「あなたは人見知りでしょうか」と尋ねられて「人見知りではありません」と答えられる人は少数派です。実は、日本人は人見知りが多いと言われています。
人見知りの人は「人前であがってしまう…」「緊張して何も話せなくる…」という傾向があります。今回は、人見知りを克服して心を軽くしようというお話です。
もし、人見知りで悩んでいるという人は参考にしてみてください。
もくじ
誰もが人見知りで悩む時代
日本人の98.3%は不安が強いタイプだという研究データもあります。
だから、程度の差はありますが、誰しもが人見知りなのではないでしょうか。軽い症状であれば、問題は全くありませんが、中には極度の人見知りで日常の生活や仕事にも悪影響を及ぼして悩んでいるという人がいます。
人見知りで悩む人の中には、注目を浴びるだけで「汗をかく」「声が震える」「赤面してしまう」「頭が真っ白になってしまう」という経験をされている方もいます。人見知りが原因で、人前にでることや人前で話すことに抵抗があり、日常的に影響がでてしまうのです。
日本人の多くの人が人見知り傾向にあります。だから、必要以上に自分を責める必要はありません。自分の合ったペースで人見知りを克服していけばいいのです。
人前で緊張するのはなぜ?
人前で緊張したことがないという人はいないでしょう。例えば、大勢の前で発表する場面や役員相手にプレゼンをする場面など、誰しもが緊張をします。また、異性と話すときに緊張する、初対面で話すときに緊張するなど、人それぞれ緊張する場面があります。
では、なぜ人前で緊張をするのでしょうか。人間は、このとき以下の2つのことで不安になります。
- 他者に評価される
- 他者に見透かされる
まず、「他者に評価される」というのは、自分を悪く思われたくないという感情からきます。また、「他者に見透かされる」というのは普段隠している自分が知られてしまうのではないかという不安からきます。
例えば、誰からにも良い人として見られたいという感情が強ければ、「評価される」不安を抱え込むことがあります。また、自分に話しかけないでオーラを出している人は、実は「見透かされる」ことで不安を抱えているのかもしれません。
人見知りの克服法7選
もし人見知りで悩んでいて日常でも悪影響出ているという人は、以下の方法を参考にしてみてください。ただ、読み進める前に注意があります。それは「焦らないこと」「自己評価を高く持つこと」です。
まずは、焦っても仕方ありません。人見知りが軽い症状であれば、それほど問題ありませんが、極度に緊張してしまうという人は、自分のペースで気長に克服していきましょう。また、自分の評価を高く持つことも大切です。決して、「やっぱり自分はダメなんだ…」など自己評価を下げないことです。
①どんなときに人見知りするか考えよう
あなたはどんなときに人見知りするでしょうか。例えば、上司と話すとき、好きな人と話すとき、大勢の前でスピーチするときなど、緊張する場面があると思います。
その時に、どのような気持ちか考えてみましょう。「バカにされたくないから」「つまらないやつ思われたくないから」「否定されたくないから」など、人見知りの症状が出たときの気持ちを思い出してみてください。
これは、自分の思い込みがズレている可能性があります。例えば、「相手が自分のことをつまらないやつだと思っている…」というのも実は自分の思い込みでそう思っていないかもしれません。大勢の前で発表するときも、「緊張しているやつだと思われたらどうしよう…」と感じていても実は「こんな大勢の場面で発表するなんてすごい」と思っている人もいるかもしれません。
自分が人見知りする場面の気持ちを思い出して、そこにズレがないか考え直してみましょう。否定的な目で見るのではなく、現実的な目で見て修正することが大切です。「考えを変えて行動する」ことで自分を変えることは十分に可能です。
②呼吸法
呼吸法は、自律神経の働きを助けると言われいます。最近、注目されている瞑想でも呼吸に集中するという方法があります。呼吸に意識を向けることで身体と脳がリラックス状態になります。
方法は人それぞれです。僕は、鼻から3秒かけて息を吸い、5秒間息を止め、6秒かけてゆっくり息を鼻から吐ききるという流れでよく行います。ゆっくりとした呼吸が自律神経のバランスにも良いようです。ぜひ、日常でやってみて自分に合った方法を取り入れてください。
そして、緊張する場面でゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐いて、リラックスしましょう。
③自信があるフリをする
人前で緊張してしまうという人は、自信があるフリをしましょう。自信がありそうな振る舞いをすることで、バカにされたり、からかわれることも少なくなります。
「自信があるフリなんてわからない…」という人は、憧れの俳優をイメージしてもいいのです。また、服装や身につけている小物を変えることも効果的です。
「あたかもなりたい理想像になったかのように振る舞う」ことで、本当に思想や感情まで付いてくると言われる「As if(アズイフ)の法則」というものが心理学にあります。参考にしてみてください。
④イメージトレーニング
大勢の前で発表する場面などで有効的なのがイメージトレーニングです。人前で堂々と話している姿を思い描くのです。
多くのプロスポーツ選手、トップアスリート達も実践しているのがイメージトレーニングです。イメージトレーニングは本番のパフォーマンス向上につながります。
大切なプレゼンや商談の前には、ぜひ「背筋をのばし、大きな声で堂々と人前で話している自分」をイメージして本番に挑んでください。
⑤小さな練習から始めよう
人前で話す機会や大勢の前で発表する機会に訪れることがあるでしょう。そんなとき、人見知り傾向の人は逃げたいと思ってしまいます。その逃げたいという気持ちもわかるのですが、そこから逃げてしまうと人見知りも克服できません。
そこで、普段から小さな練習を積み重ねてみましょう。例えば、会議などで質問をしてみる、一人で食事を出かける、ショップ店員に話しかけるなど日常で練習をしてみるのです。練習なので、失敗を恐れることはありません。
もっとも簡単で効果的なのが「挨拶」です。「おはようございます」「お疲れ様でした」など挨拶をする場面はあるはずです。そこで、相手から挨拶をされるのではなく、自ら挨拶をいつもより大きな声でしてみてはいかがでしょうか。
⑥見られる側から見る側の視点になる
緊張する原因に自分が「見られている」と感じることがあげられます。どう評価されているのだろうか、どう思われているのだろうか、など見られる側になると途端に緊張をしてしまいます。
見られる側から見る側の視点になることが大切です。見られる側というのは、言ってしまえば自意識過剰な状態です。この見られる側から見る側に視線の方向を変えるだけで、相手に対して優位に立つことができます。
人見知りは原因は過剰に誰からの視線を気にすることが考えられます。自分に向かう注意を外に向けることが大切です。つまり、自分が見る側になるのです。どんな表情をしているのか、どんな態度をとるのか、きちっと話をきいているのか、相手に注意を向けながら話見ると良いでしょう。
⑦自分を褒める
1日の終わりに、自分を褒める習慣をつけましょう。「今日は苦手な上司と話せた」「好きな男性と緊張せずに話せた」など、今日を振り返ってみて良かったところを思い出してください。そして自分を褒めてあげてください。
決して、自己嫌悪になってはいけません。例えば、朝礼で言いたいことが言えなかったとしても、「まずはあの場に立てたことだけでも進歩した」と自己評価を肯定的にしましょう。ダメなところを反省するよりに、できたところを褒めることが大切です。
人見知りを克服する本4冊
人見知りが治るノート
一対一でも大勢でも人前であがらずに話す技法
対人関係療法でなおす 社交不安障害
対人関係療法でなおす 社交不安障害:自分の中の「社会恐怖」とどう向き合うか
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人前で話すのがラクになる!5つの魔法
最後に
程度の差はあれど、誰しも人見知りです。それは、生きていきた環境の中でついた思考の癖です。考え方(思い込み)を変えて、行動することで克服することも可能です。
ただ、中には日常でも人見知りが原因で失敗したという経験を持つ人も少なくありません。そのようとき、どうしても自己評価が低くなります。「どうしてもダメなんだろう…」と悩んでしまうのです。
でも、人見知り=ダメという考えこそ、思考の癖になっています。人見知りが原因で、人間関係が上手くいっていないと悩むことがあれば、自分に合ったペースでいいので、克服してみましょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 誰しもが人見知り!
- 自分にあった方法で克服しよう!
- 考え方を変えて行動をする!
To be continued…