「あの人ってダメな人…」「あいつはいつも気がきかない…」そんなふうに日頃、他人に対して思うことはありませんか。
これは他人のことをあなたが勝手に「決めつけ」で見ている可能性があります。「決めつけ」がエスカレートしていくと、たちまち対人関係が厄介なものになります。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
今回は、他人のことを「決めつけ」で見るのをやめると気持ちがラクになるというお話です。
目次
人は他人を「決めつけ」で見てしまう生き物
人は他人のことを「決めつけ」で見てしまう傾向にあります。これは、心理学用語でも「認知バイアス」といって人間なら誰にでもある「思考の偏り」です。
認知バイアス(にんちバイアス、英: cognitive bias)とは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。
バイアスにも多くの種類があるのですが、人間はいかに自分で論理的な人間だと思っていても、実はそうではなく「認知には偏り」があるということをまずは覚えておきましょう。
「あいつは気が利かない…」「あの人は仕事ができない…」という相手に評価を下すのは一方的に相手のことを決めつけて、その視点でしか相手をみていないということです。
しかも、このとき言葉にはしませんが脳内では「上から目線で評価を下そう」としているので、相手の欠点だけが目に付きます。そうなると、対人関係が厄介なものになるのも無理がありません。
「なんで、私の周りはダメな人が多いの?」「なんで、オレの職場には嫌なやつばかりなんだ?」と思う人は、他人のことを「決めつけ」で見ている可能性があります。
「決めつけ」は人間関係で損をする
相手を「決めつけ」で見てしまうと損をしてしまいます。
たとえば、「この人は役に立たない」「あの人は迷惑ばかりかける人」という決めつけがあったとします。もしかすると、実際には相手を頼ることで助けてくれる人だったかもしれません。
また、「どうせ、この人は私のことを嫌っている」という決めつけも損をします。話してみると意気投合して仲良くなれるチャンスがあったかもしれません。
「決めつけ」で相手に評価を下すのは損することになります。
「決めつけ」をやめると相手の本心が見えてくる
「あの人は、ダメな人だなー」と思ったときに、「いや、ちょっと待てよ、もしかするとこれは決めつけなのかもしれない」と思うようにしてみてください。
そうすることで、「相手の事情」が見えてきます。たとえば、あの人は仕事ができないのではなく、一生懸命はやっているけど空回りをしているだけとか、あの人はあの人なり頑張っているなど相手の「頑張り」が垣間見えてきます。
つまり「決めつけ」をやめてみると相手の本心が見えてくるのです。かと言って、相手の本心をすべて受け入れる必要もありません。
大切なのは自分のストレス負荷を軽減させることです。「あいつはダメな人」という決めつけだけでは、漠然としたイライラが募る一方です。
そこで「あの人は苦手なことを任されていて、ダメな結果になっているだけなのかもしれない」と相手の事情まで考えてみることで、イライラも減りストレス負荷も少なくなるでしょう。
相手の事情まで想像を巡らせてみるというのは、面倒くさいと思う人もいるかもしれませんが、自分の気持ちスーッとラクにする方法なのです。
ぜひ、職場やプライベートで「この人って〇〇だ!」と思ったときには、「これは決めつけかも…」「もしかすると、〇〇な事情もあるのかも…」と思考を発展させてみてください。対人関係も大きく変わってくるはずですよ。
人間は、ある程度は他人を「決めつけ」で判断してしまうのは仕方ないことだと思います。それ自体は悪いことではありません。
気づくことが大切です。「決めつけ」がエスカレートすると対人関係でイライラや不安を抱えることが多くなってしまうからです。身近な人であればあるほど、苦しいものです。
そこで「相手にも事情がある」と思ってみてください。きっと自分の心にも余裕が生まれてきます。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●「決めつけ」の評価に気づこう!
●他人を決めつけでみると対人関係で苦労をする!
●相手の事情まで考えを巡らせると気持ちがラクになる!