人それぞれ、色々な悩みを抱えながら生きていますよね。ストレスフルな出来事を「日記」につけている人も多いのではないでしょうか。
「日記を書く習慣」はメンタルに良いのは有名な話です。
そんな「日記の書き方」を一工夫することで、さらに「感情を安定させる方法」があるのでご紹介します。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『感情を安定させたければ「イリイスト日記法」』というお話です。感情が不安定でストレスを抱え込みやすい人は参考にしてみてくださいね。
目次
感情コントロールのできる人になろう
僕ら人間は「感情」を持っています。ゆえに、感情に振り回されながら生きています。感情コントロールができる人になれば、無闇にストレスを抱え込まずに、心穏やかに生きることも可能です。
とは言っても、ついつい感情的になることもありますよね。(人間ですから)とくにストレスを感じるような嫌な出来事に遭遇したときは感情が不安定にもなるものです。
そんな感情に左右されずに「感情コントロールができる人」になるためには日記がおすすめです。
言わずもがな日記をつけることはメンタルに良いのですが、ちょっと工夫することで感情コントロールできる方法があります。
それが「イリイスト日記法」です。
悩みを三人称で書く「イリイスト日記法」
イリイストという言葉があります。イリイストとは「自分のことを三人称で説明する人」を意味する言葉です。
つまり、「イリイスト日記法」とは「ストレスを感じるような悩みや出来事を三人称で記録し続けよう!」という手法の日記のことです。
一般的には日記をつけるときは「僕」や「私」を使うと思うのですが、「イリイスト日記法」では「彼」や「彼女」などの三人称に置き換えます。
「イリイスト日記法」で気持ちが安定する
ウォータールー大学のイゴール・グロスマン博士とミシガン大学のイーサン・クロス博士が実施した「イリイスト日記法」に関する実験があります。
実験では約300人の被験者を集めて、そのうち半数にイリイスト日記を毎日つけてもらいました。
- まず被験者に日常のトラブルを思い出させた
- そのトラブルについて三人称の視点で日記をつけるように指示
- ひとつの日記にかけた時間は15分
- 4週間、実施する
参考文献:Why speaking to yourself in the third person makes you wiser | Aeon Ideas
実験の結果、イリイスト日記をつけた人ほど、賢明な判断ができ、気持ちを安定させることができるようになったのです。
論文の主筆であるイゴール・グロスマンは、「自分の意思決定を三人称で想像するだけでバイアスを簡単に消せることがわかった。この方法を使えば、私たちはより賢明に問題を対処できるだろう」と言います。
出典:“脳のバグ”を排除し、就職・転職の成功率を跳ね上げる『イリイスト転職ノート』とは (2020年1月10日) - エキサイトニュース(7/10)
具体的にどう日記をつければいいの?
じゃあ具体的にどのように「イリイスト日記法」をつければいいのでしょうか。
たとえば、仕事で失敗をした場合で考えてみましょう。「イリイスト日記法」をつけるとすれば、「彼女は仕事で失敗をして落ち込んでいる」と第三者視点に置き換えて日記をつけます。
また、悩みを書き出すときも同じです。たとえば「告白をするべきか」といった問題に悩んだときも、「彼は告白をすべきか?」と考えてみることで客観性が生まれて、冷静な判断ができるようになります。
彼や彼女の部分を「自分の名前」にしてもいいでしょう。例:「なぜタケルは転職したいと思っているのか?」など。
とりあえず、研究にあるように4週間毎日続けてみることで、第三者の視点が身につき、「感情コントロールできる人」になれることが期待できます。
今回は「イリイスト日記法」についてお話をしました。
悩みに直面したときに大事なのは「冷静な判断」です。とはいえ、いざ悩みに直面すると視野が狭まり、うろたえてしまいます。
そこで三人称思考を取り入れた「イリイスト日記法」がおすすめです。不安定な感情から冷静さを取り戻すのにとても有効的な手法です。ぜひお試しくださいませ。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●ストレスを抱えると感情が不安定になりやすい!
●感情コントロールができる人になろう!
●日記をつけるときは「イリイスト日記法」がおすすめ!