あなたは、仕事で不安になることはありませんか。大丈夫です。「不安になる」ことにはメリットがあります。
きちんと「不安」のメリットを理解すれば、無駄に恐れを抱くこともなくなるでしょう。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『できる人は「不安」をエネルギーの源にする』というお話です。不安になりやすい人は参考にして読んでみてくださいね。
目次
できる人ほど不安を抱きやすい
できる人とはどんな人でしょうか。「何事にもポジティブ思考で不安なんて皆無だ」といった自信満々な人をイメージしませんでしたか。
実は、このような自信満々で何でもかんでも「完璧です!」という人ほど「できない人」の可能性が高いのです。
心理学博士 榎本博明先生の著書に「薄っぺらいのに自信満々な人」があります。この書籍のなかで「できる人は認知的複雑性が高い」と述べられていました。
認知的複雑性とは?
認知的複雑性とは、物事を複雑に、つまり多面的にみることができるかどうかということです。認知的複雑性が低い人は物事を単純に見る傾向があり、一方で認知的複雑性が高い人は物事を多面的にみる傾向があるのです。
- できる人…認知的複雑性が高い
- できない人…認知的複雑性が低い
簡単に言ってしまえば、できる人ほど「いろいろと考える」のです。あらゆる可能性を想定するから不安を抱きやすと言えます。
榎本博明先生は以下のようにも述べられています。
たとえば、「こうすればうまくいくに違いない」と思える戦略に出るのが当然のこととしても、できない人は、それ以上緻密な思考をしないため、楽観的でいられる。それに対して、できる人は、ありとあらゆる可能性を想定し、いろんなケースを頭の中でシミュレーションする。
「こういう場合はどうしよう」「こんな展開になったらまずいな」などと最悪の事態まで想定するため、不安に駆られることになる。
この見解には納得ですね。実際に成功している起業家ほど不安を抱き、その分準備や対策に時間を割きます。
もし、あなたが仕事ができる人になりたければ、不安を感じるほどに物事を深く考える習慣を持つことが大事になるでしょう。もし、もともと不安を感じやすいと自覚している人であれば、すでに「できる人」の素質を持っている可能性があります。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する
京セラの創業者 稲盛和夫さんの名言に「楽観的に構想を練り、悲観的に計画し、楽観的に実行する」という有名な言葉があります。
計画の段階では、悲観的に構想を見つめ直す必要があります。悲観的とは、どのぐらい難しいのかを慎重に、小心に考え尽くすことです。
もし、あなたがネガティブ思考でも落ち込む必要はありません。大事なのはポジティブ思考とネガティブ思考の両方の感情を上手く使うことです。
何か新しいことを始めようとすると予想外の出来事に遭遇します。
計画段階で、できる限りに起こりうる事態をシミュレーションして予想の範囲内にすることが望ましいでしょう。「起こりうる事態をシミュレーションする」ことに関して言えば、不安を抱きやすい性質を持っている人だからこそできます。
あとは不安と向き合い、準備ができればポジティブに実行していくのみです。ここで「楽観的に!」とか「ポジティブに!」という言葉に抵抗を感じる人は、まずは「不安があるのは自然なことだ」と不安を受けれた上で、自然体な気持ちで実行していくと良いでしょう。
無理に気負いする必要はありません。
できる人は「不安」をエネルギーの源にする
不安を抱きやすい人は不安のメリットを考えてみませんか。
不安を感じやすい人のメリットは、準備や練習をしっかり行います。予想も事前に立てるため判断能力も高く、失敗する可能性も低くなるでしょう。
だからこそ、不安をコントロールして力に変えていくことでエネルギーの源になるのです。
今回は『できる人は「不安」をエネルギーの源にする』というお話でした。
言うまでもなく、瞑想や運動、認知行動療法といった不安を軽減させる方法を試すことは重要です。不安対策ができれば、たとえ不安を抱いても実行に移す力が養えるからです。
その上で、不安な感情と上手に付き合っていきましょう。
無理にポジティブになろうとする必要なんて全くありません。せっかく、不安を抱きやすいという強みがあるのですから、あとは自分のありのままの性格を使っていきませんか。全ては使い方次第です。
おすすめ書籍
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●できる人ほど不安を抱きやすい!
●ポジ感情とネガ感情を上手に使おう!
●「不安」をエネルギーの源になる!