「生まれ持った才能を持つ人はごくわずか。一般人の自分は才能なんて何もないんだ」そんな風に思っていませんか。このような決めつけは心理学的にもおすすめしません。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回はマインドセットは「しなやか」にしましょう、というお話です。このマインドセットは挑戦することに勇気をくれます。
目次
マインドセットで成長ができる
私には才能がありません。何をやってもダメダメで…。
才能がないと決めつけてしまう人がいます。実は心理学的には「才能がない…」と決めつけてしまうと成長までストップさせてしまうと考えられています。
社会心理学のキャロル・ドゥエック博士という権威ある偉い心理学者がいます。ドゥエック博士の自著「マインドセット「やればできる! 」の研究」でマインドセットの重要性について述べられています。
ドゥエック博士は「スポーツや、学業、ビジネスなどで功績を上げる人と上げられない人の違いはどこにあるのか。どのように考え、褒めれば最大限に可能性を引き上げられるのか」といった大変興味深い研究を行っています。子育て中の人や部下を抱える人にも役立つ考え方です。
2種類のマインドセット
ドゥエック博士の考えでは2種類のマインドを持つ人に別れます。それが「しなやかマインドセット」と「硬直マインドセット」です。
・しなやかマインドセット
「人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができる」
・硬直マインドセット
「自分の能力は石版に刻まれたように固定的で変わらない」
「硬直マインドセット」よりも「しなやかマインドセット」のほうがメリットがあって便利ですよーというのが博士の主張です。
硬直マインドセットの人ほど自分のことを「才能は生まれつき」「だから努力するだけムダ」と決めつけていたり、他人からの評価を気にしすぎたりします。だから、挑戦することを避けて挫折しやすくなる傾向にあります。
逆に、しなやかマインドセットの人ほど「スキルや才能は努力で伸びていく」と思っています。つまり、挫折や失敗を恐れることもありませんので、挑戦する機会も必然と増えるのです。
僕は成長するかしないかの違いは、どれだけ人生で挑戦したかどうかの違いだと思っています。どうしても「しなやかマインドセット」のように挑戦することを恐れない人のほうが成長もできるでしょうし、それだけチャンスにも恵まれます。だから成功する機会も増えるでしょう。
じゃあ、どのように「しなやかマインドセット」を手にいればいいのでしょうか。
能力ではなく努力をほめる
努力して偉い!
「しなやかマインドセット」を手に入れるためには、能力ではなく努力に注目することです。ドゥエック博士の本では子育てに置き換えて語られていることが多いのですが、大人にも言えることだと思います。
子育てで、ついつい言ってしまいがちな「頭がいいね!」「絵がキレイで上手だね!」という褒め方は実はNGなのです。理由は、このように褒められた子どもは「覚えが悪いと、頭がよくないんだ…」「絵がキレイで上手に描けないとダメなんだ…」と思ってしまうのです。
これらは子どもにとって良かれと思って言っていることなのですが、実は硬直マインドセットを刷り込んでいることになるのです。
では、どうすればいいのか。
能力でやなく、努力したことを褒めるようにしましょう。例えば、「テストで良い点が取れたのは毎日勉強をがんばっていたからだね!」など行動やプロセス、努力したことを褒めることが大切です。
これは、僕ら大人にも同じです。自分自身を褒めるときにも「やっぱ、私って天才!」と褒めるのではなく、「毎日、コツコツ努力してきたからだ」「目標設定がうまくいった」など行動やプロセス、努力を褒めるようにするのです。
とは言っても結果も大切なのは言うまでもありません。つねに、結果と努力を結びつけるようにしましょう。「よい目標設定が良い結果に繋がったんだ!」と思えるようにマインドセットをしてみてください。きっと、成長を実感でき、さらに次のステップに踏み出せるようになります。
最後に
マインドセット次第で、その後の人生に大きな違いが出てくるとドゥエック博士は断言しています。どうせなら、挑戦ある人生にしたいものです。そのためにも「硬直マインドセット」ではなく「しなやかマインドセット」を手に入れましょう。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●2種類のマインドセットがある!
●能力ではなく努力をほめよう!
●挑戦した人ほど成長する!