ベストセラー「嫌われる勇気」がドラマ化しましたね。皆さんは、どうでしたでしょうか。個人個人、感想はあると思います。
僕も拝見しましたので、ちょこっと書きたいと思います。そして、最後にアドラー心理学をもっと気楽に知りたいという人にオススメの本を紹介します。(こっちが本題です^^)
もくじ
「嫌われる勇気」ドラマ化
正直、まだ1話しか見ていないので何ともいえないのですが、「嫌われる勇気」の本を読んだ人やアドラー心理学の勉強をしたい人には物足りないかもしれません。もちろん、エンターテイメントとしてのドラマ性をもたせていくので致し方ない部分はあるのでしょう。
だから、完全に娯楽として楽しむ、かつ「ちょっとアドラーを知ろう」というのであれば、見ても楽しいでのはないでしょうか。それこそ、全くアドラーを知らない人がアドラーの存在に気づき興味を持っていくようになれば良いことだと思います。
ただし、何かしらアドラー心理学の勉強をしたことがある人には、少し違和感を感じられた方もいるのではないでしょうか。
これからの展開にもよると思いますが、僕はアドラー心理学の本質がちょっと勘違いされる可能性もあるのかなと感じました。というのも、ちらっとツイッターで「私、嫌われても平気!もともと嫌われてるし!」というようなツイートを見かけたのですが、アドラー心理学は別に嫌われればいいというわけではないですよね。
僕のドラマの見方もあるのかもしれませんが、どうしても「主人公が好き勝手振る舞うこと」が強調されていたように感じました。(個人の感想です。みなさんはどうでしたでしょうか)。
まず、ドラマのタイトルにもなっている「嫌われる勇気」。これは岸見 一郎さん原作「嫌われる勇気」の本のタイトルでもあるのですが、この本のタイトルって初めて見たとき、抜群にセンスがあると思いました。これ以上にないぐらいインパクトがあり、アドラー心理学の考えともあっています。
ただ、そのインパクトがあるタイトルだけが先行してそこを強調した物語になると、少なからず勘違いする人も中にはいるかもしれません。
大切なのは対人関係に入っていく勇気
アドラー心理学は別に自己中心的になろうとか、好き勝手に振る舞おうというものではありません。ドラマでも言われていましたが「あらゆる悩みは対人関係の悩みである」というアドラーの考えがあります。ここで大切なのは、他者を拒絶しようというわけではなく、「対人関係に入っていく勇気を持つ」ことです。
アドラー心理学には「共同体感覚」という考えがあります。共同体感覚とは、他者を敵ではなく、「仲間」として見なすことです。決して、他者と関わりを持たないようにしようというわけではないのです。他者と関われば、そこに裏切りや嫌われ、憎しみなどが生まれるから他者と関わらなくなる人がいます。ただ、そう思っているほど、怖い人ばかりではないのが人間関係です。生きる喜びや幸せも人間関係にあります。そう言った意味でも対人関係に入っていく「勇気」が大切です。
「共同体感覚」の一つの定義として「他の人の目で見て、他の人の耳で聞き、他の人の心で感じる」ということがあります。これは自己中心的な考えでは到底できないことです。他者への感心・信頼があってこそですね。さらに、他人の人生を歩むのではなく、あくまでも嫌われることを恐れずに自分の人生を歩むことが本質です。
そうは言ってもアドラー心理学って難しいですよね。いざ、読んでみるとわかった気になれるのですが、実践しようとすると難しいのがアドラー心理学です。
そこで、今回はアドラー心理学を現代社会で活かすために参考になるオススメの本を紹介します。それが堀江貴文さんの「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 」という本です。そうです、あのホリエモンさんがアドラー心理学について言及している本です!
本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方
ホリエモンさんってアドラー心理学に共感し「嫌われる勇気」を絶賛している人なんですよね。WEBで、「嫌われる勇気」の岸見 一郎さん、古賀史健さんと対談している記事を読んだことがあります。そんなホリエモンさんの書籍「本音で生きる」の中には、「嫌われる勇気」「アドラー心理学」の考えが言及されています。
◆Amazonの内容紹介
周りを気にして本音を言えずに生きている方、自分のやりたいことに踏み出せない方は、多いと思います。
この本の著者である堀江貴文氏(ホリエモン)は、徹底的に言うべきことを言い、やるべきことをやるという生き方。それになぜか魅かれる方も多いのではないでしょうか。
本書では、生き急いでいるようにも見える堀江氏に、人生を後悔しない生き方のヒントをいただきました。
プライド、言い訳、バランス……。どんな方でも、自分を生きにくくしているものに、きっと気づくはずです。
それでは、気になるポイントをいくつかご紹介します。
本音で生きる3つの考え
本音で生きる(自分のために生きる)ためには、以下の3つが重要と堀江さんは書いています。
- 言い訳をしないこと
- バランスをとろうとしないこと
- 「自意識」と「プライド」を捨てること
やってみないと、「自信」はつかない
やったことがないから不安で、踏み出せず、経験を積むことができない。自信がないから、あれこれ言い訳を作り出して自分の小さなプライドを守ろうとする…。言い訳をする人はそんな悪循環に陥っている。
「才能がないから…」「時間がないから…」「お金がないから…」など、言い訳をしてしまうことってありますよね。この堀江さんの言葉は耳が痛いです。ただ、やっぱり本質なんです。やってみないと本当に才能があるかどうかなんてわかりません。挑戦してからこそ、自信につながります。目の前にあるチャンスを活かすもころすも自分次第ということです。
また、本書では「嫌われる勇気」にも出てきた引きこもりの男の話も言及されています。できない言い訳を用意することで、自分が傷つかないで済むようにしている人間の心が理解できます。
みんなプライドが高すぎる
「世間体が悪い」「人の目が気になる」というのは、僕に言わせればすべて自意識過剰だ。実際にあなたのことをそんなに注目している人は、そうはいない。多くの人は、自分以外のことになんの関心もないのだ。
「プライドが邪魔をする」はよく聞く言葉です。例えば、誰か相手と話すときに緊張してしまうというのは、「相手に悪く思われたらどうしよう」とか、「馬鹿だと思われたらどうしよう」とか小さなプライドからきます。プライドが高く考え過ぎやすい人は、チャンスを逃しやすくなると堀江さんは言います。
自分の時間は自分のもの
今、自分が「自分の時間」を生きているのか、「他人の時間」を生きているのかを、常に意識しておくことが必要だ。その視点から見て、今のあなたは、どのくらい「自分の時間」を生きているだろうか。
これは、アドラーの「他者は自分の期待を満たすために生きているのではない 」という考えに近いのかなと思いました。他者の期待を満たすために他者からよく思われたいと思いながら生きることは、自分の人生を生きているとは言えません。充実した時間を生きたいのであれば、まずは自分の時間は自分のものという考えが重要です。
最後に
ドラマの影響って大きいと思うので、少なからずアドラー心理学の考えが広まれば良いなと思いますが、ちらっと感想でも書きました通りアドラー心理学って好き勝手に振る舞おうという心理学ではありません。たぶん、大丈夫だとは思いますが、ドラマを見て「嫌われる勇気」というタイトルを誤解し「ワガママ放題に生きようぜ!」「好き勝手に生きようぜ!」という人が増えないことを願います。
要は、他者と自分を比較したり、評価を気にしたりするのではなく、自分の生き方を貫くことこそがアドラー心理学の考え方です。
そうは言っても、アドラー心理学は難しいです。アドラー自身も「人間を理解するのは容易ではない。個人心理学は、おそらくすべての心理学の中で、学び実践することが、もっとも困難である」と言っています。
アドラーの思想に触れたら、あとは実践していくことです。つまり、勇気を持ち対人関係に入っていくことです。それは自分だけに関心を持って好き勝手するのではなく、他者に関心を持ち、他者に貢献してみようと思うことです。
そして、「自分に価値がある」と信じることです。
自分の価値とは過去も含めてありのままの自分を受け入れるというアドラーの自己受容という考えです。例えば、自分を受け入れる方法の一つとして、短所を長所に置き換えることです。これは、もしかしたら人によっては嫌われる可能性もあり抵抗がある人もいるかもしれませんが、対人関係に入っていく勇気を持ち、「普通である自分」を受け入れる事ができる人は、自分に価値を見出すことができると考えます。
書籍の「嫌われる勇気」は散々過去の記事でも紹介したので、今回はホリエモンさんの本を紹介させていただきました。この本の内容には「嫌われる勇気」の話もでてきます。アドラー心理学をより実生活で活かせるヒントが盛り沢山です。気になる人は手にとって見てくださいね。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 自分の生き方を貫こう!
- 対人関係に入っていく勇気を持とう!
- アドラー心理学を詳しくしりたい人は本を読もう!
To be continued…