世の中には、何かに挑戦するとき「自分にはできない」と思う人と「自分にはできる」と思う人がいます。どちらが成功につながるでしょうか。
今回は、心理学の面から「自分にだってできる」と思うことのメリットについて書きたいと思います。いつも自信がなくて新しいことにチャレンジできないという人は参考にしてみてください。
もくじ
「自分にだってできる」という実感が自信につながる
「自分にだってできる」という実感を得られると、自信が生まれます。何か始めようとするとき、新しいことに挑戦するときは「自分にだってできる」と思うようにしましょう。
精神論のように聞こえますが違います。心理学で「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できる」と信じる気持ちを「自己効力感」と呼びます。
自己効力感とは
自己効力感という言葉は、1977年にスタンフォード大学教授のアルバート・バンデューラさんが提唱しました。英語ではセルフ・エフィカシー(self-efficacy)と言います。
自己効力感とは、一言で言ってしまえば「自己に対する信頼感」のことです。つまり、成功できる力が自分にもあると信じる気持ちのことを指します。
アルバート・バンデューラさんが提唱する心理学では「自分にだってできる!」といったセルフイメージを持つことが、行動に大きな影響を与えると考えれられています。
自己効力感を高める4つのポイント
それでは「自己効力感」はどのように高めれば良いのでしょうか。自己効力感を高める方法として、主に4つのポイントがあります。
①達成体験
僕たちは「できていないこと」「足りていない」ことに目を向けがちですが、「できたこと」も必ずあるはずです。
「何かをやり遂げたこと」「成功した実体験」を積み重ねましょう。何も大きな成功ではなくてて良いのです。小さな成功の積み重ねが自己効力感を定着させると言われています。
②代理経験
他人が挑戦しているのを見て「自分にもできる!」と思うことも自己効力感を高める一つの方法です。
アスリートには次男や次女が多いと言われています。お兄ちゃんやお姉ちゃんがやっているスポーツを見て「自分もできる、私もやりたい」と思って始める人も多いのです。
兄や姉の真似をして、どんどん上達するというのはよくある話です。
③言語的説得
親や先生、上司に「君ならできる!」と言われたことは自信につながります。そのために、良い先生や上司に出会えると巡り会えると良いでしょう。
また、「私ならできる!」と自分自身に唱えていれば自己効力感はおのずと高まっていくことがあります。
④高揚感と想像
楽しいときやうまくできたときは気分が高揚しています。気分が上がる音楽を聞いたり、成功している自分をイメージしたりすると自己効力感を高める効果があります。ただ、こちらは一時的に自己効力感を高める効果はありますが、持続させるためには他の要因による必要があります。
ちびっこきかんしゃだいじょうぶ
「ちびっこきかんしゃくん 」という絵本あります。この絵本にでてくる小さな機関車は、自分よりも大きな機関車を山の向こうへ引っ張りながら「僕にはできると思う ― できると思う ― できると思う」つぶやきながら山の向こう側で待ち受け手いる子どもたちに贈り物を届けます。
この小さな機関車がつぶやいていた「ぼくならできる。きっとできる」とつぶやきながら奮闘していることこそ、自己効力感を高める方法です。
最後に
自己効力感の提唱者アルバート・バンリューラさんによると、自己効力感が高い人と低い人とでは、高い人のほうが難題にも果敢に挑戦する自信を持っているとのことです。
自己効力感を高める上でもっとも効果的なのは、小さな成功体験を積み重ねるということです。ぜひ、小さなことでいいので、できることからはじめていきましょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●「自分にだってできる」と思うことが大切!
●自己効力感が高まると自信をもって挑戦できる!
●小さな成功体験を積み重ねよう!