生きていく上で悩みはつきものです。仕事や家庭、お金など人それぞれ悩みを抱えながら生きています。
できれば、誰だってそんな複雑な悩みから抜け出したいものです。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『複雑な悩みから抜け出すための問題解決法「6つの帽子」』というお話です。ぜひ悩みを抱えているという人は参考にしてみてくださいね。
目次
悩んでもいい。大事なの問題解決力
人生、悩みはつきものです。悩んでもいいのです。悩みもなく、順風満帆にいく人なんて、少数派ですよ。
どんな成功している人でも悩みや問題を抱えているものです。生きていれば、失敗したり、落ち込むこと、転ぶことがあります。
ただ、失敗したまま、落ち込んだまま、転んだままではいけません。いつか、問題と向き合い、より良い人生にしていくためには解決していく必要があります。
でも、多くの人が悩みから抜け出せません。大事なのは問題解決力です。
人は思考の型にハマりやすい
人は考え事をするときに、無意識のうちにバイアスがかかってしまうことがあります。その原因に「認知の歪み」があると言われています。
精神科医の和田秀樹さんは、著書『「判断力」の磨き方 常に冷静かつ客観的な選択をする技術 (PHPビジネス新書)』の中で「不適応思考」と表現しています。
1.【二分割思考】白か黒かをはっきりと分ける
例:「敵か味方か」「善か悪か」のような極端な判断を下す
2.【完璧主義思考】「100点でなければ0点と同じ」と考える
例:自分の要望をすべて通そうとし、ひとつの妥協も許さない
3.【過度の一般化】ひとつの事象を見て、それを一般的なものと見てしまう
例:数人の若者を見て「最近の若者は◯◯だ」と一般化する
4.【選択的抽出】ある一面だけに注意を注いで、その他の側面を無視してしまう
例:いつも賛成してくれる人が一度反対しただけで、敵とみなす
5.【肯定的な側面の否定】いい面があっても「たいしたことはない」と否定する
例:嫌いな人のいい面は目に入らず、悪い面しか見えなくなってしまう
6.【読心】根拠がないのに、相手の気持ちを決めつけて勝手な解釈をする
例:「上司は私を嫌っている」と勝手に思い込む
7.【占い】「予測」をあたかも「事実」であるようにとらえる
例:「どうせうまくいかない」と予想して決めてしまう
8.【破局視】あるひとつの出来事で、破局的な見方をしてしまう
例:内定が出なかっただけで、この世の終わりのように考える
9.【縮小視】肯定的な特徴や経験を「取るに足りないもの」ととらえる
例:TOEIC900点を保有していることに対して「こんなの誰でも取れる」と考える
10.【情緒的理由付け】感情的なことが現実の見方を変えてしまう
例:気分がいいときは「何をやってもうまくいく」と考え、気分が悪いときは「何をやってもダメだ」と考える
11.【「すべき」という言い方】「~すべきである」という言い方が動機や行動を支配している
例:「管理職たるもの、少々の熱では休むべきではない」と考える
12.【レッテル貼り】わかりやすいラベルをつけてイメージを固定化する
例:大企業勤務者を「勝ち組」、そうでない人を「負け組」と決めつける
13.【自己関連づけ】物事は複数の要因が関連しているのに、自分こそが最大もしくは唯一の原因であると考える
例:自分とまったく関係ないことに対して「私がいけなかったんだ」と考える
ざっと見ても、心当たりがある人も多いのではないでしょうか。まずは、このような “思考のバイアス” の存在に気づくことが大事です。まず認識すること、それだけでも問題解決への大きな第一歩になります。
ただ、「もっと具体的に悩みから抜け出す方法を知りたい!」と思う人も多いと思います。そこで、おすすめなのが「6つの帽子」です。
思考の型から抜け出す「6つの帽子」
最近、読んだ本で「LIMITLESS 超加速学習―人生を変える「学び方」の授業」があります。このなかで、とてもシンプルで興味深い問題解決法が記されていたのでご紹介します。
心理学者のエドワード・デ・ボーノ博士は、人が陥りやすい思考の型から抜け出すためのツールとして、「6つの考える帽子」という思考法を編み出しました。
簡単にいえば、6つの帽子をメタファーにして「思考を6つの異なる機能」に振り分けるというもの。つまり、視点を変えて悩みと向き合おうね、というわけです。
では、その6つの帽子を見ていきましょう。
白い帽子
情報収集モード。データを集めたり、問題解決に必要な事実をすべて把握する。
黄色い帽子
問題を楽観的に考えるモード。問題に対してポジティブな要素を見つけようとする。
黒い帽子
問題の難点や隠れたリスクに注意を移すモード。もし問題を解決できなかったときの結果と向き合う。
赤い帽子
感情に表現を与えるモード。問題について感じることを正直に言っていい。
緑の帽子
創造性のモード。どんな新しいアイデアを既存の視点にもたらすことができるか考える。今までにない方法で問題を考えるにはどうしたらいいだろう?
青い帽子
管理者モード。問題に生産的に取り組めているか、これまでかぶったすべての帽子のメリットを生かしながらそれをできているか確かめる。
これら白い帽子から青い帽子まで順番にイメージしながら、それぞれの機能ごとに問題と向き合ってみてください。紙に書き出してもいいでしょう。
問題を多角的な視点でみるのは「WOOPの法則」に近いものがありますね。今回の「6つの考える帽子」は、帽子をイメージすることで、さらにとっかかりやすいのではないでしょうか。
今回ご紹介した「6つの考える帽子」は、物事を多角的に捉えるためにシンプルで使い勝手がよい方法だと感じます。
悩みや問題を分析的に、感情的に、創造的に、明るい面暗い面を探ることで、解決の糸口が見つかる可能性も高まります。
ぜひ解決したい悩みや問題がある人は、「6つの考える帽子」をイメージしながら様々な視点で物事と向き合い、思考してみてくださいね。
おすすめ書籍
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●悩みがあってもいい!大事なのは問題解決力
●人は思考の型にハマりやすい!
●6つの考える帽子をイメージして問題と向き合おう!