愛していますか。
いま、不安定な世の中で「セルフ・コンパッション」が注目されています。
セルフ・コンパッション(self-compassion)とは、直訳すると自分への慈しみ、または自分への思いやりを意味します。あなたも「セルフ・コンパッション」を身につければ、もっと自分らしく、幸せな生き方ができるかもしれませんよ。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『自分を労う「セルフ・コンパッション日記」』というお話です。自分に厳しすぎる人は読んでみてくださいね。
目次
あなたは自分に厳しすぎませんか
「自分に厳しすぎる」「他人と比べてしまう」「自己否定を繰り返してしまう」など、自分に対してネガティブに応じている人こそ「セルフ・コンパッション」を身につけてほしいと思っています。
当ブログでも、たびたび「セルフ・コンパッション」について書いています。世の中的にもコロナが続く先行き不透明な時代です。ちょっとした未来の予測がつかず日々不安な気持ちを抱えている人も少なくありません。
そんな世の中で注目されているのがセルフ・コンパッションです。
自分に対して「優しさ」を向けよう
ネガティブ思考になったとき、自分に厳しくなる必要はありません。むしろ、「なんで自分はダメなんだ!」と自己批判を繰り返すことで状況がより悪化してしまいます。
そこで大事なのが「思いやり」や「優しさ」です。
冒頭でもお伝えした通り、セルフ・コンパッション(self-compassion)は、直訳すると自分への慈しみ、または自分への思いやりを意味します。
アメリカの心理学者のクリスティーン・ネフ博士によると、セルフ・コンパッションは「マインドフルネス」「共通した人間の体験」「自分の優しさ」の3つの要素であると述べています。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか。あなたが、もし苦痛を感じていることに気づいたとき、取りうる行動は3つです。
- 自分に優しくし、自分を大切に思う
- 苦痛に直面するのは、人間なら誰もが体験することの一部であることを思い出す
- 自分の思考と感情をマインドフルネスな気づきの中で捉える
セルフ・コンパッションを実践するエクササイズはいくつかあります。その中から一つクリスティーン・ネフ博士の著書セルフ・コンパッション[新訳版]でも記されていた「セルフ・コンパッション日記」をご紹介しますね。
セルフ・コンパッション日記
もしかすると、ココロクエストの読者の中には日々日記をつけている人もいるかもしれません。まだ、日記をつける習慣がないよという人もこれを機会に日記をつけてみてはいかがでしょうか。
日記は気持ちを表現するツールになりえます。夜、心静かに過ごせるときを選び、セルフ・コンパッションの要素を取り入れながら、その日の出来事を振り返りましょう。
①マインドフルネスでいる
これは主に、自己批判と厄介な状況によって生じたつらい感情に気づこう、ということです。悲しい、恥ずかしい、怖い、ストレスがたまっているなど、自分がどう感じたかについて書き出します。
②共通の人間性を認識する
自分の個人的な体験が、より大きな観点から捉えた人間としての体験とどうつながっているかについて、書き出します。ここでは、不完全なのは人間であればこそと認め、人間誰しもこの手のつらい体験をするものだと認めることになるかもしれません。
③自分に優しくする
自分自身に対して、思いやりのある優しい褒めの言葉を書きましょう。自分のことを大切に思っていることがしっかりと自分に伝わるように、安心できる優しい書き方をします。
自分に「優しくする」のと「甘やかす」は違う
「自分に優しくするのはわかるけど、自分を甘やかしているようで成長できないのではないか」と疑問に思う人がいます。
確かにニュアンスが似ているので勘違いしてしまうのも理解できます。ですが、自分に「優しくする」のと「甘やかす」は違います。
大切な友達から相談を受けたときを想像してみてください。自暴自棄になっている親友に対して「暴飲暴食しよう」と甘やかす人はいません。きっと親友であれば「大丈夫だよ」と優しく接するはずです。
セルフコンパッションは、自分への思いやりのプロセルの後に自分の人生をどう生きたいかと「一歩踏み出す勇気」を与える動機付けの要素も含んでいます。真の優しさとはそういったものです。
今回は「セルフ・コンパッション日記」について紹介しました。
日記であれば、毎日の生活に取り入れやすいと思います。ぜひ、セルフコンパッションの3つの構成要素を含めて日記習慣をはじめてみませんか。どうぞご自愛ください。
おすすめ書籍
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●自分に厳しいと生きづらくなる!
●自分に対して思いやりをもとう!
●自分への優しさと甘えは違う!