「仕事行きたくない…」「仕事辞めたい…」など、とくに連休明けや月曜日などに思う方も多いことでしょう。そのように思ってしまう原因に、実は職場の人間関係で悩んでいる人が多くいます。
僕たちが働く上で「人間関係」というのは無視できないテーマということです。
今回は職場の人間関係を見直す考え方とストレスとの向き合い方について書きます。「仕事嫌だな…」と思っている人の心が少しでも軽くなればと思います。
もくじ
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人間関係を学ぶことが一歩になる
働く上で、必ずついて回るのが人間関係です。なぜなら、人間は共存して生きる生き物だからです。その中でも多くの時間を費やすのが「仕事場」でのコミュニケティーです。働く上での人間関係というのは単純ではなく、複雑な人間関係で成り立っています。
例えば、年齢の違い、立場の違い、性別の違い、格差の違い…様々な関係が複雑に絡み合っているのが「職場の人間関係」です。
これだけ多種多様な人間が存在するわけですから、悩みが生まれるのも自然なことです。ただ、人間関係の悩みをそのままにしておくと深みに陥り、自分の体調・精神状態にも影響をしてきます。
だからこそ、人間関係をよくするための考え方を身につけることが大切です。
嫌いな人を「気にならなくなる」4つの方法
①嫌いな理由を考えてみる
職場にいる嫌いな相手とはどのような人物でしょうか。必ず、嫌いな理由があるはずです。まずは、この嫌いな理由を明確化してみましょう。例えば、「悪口・小言を言ってくる」「仕事を押し付けてくる」「嫌がらせがひどい」など、過去に嫌いになった理由や相手の言動があるはずです。
また、嫌いな相手を「イラッ」として見るよりも、少し冷静になって客観的に見てみることも良いでしょう。客観的に見ることで、人間関係の課題が見えてきます。つまり、対処法も見つかる可能性が上がるのです。まずは人間関係を築くための第一歩として嫌いな理由を考えてみてください。
②距離感を保つ
人間関係では距離感が大切です。距離感というのは、物理的な距離感というよりも精神的な距離感です。この距離感が近すぎても遠すぎてもよくありません。さらに、相手によって距離感が変わってくるのにも注意です。相手がどのような人かというのを観察して、「良い距離感」を保つことが職場の人間関係を良くする方法です。
相手のことが「嫌いで嫌いで仕方ない…」というのは、もしかすると距離感が近すぎるのかもしれません。気になるというのは、どこかで相手を意識しすぎているということです。こういった場合は、「ちょっと考えすぎかな…」と相手との距離感を離してみてもいいでしょう。
逆に、「意味もわからず悪口を言われた」などの場合は、相手に無関心で距離感が遠くなっている可能性があります。なぜなら、「意味もわからない…」というのは、相手に興味がないから理由もわからないのです。こういった場合、少し相手と話す機会を設けるなどしてみると良いでしょう。話してみると案外、お互いが勘違いしていたということも少なくありません。
④自分にコントロールできることだけ頑張る
悩みが解決しなくてどうしようもないときというのは、必要以上に自分一人で抱え込もうとしているときです。例えば、自分でコントロールできない範囲まで抱え込んでしまうと悩みが解決することは困難になります。
相手の性格が嫌いといって相手の性格を変えようと思っても、自分だけではコントロール不可能です。自分にコントロールできることだけ意識するようにしてはいかがでしょうか。
その為に、「自分の課題」と「相手の課題」を切り離すことです。
参考になるのが、アドラー心理学の「課題の分離」というものです。「課題の分離」とは、アドラー心理学の中心となる考え方で「自分の課題と他者の課題を切り分けて考える」というものです。
つまり、どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、を考えます。例えば、相手が「悪口」を言ってくるというのは、相手が「他人に悪口を言う性格」という課題を持っているとも言えます。
他人は変えられない、自分は変えられる。上手に自分にコントロールできることだけ意識して頑張るようにしましょう。
人間関係を良好にするために最低限心がけたい5つのこと
どんなに嫌いな相手でも対立することはオススメしません。なぜなら、対立するというのは余計に疲れるからです。それだけの力量があればいいのですが、仕事だけでもいっぱいいっぱいなのに、人と対立して余計な神経を使うことはできれば避けたいものです。
そたのめにも人間関係において最低限は守ったほうがいいことをご紹介します。どんなに嫌いな相手でも(無理はする必要はありませんが)できるだけ意識したほうが良いことです。
①約束を守る
まずは、社会人として最低限のこと守る人になりましょう。遅刻しない、提出物を期限内に出す(出せなければ事前に言う)。嫌いな上司からの依頼でも約束は守るようにしましょう。
「嫌いな感情」と「約束を守る」というのは別問題です。信頼関係を築くためにも、まず嫌いな相手だとしても「約束を守る」人になることが大事です。
②礼儀正しく
挨拶を言う、相手に感謝を伝える、自分に悪い時は謝罪をする。これも社会人としては当たり前かと思いますが、できていない人も多くいます。
嫌いだから「挨拶」をしないというのは、余計に関係が悪くなります。相手に媚びを売る必要はありませんが、礼儀正しく接すればいいのです。相手が無礼な人でも、こちらが大人になるぐらいの気持ちで良いかと思います。
あとは、手伝ってもらったときにはお礼は言えていますでしょうか。お礼を言うなんて凄く当たり前なことだと思いますが、案外できていないという人もいます。感謝を伝えるというのは、関係を近づける簡単な方法です。
嫌いだから挨拶をしないのではなく、嫌いだからこそ挨拶をしましょう。
③身だしなみにも気を使う
相手への印象というのは大切です。髪がボサボサより、整っている方が、爪が伸びているより、切り揃っている方が、シャツがシワシワより、きちんとアイロンがあてられている方が好印象なのは言うまでもありません。
好印象を持ってもらうためには、清潔感がある身だしなみが非常に大切です。
決して物凄くオシャレになるというわけではなく、他の人に不快感を抱かせないかということがポイントです。身だしなみは、人間関係にも影響をしてきます。
④心配りをもって接する
人間関係が上手な人の特徴に「心配り」があります。心配りとはどういったことでしょうか。
一つが「相手のスケジュールを考えた上で仕事ができる」です。仕事をする上で誰しもが自分のペースを崩されたくないもの。ときどき、相手のスケジュールを、無視して仕事を投げかけてくる人がいますが、これは少し損をするでしょう。
例えば電話で伝えるときとメールで伝えるときなどケースバイケースです。急ぎのときは電話でもいいでしょうが、急ぎでもなければメールという手段を使うのも相手を気遣ってることになります。
このように心配りは日々の仕事で意識できます。とてもシンプルなことですが、職場での心配りは大切なことです。
⑤聴き上手になる
誰しもが自分の話をしっかりと聞いてくれることで安心を得るものです。話を聴ける人、いわゆる“聴き上手な人”は、人間関係をつくっていく上でも大切なことです。「うん、うん」とうなずいて聞いているだけで、「本当に話聞いてるのかな?」と思う人。何か作業をしながら話を聞く人。話した内容を全面的に否定から入る人。リアクションが全くない人などなど。
このような人が職場にいるとどうでしょうか。苦手だなと感じてしまい良い印象は持たないでしょう。自分がそうならないためにも、相手の話をしっかり聞く癖をつけましょう。
◆聴き上手な人の3つの特徴◆
①相手の話を否定せず、話の内容に関心を持つ姿勢
まずは相手の話に感心もって聞くことが大切です。また否定的に入るのではなく、相手を肯定する受け入れる気持ちが大切です。
②相手の話に集中
相手の話に集中すること。相手に話してもらうこと。よく相手の話を聞かずに自分の意見を言い始める人もいますがやはり、まずは相手の話をしっかりと聞くようにしたいものです。
相手の話を、自分の話にすり替えることは避けましょう。
③共感してリアクションもしっかり!
話を聞いていると共感できるポイントが出てくるはずです。聴き上手な人は、共感することが上手です。共感するポイントを忘れずに、しっかとリアクションとして表しています。
例えば、うなずきやアイコンタクトなどは、「ちゃんと聞いていますよ」ということを伝える手段にもなります。リアクションがあるのないのとでは、話の発展にも影響をします。
仕事のストレスを溜め込まない6つの方法
①頑張りすぎない
仕事に人一番悩むという人は仕事に真剣なゆえに「頑張りすぎる」傾向にあります。人一倍の責任感の持ち主ですから仕事に対する姿勢も真面目なのです。
頼まれた仕事は断れずに抱え込むこともあります。それが、結果的に身体に影響を及ぼすこととなります。時には、周りの人を頼る、自分一人で仕事抱え込まないことも大切です。
ストレスを溜め込みすぎないためにも「頑張りすぎないこと」です。ほどほどに仕事をするということも悪くはありません。身体を壊す前に予防することが大切です。
②周囲に寛容的になる
真面目で仕事ができるからこそ、周囲の仕事に対する姿勢も期待が高くなります。
周りのいい加減さに腹をたてたり、苛立だったりすることがストレスを抱える原因になります。
周囲の言動に対しては、ある程度寛容的に見ましょう。
③会社以外のコミュニティを大切にする
仕事場と家の往復だけだと人間関係が希薄になる傾向にあります。会社以外にも仲間と出会える場所に出かけて、コミュニティを持つことも大事です。
会社以外に自分の居場所(心の拠り所)があると思えることは、とても心強くしてくれます。
④嫌なことを紙に書く!
嫌なことやモヤモヤすることをネガティブな感情をありのままに紙に書いてみてください。紙に書くことで、モヤモヤの感情を客観的に見つめることができ、脳内で整理されていきます。
てっとり早いストレス解消法です。10分も無心で紙に書き続けると、気持ちがスッキリとします。
⑤ストレッチや軽い運動をする
運動を続けている人は、運動をあまりしない人に比べて、ストレスに強い傾向にあります。運動には、モヤモヤした気持ちを発散させる効果があるからです。
「仕事に疲れたなぁ…」と感じたときは、あえてウォーキングや軽いランニングでも気分をスッキリさせるのもオススメです。また、ストレッチも手軽な疲労回復方法です。
筋肉を伸ばすことで、筋肉の緊張が和らぎ、身体全体がリラックスした状態になります。椅子に座りながらもできるので、背筋を伸ばしたり、腕を回りたりするだけでも身体が楽になり疲れがとれます。
⑥信頼できる人に話す
モヤモヤした気持ちや、イライラした感情は信頼できる人に話してください。
人に話すということは、今の状況から抜け出す最善の方法です。自分のことを受け入れていくれない人には相談しないことが良いかと思います。ストレスが解消するところか、逆に溜まってしまいかねません。
信頼できる人かを見極めて、自分の思いを話しみてくださいね。
おまけ:心のストレッチも忘れずに!
「仕事疲れ」を感じるのは、何と言っても「心」です。難しい仕事や考える仕事が続くと誰でも「心」は疲労を感じてしまいます。
自分なりの心のストレッチ法を見つけてください。例えば、これまでの自分を見直してみる、目標設定を変えてみるなど自分の心の整理をしていくことが大切です。身体が疲弊しているときは、心が疲弊しているときでもあります。だからこそ、自分と向き合う時間を持つことが理想だと考えます。
嫌いな人との関係を良くする本6冊
①嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
②自分の小さな「箱」から脱出する方法
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③スタンフォードのストレスを力に変える教科書
④ひとを“嫌う”ということ
⑤職場の理不尽に怒らず おだやかに働く技術
⑥「怒り」がスーッと消える本―「対人関係療法」の精神科医が教える
「怒り」がスーッと消える本―「対人関係療法」の精神科医が教える
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最後に
人間関係で悩んでどうしても辛いときは環境を変えても良いかと思います。意地悪な上司、嫌いな同僚などと、どうやってもうまくいかない場合もあるでしょう。むやみな転職はおすすめしませんが、人間関係で身体を壊すぐらいなら、職場を変えることも選択肢の一つです。
ただ、職場を変えても新しいところでも人間関係は存在します。僕たちが生きていく上で、誰一人と接しない人生は難しいでしょう。
そのために、今、悩んでいることを活かせることが理想です。今のところで頑張ろうというわけではなく、逃げてもいいから、「今、悩んでいる理由や感情」を忘れないでください。今の職場に残ろうが、退職しようが、人間関係で学んだことは次の人間関係でも活かせるような学びになると思うので大切にしてください。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 人間関係を学ぼう!
- 自分と向き合、いストレスと向き合う!
- 人間関係の学びは人間関係で活かせる!
To be continued…