人間だから他人に嫉妬をすることもあるかもしれません。「あんなヤツ……」と思ってしまう嫉妬や妬みは、人間特有の複雑な感情です。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『「シャーデンフロイデ」嫉妬や妬みを新たな自分の成長につなげる』というお話です。
目次
その嫉妬、もしかして「シャーデンフロイデ」かも
同僚が仕事で失敗したときに、心の中で「やったー」と思ったことはありませんか。または不祥事を起こした芸能人の謝罪会見で「バチがあたったんだ」とか思ったことはないでしょうでしょうか。
もしかしたら、その感情は「シャーデンフロイデ」かもしれません。
あまり聞き慣れない言葉だと思いますが「シャーデンフロイデ」という言葉があります。ドイツ語で「他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ち」を意味します。
シャーデンフロイデ(独: Schadenfreude)とは、自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。
簡単に言ってしまえば、他人の不幸をみて「ざまあみろ」と思ってしまうあの心理です。
シャーデンフロイデの心理
この「シャーデンフロイデ」は誰しも抱く可能性がある感情の一つです。
もともと人は自分の能力を平均以上にみつもる傾向があります。(これを心理学で平均以上効果ともいいます)。
しかし実際は自分の能力より上の人も存在しますよね。そのような人を見たときに「うらやましい…」と感じます。この「うらやましい…」が嫉妬や妬みを生み出してしまうのです。
そんな嫉妬や妬みを心の中に抱いていて、たまたま相手に不幸が起きたときに喜んでしまう、これがシャーデンフロイデです。
なかなか複雑な感情ですよね……。
嫉妬が自分に教えてくれること
嫉妬や妬みを抱いたときには、「ざまあみろ」と他人が落ちていく様を喜ぶのか、「自分の成長につなげよう」と考えるか2つにわかれるかと思います。
つまり、嫉妬や妬みを抱いたときに考え方次第では自分を変えるきっかけにもなるということです。
では、なぜそもそも人は嫉妬を抱くのでしょうか。
僕は嫉妬や妬みってネガティブな感情である一方で「心の傷」でもあるかなと思います。
相手に嫉妬するポイントって、人それぞれ違いますよね。
例えば「イケメンの旦那と結婚した人」に嫉妬する人もいれば、「高級時計を持つ同僚」に嫉妬する人もいます。また「起業した友人」に嫉妬する人もいるでしょう。
逆に、そのような人に嫉妬しない人も存在します。
人が嫉妬や妬みを抱くのは「自分がほしいけど、その人が自分よりも上位の何かを持っている」からです。
つまり、逆を返せば「自分がほしいのに、自分には足りないもの」でもあります。
「自分には足りていない」と思ってしまう心の傷のようなもの。この「自分が足りていない」ことを認めることは勇気がいることでもあります。嫉妬を抱くのは自分を守るという自己防衛本能でもあります。
ただ、そのような嫉妬や妬みの感情に恐れることはなく、しっかりと見つめていきましょう。(もちろん無理のない範囲で!)
嫉妬を新たな自分の成長につなげよう
嫉妬を抱いたときに「相手をやっつけてやろう」と思うか、「もっと自分を癒そう」と思うかのどちからです。
「相手をやっつけてやろう」というのがシャーデンフロイデ的な発想です。
人は、このような感情に陥りやすいと理解しつつも、「あっ本当は自分には足りていなものがあるのかも」と自分を癒す方向に感情整理ができると良いかと思います。
例えば「イケメンの彼氏をもつ友人」に嫉妬を抱いたとしたら「早く別れればいいのに…」と思うのではなく、イケメンの彼氏を持つ友人のどこに嫉妬しているのかを明確にしなければいけません。
どうして嫉妬を抱いてしまったのかを整理していくと、自分の欲求が見えてきます。「あっ本当は周りを気にしすぎていたんだ」とか「最近、寂しいと思う感情があったんだ」とか心の奥底の感情が見えてきます。
嫉妬は、自分の感情を味方につけるチャンスでもあります。
普段は自分の進みたい道や欲しいものがわからないこともありますが、嫉妬や妬みの感情を整理するうちに「心の奥底にある欲求」に気づくのです。
誰だって「他人の成功をうらやなしいなぁ」とか「誰かの幸せを妬ましいなぁ」と思うこともあるでしょう。
そんなときに「いや待てよ、これはシャーデンフロイデだ!」と思いつつ、もっと嫉妬や妬みに合理的に向き合ってみてはいかがでしょうか。
嫉妬や妬みにも、きちんとした意味と役割があります。自分の中にあることを認めたくない嫉妬や妬みですが、それを新たな自分の成長につなげてみてください。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●「あんなヤツ…」と思ったらシャーデンフロイデかも!
●実は嫉妬や妬みは心の傷!
●自分を癒し、成長につなげるきっかけにしよう!