「勝ち組」と「負け組」という言葉があります。いつからかよく聞くようになりました。そして、時々、僕たちはその言葉に振り回せれてしまうことがあります。
今回は「勝ち組/負け組」って価値観次第なのかなーというお話です。
もくじ
勝ち組・負け組の定義
いつからか「勝ち組」「負け組」という言葉をよく聞くようになりました。調べてみると、言葉の意味は以下のように定義されています。
【勝ち組】
勝負事に勝ったり、事業などで成功した者。人生の競争で望んだ地位や財産を得た者。
【負け組】
勝負事で負けたり、事業などで失敗した者。人生の競争に敗れた者。
つまり、社会との関わりの中で勝ち負けが決まっているということです。
人間は比較する生き物
勝ち負けの判断って、大きなところでは人間は比較しながら生きる生き物だからだと思います。人間は、どこかしら不安を抱えて生きています。その不安な要素がどのぐらいのものかは他人との比較で判断します。
例えば、自分の年収が低いのか高いのか、同世代の人物と比較して判断をします。比較した上で、低ければ不安になり、高ければ安心します。
この人間の比較する性質が根底にあるからこそ、「勝ち組」「負け組」という言葉が社会でクローズアップされてきたのではないでしょうか。
世間体・常識・普通の呪縛
「勝ち組/負け組」という基準は、(あくまでも想像ですが)人間の比較する性質からきているのかなと書きました。それは世間体や常識、普通ということを社会が提示していることにあるからかもしれません。
例えば、雑誌を読めば「35歳の平均年収はいくら」とか、親からは「30歳までに結婚」とか、「最低は3年は仕事を辞めちゃダメ」とか、うんぬんかんぬん僕たちの周りには世間体や常識、普通という言葉が沢山ありますよね。
確かに、それらは悪いことではないと思います。なぜなら、参考になるからです。おそらく目標も設定しやすくなるでしょう。世間体や常識を一概に否定はできません。
ただ、気にしすぎるあまり必要以上に苦しむことがあるのも事実です。
価値観次第なのか?
「勝ち組/負け組」って社会から提示されている価値観だとわかったからこそ、気にしすぎないことも大切だと思います。
むしろ、『勝ち組/負け組=社会の価値観』を『勝ち組/負け組=自分の価値観』に変換してみるのも一つの考え方です。
自分の価値観にする
社会の常識は、この際横に置いといて、人は「勝ち組って思ったもん勝ち」なのではないでしょうか。例えば、年収が低くても大好きな家族や恋人がいれば(自分なりに)勝ち組って思えるでしょうし、非リア充でも没頭できる趣味があれば(自分なりに)勝ち組って思えるはずです。
社会常識では負け組のレッテルを貼られようが気にしすぎなければ影響を受けることありません。むしろ、(社会から見て)非リア充だとしても、(自分次第で)勝ち組って思えるようになれます。
アドラー心理学のヒント
「勝ち組/負け組」など偉そうに書きましたが、僕も弱い人間です。すぐに惑わされます。それは劣等感が根底にあるからです。
アドラー心理学では、このように考えます。「健全な劣等感とは、他者との比較のなかで生まれるのではなく、『理想の自分』との比較から生まれるものです。」
アドラー心理学を一躍有名にさせた「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」には、このように書かれています。
ほかの人との比較ではなく、理想の自分と比較しましょう。わたしたちは年齢や性別、経験、文化、考え方、外見など、みんなちがっています。けれども、「『同じではないけれど対等』なのです。」
「いまの自分よりも前に進もうとすることにこそ、価値があるのです。」
最後に
「勝ち組/負け組」という言葉をメディアが使う以上、僕たちは惑わされてしまうのかもしれません。頭では「気にしない」とわかっていても気にすることもあります。
ただ、そんなときこそ「自分の価値観」に置き換えて一歩引いて考えることも大切なのかなと思いました。
自分の価値観において、お金を稼ぐことが大切なのか、家族と幸せに過ごすことが大切なのか、趣味に生きるのことが大切なのか、自分らしく生きることが大切なのか、健康でいられることが大切なのか、おそらく社会常識とは違う人それぞれの価値観が存在するはずです。
常識や世間体は無視できません。だからこそ、自分の価値観を大切にしつつ、もっとシンプルに生きたいものですね。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 人間は比較しながら生きる生物!
- 理想の自分と比較しましょう!
- 自分の価値観で捉えてみよう!
To be continued…