もし、あなたが「新しい一歩を踏み出したい!」と思っていたとしても、過去のことを引きずっていると前進することができません。
そこで大事なのが「忘れる」ことです。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『「過去の事を引きずる…」昔のことを忘れて前に進む方法』というお話です。もし、あなたが過去を引きずって前に進めないと悩んでいたら読んでみてくださいね!
目次
昔のことは忘れよう
過去の出来事を引きずると、未来に向けて一歩踏み出すことができません。もし、あなたが「新しいことを始めたい!」と思っていたとしても、何も行動に移せていないのであれば、過去を引きずっている可能性があります。
そんなときは「忘れる」ことが大事です。
ただ大事なポイントがありまして、ここで言う「忘れる」とは記憶から消し去ることではありません。別の言い方をすると「終わらせる」「ケリをつける」となります。
つまり、しっかり過去の出来事に自分自身が納得して終止符をうつことが大事なのです。
この「忘れる」いわば「終わらせる」ことの重要性についてアメリカの心理学者がわかりやすく理論としてまとめてくれています。
ブリッジスのトランジション3段階理論
アメリカの心理学者ウィリアム・ブリッジス(William Bridges)さんが提唱する理論に「トランジション理論」があります。キャリア理論として広く知られています。
- 終焉:何かが終わる時
- 中立圏:ニュートラル・ゾーン
- 開始:何かが始まる時
「トランジション理論」では、転機を上手に乗りこなすステップとして「終焉(何かが終わるとき)」「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」「開始(何かが始まるとき)」の3つの段階に分けて考えます
ここは人生においても大きな転機となる「転職」に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
転職を考えようとしたときに、先走って次の仕事を探すことに目が行きがちですが、その前段階としての現状の仕事に終止符をうつ(納得する形で終わらせる)ことが重要です。その上で自分の進むべき道を模索する必要があります。
現状がぐちゃぐちゃな状態で新しい環境に入ろうとしても、うまくいかない可能性が高いのです。転職を失敗するケースはトランジション理論の「終焉(何かが終わるとき)」「中立圏(ニュートラル・ゾーン)」が疎かになっているのかもしれません。
つまり、人生にある「転機」というのは「何かが始める」のではなく「何かが終わる」時期のことです。逆に「何かが終わったからこそ、何かが始まる」というわけです。
まず何かの「終わり」があり、次に「始まり」がある。そしてその間に重要な空白・休養期間が入る。「終わり」の見えない「始まり」に苦しむ人もいるし、「始まり」の見えない「終わり」に苦しむ人もいる。
大事な中立園(ニュートラルゾーン)
ここで重要になるのが「中立園(ニュートラルゾーン)」です。
何となく「終わり」と「始まり」はわかりやすいのですが、「中立園(ニュートラルゾーン)」が少々わかりにくいですよね。ブリッジスさんはニュートラル・ゾーンを乗り切るために以下の6つが有効だとしています。
- 1人になれる時間と場所を確保する
- 記録をつける
- 自叙伝を書いてみる
- 本当にやりたいことを考えてみる
- 自分の死亡記事を書いてみる
- 数日間、あなたなりの通過儀礼を体験する
どれも納得のいく行動ばかりです。
とくに「通過儀礼を体験する」というのは良いですね。この通過儀礼とは具体的には数日間仕事や家庭を離れて一人旅に出ることや静かな場所で自分自身と向き合うことを指します。
ブリッジズさんが、この通過儀礼を「空虚への旅であり、感受性を培うための時間」だと述べているのが好きです。
たとえば、一生懸命に働いていた会社を辞めて、「少し休養をとって」次に進むことにも、きちんとした意味あるわけですね。
もし、あなたがメンタルを崩して休職(休養)をしていても気にする必要はありません。その期間は次に進むために重要な期間なのです。
今回はブリッジスさんが提唱するトランジション理論である「終焉」「中立圏」「開始」の3段階を中心にお話しました。
未来に向けて一歩踏み出せない人は、過去のことを引きずっているのかもしれなせん。全ての転機は「終わり」から始まる、これは覚えておきたいですね。
最後に大好きなドラえもんの言葉をご紹介して終わりにしたいと思います。
過ぎたことを悔やんでも、しょうがないじゃないか。目はどうして前についていると思う?前向きに進んでいくためだよ。
出典:漫画『ドラえもん』
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今日のクエスト~LevelUpポイント~
●次に進むためには、まずは納得して終止符をうつことが大事!
●転機とは「始まる」ことではなく、「終わる」時期のこと!
●ニュートラルゾーンを大事に過ごそう!