「こうあるべきだ」という言葉が口癖になっていませんか。または、周りに「こうあるべきだ」という人がいて困っていたりしませんか。
意外と多い「こうあるべき」という心理。ときに自分を苦しめたり、周囲を悩ませる結果になることがあります。今回は「こうあるべき」という心理について書いてみたいと思います。がんばりすぎて疲れている人には何かヒントになると思います。
もくじ
「◯◯あるべき」と考えてしまう心理
「こうあるべき」という言葉に囚われてしまっていないでしょうか。
ついつい「母親は良き母親でいるべき」「男は男らしくいるべき」「上司が帰るまで帰らないべき」など、真面目な人ほど「こうあるべき」という思考になってしまう傾向があります。
確かにすべてが間違いというわけではないのですが、ときに自分を苦しめる原因になります。以下、母親であるC子さんのケースでは何もかも自分で抱え込みすぎて最終的には自分を苦しめる結果となりました。
「良い母親であるべき」に囚われたC子
C子さんは5歳になる子供の母親です。「子供のために」が口癖で、一生懸命に子育てをしていました。
子どもが生まれてからは、「子供のために、良い母親でいなければならない」と考え、子育てから家庭の掃除、洗濯、料理…など、一生懸命に「良い母親」になるように努力をしていました。
ただ、内面のどこかでは「子供のために」とはいいつつ本心は違うところにありました。本心では「ここまで頑張る必要があるのだろうか」という本音が隠れていたのです。
周囲から見てもC子さんのは頑張る姿は素晴らしいもので、それはそれは誰もが認める「良き母親」でした。
それがあるとき、本心とは裏腹な行動。つまり、本音では「ここまで頑張らなくても…」と思いつつ、「良い母親」像を求めて頑張りすぎて、自暴自棄なってしまいました。
C子さんは、「子供のために」「一般的なの母親なら」という社会が求めてくる「良き母親」像に押しつぶされてしまったのです…。
どんな人が陥りやすいの?
「こうあるべき」という考え方に陥りやすいのは、真面目な人です。真面目で常識的な考えができる人が陥りやすいと言われています。
真面目で常識人は決して悪いことではありません。素晴らしい性格の持ち主です。
ただ、真面目で常識人がゆえに、それに反する行動に不安を感じてしまう傾向にあるのです。
社会常識という名の「ものさし」
おそらく「こうあるべき」論って、社会常識が大きく関わっているのはないでしょうか。社会常識とは、別の言い方をすると世間体です。
C子さんのように「良き母親であるべき」像も世間体を気にしすぎていたのかもしれません。社会の常識や世間体という漠然とした「ものさし」があって、それに囚われすぎると潰れてしまうことがあります。
手放すことも大事
「こうあるべき」という考え方は、少なからず誰にでもあると思います。「辛くてもがんばるべき」と思ったことはありませんか。
確かにそれで頑張れるのならいいのです。ときに、それは身体を壊しかねないぐらい自分を追い詰めてしまう場合があります。
例えば、「会社は3年は続けるべき」といって体調を崩す人もいます。若い頃に「夫のために良き妻であるべき」と頑張りすぎた女性が熟年離婚をする場合もあります。
「こうあるべき」だなと無理していると感じたときは、早い段階で(体調を崩す前に)手放すことが大切です。
「こうあるべき」という思考になったとき、「それって誰が決めたこと?」 と自問してみるのです。返ってきた答えが、自分の本心であればそのまま進めばいいのですが、「世間体?」「常識に囚われすぎていない?」と感じときは、手放してみましょう。
潰れてしまう前に、手放すことが重要です。頑張りすぎる人こそ、ときに頑張らないことも考えましょう!
最後に
誰にだって「こうあるべき」という考えはあると思います。これは多くの場合、固定観念です。生きてきた中で身についた固定観念が自分を苦しめるケースがあります。
「がんばることに疲れてしまった…」という人がいれば、社会の「ものさし」から少し離れてみて考えてもいいのではないでしょうか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- ときに「こうあるべき」を手放そう!
- それって誰が決めたこと?
- 頑張る大切さ!頑張らない大切!
To be continued…