「どうせ私なんて…」「~するべき」「きっと~に違いない」こんな風に思うことはありませんか。
育った環境やメンタルの状態が影響して、勝手にこのような自分ルールを設定していることがあります。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『自分を苦しめている「自分ルール」を柔軟に変えよう』というお話です。
目次
自分ルールに気づく
「どうせ私なんて…」「~するべき」こんな言葉が口癖になっていないでしょうか。無意識のうちに自分ルールを設定して、そのルールに縛られ苦しんでいる人も少なくありません。
まずこの自分ルールに気づきましょう。
「自分ルールって何?」と思う人もいるかと思います。言い換えるならば思考の癖です。人には思考の癖があります。
一例ですが見ていきましょう。こんな自分ルール(思考の癖)を持っていると要注意です。
自分を苦しめる「自分ルール(思考の癖)」
①「~するべき」「~しなければならない」
「~するべき」「~しなければならない」が口癖になっている人は義務・規則を自分で設定してしまい苦しんでいます。
例えば「母親なら毎日料理を作るべき」「メールは必ず返信するべき」「SNSは必ずチェックするべき」など思ってしまうことです。
実際のところ、必ず料理をする必要はありませんし、SNSをチェックする必要もありません。ただこれを義務・規則としてしまうと自分を苦しめる原因になるのです。
②「~してはいけない」
「~してはいけない」と自分への禁止を課している人もいます。
例えば「社会人は体調が悪くても休んではいけない」など思ってしまうことです。周りの人の影響や過去の経験から、このように自分に禁止を課すのです。
③「どうせ~できない」
「どうせ~できない」と根拠もない諦めが口癖になっている人もいますね。
「どうせ可愛い服は似合わない」「どうせ稼げない」「どうせ出世しない」などの決めつけです。
本当に「自分には無理」なことなのか、それとも「自分には無理」だと思い込みなのか見極める必要があります。
④「~であるべき」
①と近いのですが、この「~であるべき」は自分の理想像が強すぎる完璧主義な人がよく使います。
例えば「男はこうあるべき」「社会人はこうあるべき」「上司はこうあるべき」と完璧な理想像を求めるのです。多くの場合、完璧な人など存在しません。
ですが「~であるべき」を自分ルールにして完璧を求めてしまうと苦しくなってしまいます。やっかいなことに自分だけでなく他人に対しても「~であるべき」と使う人もいます。
⑤「~に違いない」
根拠もなく「~に違いない」と判断・決めつける人です。
「自分は嫌われているに違いない」など根拠もなく決めつけてしまう状態です。この「~に違いない」と決めつけてしまうのは防衛反応でもあります。
ただ「嫌われているに違いない」と思ってしまうと新しく出会った人にも消極的な態度になり、せっかく仲良くなれるチャンスがあったかもしれないのに逃す原因にもなります。
自分ルール(思考の癖)を柔軟に変えよう
自分を苦しめる思考の癖に気付いたら、その中の不要な自分ルールを柔軟に変えていきましょう。「~できたらいい」「なるべく~しない」など、達成基準をゆるめてみることが有効です。
思考にはバランスがあります。白か黒か、ゼロか100かで考えるから苦しくなるのです。
上の図をイメージして自分の思考がどのぐらいの状態にあるのか認識してみてください。そして、できるだけ“ニュートラルな”思考に持っていきます。
永田町シンクタンク勤務後、インドで得度という経歴を持つ独立派の出家僧・草薙龍瞬さんも感情のコントロールが上手な人は、快でも不快でもないニュートラルな状態を大切にしていると述べます。
「快か、不快か」しかない日常は、かなり疲れます。昔学校でやった「反復横跳び」を思い出してください。端から端まで速足で移動する――人間は「感情」でも、同じことをやっています。(中略)しかも「真ん中」(ニュートラル)が抜けている(!)。これで心が消耗するのは、ごく自然ですよね。
今回は『自分を苦しめている「自分ルール」を柔軟に変えよう』というお話でした。
自分を苦しめているのも自分。具体的には「思考の癖」です。まずは思考の癖に気づきましょう。
「こうしなければ」「こうあるべき」など思考の癖が出てきたら、ニュートラルな状態を意識してみてください。
そして「~できたらいい」「なるべく~しない」など「自分ルール」を柔軟に変えてみてはいかがでしょうか。きっと今よりもココロがラクになるはずです。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●自分ルール(思考の癖)が自分を苦しめる!
●まずは思考の癖に気づくことが大事!
●ニュートラルな状態に変えよう!