就職活動で「自己PRに何を書いたら良いのかわからない」「書くような経験なんてしていない」という学生が多くいます。一つだけ言えることは、特別な経験がなくても大丈夫です。そこで、今回は「才能の見つけ方」について書きたいと思います。
就活シーズンになり、自己分析をして自分には何一つ才能も魅力もないと悩みを抱えて焦っている人にとって、何かヒントが見つかれば幸いです。
もくじ
才能って何だろう
そもそも「才能」という言葉を聞いて何が思い浮かぶでしょうか。「特別な人だけが特別に持って生まれたもの」そんな風に思っている方も多くいます。僕個人が考える「才能」は、それとは少し違っています。
ここで、バスケットボールの神と言われたほどのマイケル・ジョーダンが良い言葉を残しているので紹介しましょう。
誰もが才能を持っている。でも能力を得るには努力が必要だ。
Everybody has talent, but ability takes hard work.
by マイケル・ジョーダン(米国のバスケットボール選手 / 1963~)
つまり、才能は特別な人だけが持っているのではなく、誰もが持っているもの。また、能力を磨くためには努力をするということです。この言葉、まさに僕も同意見です。
そして、僕なら、こう残します。
才能は個性の活かし方で決める。能力は努力で鍛える。
by Dr.キャットウィスカー
才能は個性という話
個性って誰もが持っているものだと思うんですよね。僕たち一人ひとりが個性を持って生まれてきました。その個性を活かすことが才能に繋がると考えます。
個性を辞書で調べると「他の人とちがった、その人特有の性質・性格。個人の特性」と定義されています。簡単に言うと自分の特徴ですね。例えば、「何事にも前向き」「考える事が得意」というようなことや、「協調性がない」「内向的」というようなことまで全てが個性です。
いくつかの個性が重なりあって、僕たち人間が形成されています。だからこそ、100人いれば100通りの個性があります。上述の「協調性がない」「内向的」だからと言ってネガティブなことでもなく、これらも立派な個性なのです。
例えば、協調性がない人のなかには独立心が強い人もいますし、内向的な性格の人は好きなことになら時間を忘れて没頭できるという人もいます。そんな個性があって、それをどう活かすかが「才能」だと思うのです。
例えば、考えることが得意という個性の持ち主がいれば、アイデアマンの才能を持っているかもしれません。「物おじしない性格」の人であれば、リーダーシップを発揮できる才能を持っているかもしれません。僕が思うのは才能がないというのは幻想にすぎない、ということです。
誰しもが才能は持っているけれども、何が本当かわからない情報に溢れためまぐるしい社会で自分を見失ってしまい、本来持っているはずの「才能」を感じられなくなっているのだと思うのです。大切なのは、誰しもが才能を持っているという前提で、「自分の才能」つまり自分の個性の活かし方を探すこと、いや思い出すことが重要です。
誰だって実は才能を持って生まれてきたのです。
能力は努力で鍛える
能力とは何でしょうか?これも辞書で調べると「物事を成し遂げることのできる力」と定義されています。例えば、「コミュニケーション能力」。よく聞く言葉ですよね。コミュニケーション能力って生まれ持ったものでしょうか。
もちろん、人と話すことが得意・不得意という性質はあると思います。ただ、元々は人と話すことが不得意だったけれど、少しずつ人と接することで、そつなくコミュニケーションをとれるようになった人だって大勢います。
つまり、「コミュニケーション能力」のような能力も、努力次第でどうにかなるのです。もしかすると、努力というと抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、僕が言いたいのは、「能力」に関しては自分次第でどうにかなるということです。
才能に出会う6つの考え方
①自分の性格にきづく
才能は個性の活かし方というお話をしました。ということであれば、自分が何ものかということを突き詰めると才能に気づくことがあります。難しくは考えずに、自分の性格・性質について知りましょう。
あなたは、どのような性格・性質があるでしょうか。誠実、繊細、直感的、安定志向、活動的…さまざまな性格・性質があると思います。大切なのは、他人からこう思われたいからと考えるのではなく、ありのままの自分を知ることです。そして、その性格・性質が活かせることを考えてみましょう。
②ごく当たり前にできることに隠れている
自分の才能が何なのか明確に答えられない人は、実は自分ではごく普通なことで、特別な「才能」と思っていないケースがあります。本人は何も努力せずにできてしまっているので、「才能」だと気づいていないのです。
例えば、他人に『すごいですね!』とか、 『さすがですね!』と言われることはありませんか。自分では当たり前のようにサクッとできても、別の人からすると、中々できないこともあります。それは立派な才能なのです。
③すごくなければ才能じゃないという考え方をやめる
「才能」という言葉を聞くと、「すごいこと」と思いがちです。この思考が邪魔をして、自分の才能に気づけていないことがあります。一旦、すごくなければ才能じゃないという考え方をやめてみましょう。
そうすると、おのずと普段の生活で行動していることから「実はこれが才能だったんだ」ということに気づくかもれません。
④ちょっと時間があったらやってしまうこと
ちょっと時間があったら夢中になってやってしまうことはなんでしょうか。そこにも立派な才能が隠れているかもしれません。例えば、わずかな時間があればブログを書いてしまうという人は文を書く才能があるのかもしれません。ちょっと時間があればやってしまうことから、才能の芽を見つけてみてください。
⑤日常で気になることから見つける
日ごろ、生活をしていていつも気になるようなことはありませんか。例えば、テレビドラマを見ていると人間の内面に目がいきやすいという人は、心理に関する才能があるのかもしれません。または、カフェに行って「もっとこうすればいいのに」という思いがあれば、経営の才能があるのかもしれません。
身の回りの気になることから、「なぜ、いつも似たようなことが気になるのだろう…?」と自問自答してみてください。その思考パターンは、才能がなせる技だと思います。
⑥自分の問題の裏に才能がある
自分の問題はなんでしょうか。または、これまでに悩んだことでもいいでしょう。
例えば、人間関係に悩んだからカウンセラーになったという人は多くいます。才能を探すという視点を変えて、自分が抱えている課題から探すことも一つの方法です。
才能の活かし方
自分の才能がわかってきたら、活かしていきましょう。ただ、才能って意外とどう活かせばいいのかわかりづらいものです。そこで、才能の活かし方についても書きたいと思います。
環境を活かす
今ある環境で、自分の才能が活かせる場がないか考えてみましょう。職場や家庭、または別のコミュニティで探してみましょう。
人に出会う
人に出会うことで、才能が開花していくことは大いにあります。それは、相乗効果が発生するからです。人との出会いが良い刺激になり、自分の才能の種を育て、開花させてくれます。ときどきでも、人と出会うようにしてみましょう。
すぐに仕事に直結させない
これは結構大切なことで、才能を活かす場=仕事という考え方を一旦やめてみましょう。それは、すぐに自分の才能で「経済的に潤う」「物質的な欲求を得る」という考えをやめてみるということです。
誤解されないように言ってきおきますが、才能でお金を稼ぐことが悪いのではありません。ゆくゆくは、自分の才能を活かしてお金を稼いだり、人の役に立てることも大切です。
ただ、才能を活かす場を仕事と考えた途端、うまくいかなかったときにすぐに諦めてしまい、せっかくの才能の芽をつぶしかねません。才能が開花する芽の状態のときは、すぐに仕事に直結させないことも大切です。
最後に
「私には才能がない。探しても見つからないんです…」という方は、それは見つからないというよりも気づいてないだけだと僕は思います。僕たちは誰しもが才能を持って生まれて生きています。
ただ、環境や周りの目などがあり、無意識に隠してしまうこともあります。社会人になったとして、「あれ…こんなはずじゃなかったのに…」「何やってるんだろう…」というシグナルが出てきたとしたら、環境や周りの目で隠してしまっていた才能を思い出すときがきたのかもしれません。
また、才能は、なかなか自分一人で考えていても見えてこないこともあります。信頼できる他者がいて初めて気づくこともあるのです。これまでの人との関わりの中で、どういう言葉をかけられたり、どういう評価をされたりしたのか、考えてみませんか。
僕は、できるならば持って生まれた才能を活かしきれない人が増えるよりも、活かせる人が増えることを願っています。探すことをやめたら、一生見つかりませんが、探求し続ける限り、きっとあなたの中に眠っている「才能」が見つかるでしょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 誰しもが才能の芽を持っている!
- 才能は個性の活かし方!
- 生きている限り探求しよう!
To be continued…