あなたは勉強をするとき、どこで勉強をしていますか。自分にとって勉強が捗る場所があるかもしれません。
ただ、もし「集中できない」「勉強したことが思うように覚えられない」という人は勉強場所を変えてみてはいかがでしょうか。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
今回は『記憶の定着には “ときどき勉強場所を変える”こと がたいせつ!』というお話です。
ときどき勉強場所を変えてみる
自室で勉強をする人がほとんどかと思います。確かに自室であれば、すぐに勉強が始められるメリットがあります。
ただ、「何だか集中できない」「もっと覚えたいことがあるのに…」という人は、ときどき勉強場所を変えてみてはいかがでしょうか。
1970年代半ば、ミシガン大学のスティーヴン・スミスとロバート・ビョーク、そしてアーサー・グレンバーグという3人の心理学者による実験によれば「単純に勉強する場所を変えただけで、思いだす数が40パーセント以上増えた」と言われています。
実験によって、勉強のために場所を変えるメリットがあることがわかっているのです。
どうして勉強場所を変えるだけで記憶に定着しやすくなるの?
「脳が認める勉強法」のベネディクト・キャリーによれば、「エピソード記憶」が関係しているとのことです。エピソード記憶とは、体験や環境を通して何かを覚えることです。
2種類の部屋で覚えることで、勉強した単語、勉強中に目や耳に入った事実、勉強中に思ったことを思いだす手がかりの数が2倍になるのかもしれない。
たとえば、最初の部屋で「fork」を覚えたときは、ベージュの壁、蛍光灯、乱雑に積み重ねられた本がその記憶を彩り、次の部屋で「fork」を覚えたときは、窓から降り注ぐ太陽光、庭に立つ立派なオークの木、空調の音が結びついているかもしれない。
いつもと同じ場所だとエピソード(環境や体験)が常習化します。場所を変えることでエピソード(環境や体験)が増えて、記憶とも結びつきやすくなるというわけですね。
オススメの勉強場所5選
では、どのような場所が勉強に適しているのでしょうか。5つほどご紹介します。
①自室
まずは自室です。自室は「こここそが集中できる場所」というような環境づくりにしましょう。
たとえば、デスク周りには勉強の妨げになるようなもの(ゲームや漫画など)を置かないなど工夫してみてください。
②カフェ
次がカフェです。行きつけのカフェが1つ、2つぐらいあっても良いかと思います。近所にあると、なおのこと良いですね。
気分を変えたいなと思ったときは、サクッと近所のカフェに移動して勉強すると集中もできるかと思います。
③図書館
カフェだと、どうしても人の話し声や雑音が入ってきて集中できないという人は図書館がオススメです。
基本的に図書館は静かな環境ですので、音に敏感な人はカフェよりも図書館のほうが向いていると思います。図書館だと、調べ物をしたいときに本が近くにあるというのも良いですね。
④ネットカフェ
周りに人がいると集中できないという人もいます。カフェや図書館だとどうしても周りに人がいます。他人がいると集中できないという人は、ネットカフェを利用するのも悪くありません。
多くのネットカフェが個室や仕切りがあるので、他人を気にしなくて1人の空間で勉強ができます。
⑤公園
最後が公園です。天気が良い日は公園に出かけて勉強するのもよいでしょう。公園にはエピソード(体験や環境)が豊富です。きっと勉強したことも記憶に定着しやすくなるはずです。
勉強場所にはこだわったほうが良いですね。もし「もっと覚えたいことがある」という人は、ときどき場所を変えることで記憶の定着がアップするかもしれません。
そこで、自室だけで勉強するのではなく、カフェや図書館、公園など積極的に場所を変えてみることをオススメします。いつもと違う環境で勉強をすることでエピソード記憶も活性化されることでしょう。
参考文献
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●勉強場所を変えると記憶に定着しやすくなる!
●人はエピソードと結びつけて記憶する!
●ときどき勉強場所を変えよう!