最近、とても素敵な言葉に出会いまいた。「知性的徳」という言葉です。
これからの時代を生き抜いていく上で、この「知性的徳」が重要なんじゃないかなと思ったのでご紹介しますね。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『これからの時代に身につけておきたい「知性的徳」』というお話です。
目次
これから必要なスキル
今年、読んだ書籍に「思考力改善ドリル: 批判的思考から科学的思考へ」があります。
この本は、クリティカル・シンキングや科学的な思考法について詳しく解説されており、さらに練習問題もたくさん掲載されている秀逸な一冊です。
実は、人って「バイアス」によって判断が正しくできないんですよね。
でも、多くの人が「バイアス」に気づかずに様々な物事に対して判断をくだしています。この書籍を読んで繰り返し練習問題を解くことで、そんな「バイアス」に邪魔されずに正しく判断ができる思考法が身に付きます。
っで、そんな書籍の最後に「知性的徳」という言葉がありました。
知性的徳とは?
本書から引用すると、知性的徳とは以下の通りです。
知的な営みにおいては、自らの仮説や理論を他の人の目にさらすことをためらわず、反証のリスクをすすんで引き受ける、といった性格や人柄の持ち主が賞賛に値するのである。
古代ギリシャ以来の哲学の歴史では、そうした優れた性格は「徳」と呼ばれて考察の対象になってきた。徳の中でも知性的な面に関わるものが「知世的徳」である。
つまり、徳の中でも知性的な面に関わるものが「知世的徳」です。じゃあ、具体的に「知性的徳って何?」というと、
- 開かれた心
- 知的勇気
- 忍耐力
- 知的な謙虚さ
- 正直さ
- 知的好奇心
- 創造性
このあたりを意味するようです。
実は、これらは「成功するために必要な要素」でもあります。生まれ持った素質もありますが、あとからでも訓練することで身につくものもあります。
訓練して身につけよう
いまのところ最も科学的に精度が高いと言われている性格診断が「ビッグファイブ」です。ビッグファイブは、開放性、誠実性、外向性、調和性、神経症傾向という5つの要素にわけた理論になっています。
この中でも開放性(知的好奇心)と誠実性が高いと成功しやすいと言われています。
また「優秀なリーダーはエゴと謙虚さのバランスがいい」という話もあります。さらに「創造性」を鍛えておくことで、あらゆる仕事に活かせます。
心理学者のアンジェラ・ダックワース氏がは「GRIT(物事を最後までやり遂げる力)」を提唱していますが、まさに「忍耐力」のことを指します。
このように心理学な観点でも「知世的徳」に関連するものが盛りだくさんですね。
できるところからやってみよう
「知世的徳」の例を見て、「これは興味がある!」「この要素を伸ばしてみたい!」と思うものがあれば、積極的に取り組んで鍛えてみてはいかがでしょうか。
たとえば「前から創造性を鍛えたかった」と思えば創造性を鍛えてみてください。または「人からよく謙虚だと言われる」という人は、さらに謙虚さを鍛えて自分の長所を伸ばすのもよいでしょう。
最後に僕が過去に読んできた本の中から、関連しそうな本を各要素ごとに列挙しておきます。どれも勉強になる本なので、もし興味がある人はぜひ手に取って読んでみてください。
開放性や知的好奇心を鍛えたければ…
忍耐力を鍛えたければ…
謙虚さや正直さを鍛えたければ…
勇気を鍛えたければ…
創造性を鍛えたければ…
クリティカルシンキングを鍛えたければ…
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●人はバイアスの影響で正しい判断できにくい!
●知性的徳を身につけよう!
●興味がある要素を伸ばそう!