学校に行きたくても行けない子どもがいます。いわゆる不登校、原因は人それぞれです。不登校は、子供の性格や特徴、学校環境、社会のあり方等、さまざまな要因が複雑に絡み合った現象でもあります。
ただ、そんな子供に対して一部の大人は「それは甘えだ!」「怠け者だ!」と決めつけて批判する人もいます。学校を休んでいる子供にとってはとても厳しい言葉です。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
今回は、学校に行けないのは「甘え」ではない、というお話です。
目次
学校に行きたくても行けない人もいる
「学校に行きたくても行けない」「通学しようとするけど、気分が悪くなる」など学校に行きたくても行けなくて苦しんでいる子供が世の中にはいます。もちろん、理由は人それぞれです。
不登校では、平成28年度の問題行動・不登校調査で、不登校の小学生は1千人当たり4・8人(総数3万1151人)、中学生は30・1人(同10万3247人)と言われています。(参考)
このように、学校に行きたくても行けなかったり、学校に行こうと思うだけで体調が悪くなるという不登校の話を聞いてどう思うでしょうか。
学校に行かなくてもいいという周りの理解が大事
「学校に行かなくてもいい」という周りの理解や本人の納得があれば苦しみません。ただ、周りの理解が乏しかったり、「学校は行くもの」というような固定観念の押し付けが子供をどんどん苦しめる結果になります。
周りの理解が乏しいことで、子供は「自分の居場所がない」と思ってしまうのです。
また、 「学校に行けないのは甘えだ」という人がいます。学校に行けない子供に対して、一部の大人が以下のような間違ったことを言います。
こんなふうに言う人がときどき実際にいるのです。
休んでいる本人は本当に「寝てるだけ」なのでしょうか。いえ、違います。実際は「がんばりたい、親や先生にも迷惑をかけている」と苦しんでいます。自分の気持ちとは裏腹に身体が動きません。
学校嫌いでもいい。休むことも実はツライこと
人は確かに楽したい気持ちもあるでしょう。たしかに、一時的であれば休んでいるほうが楽に感じます。勉強するよりかはテレビを見ているほうが楽です。
ただ、人生の目的って「休むだけが人生の目的」ではないと思うのです。つまり、ある程度の休みは必要ですが「充実した人生を歩みたい」と根底に思っている人が多いと思うのです。
人と関わり、誰かや何かに少しでも役立っていると思えたときに「自分の存在価値」が認められ充実した人生になっていきます。
10年、20年、30年何もしないで休みっぱなしで何もしない人生って、充実感もなく、やりがいもないため想像してもツラいものがあります。
子供だって、学校を休みたくて休んでいるわけではありません。根底には「どうにかしたい」という思いは持っているはずです。
誰しもが社会と接点があったほうがいいのです。それは子供だって同じです。でも、それができない、だから苦しいのです。根底には「どうにかしたい」という思いがあっても、「それができない」というのは苦しいものです。
休むことは決して楽なことではなく、実は辛さを心に抱えている場合があります。
だから、学校に行きたくても行けない人に対して「寝てるだけで羨ましい」「学校に行かないのは甘えだ!」と思うのはナンセンスだと思うのです。
そして、学校に行きたくないと思う子どもたちは、ぜひ「自分の居場所」を見つけてほしいと思います。 居場所は学校や家だけではありません。最近ではフリースクールなど居場所も増えています。自分の居場所を見つけることで、きっと人生の選択肢が増えるはずです。
最後に
世の中に学校に行きたくても行けないと悩んでいる子供がいます。それぞれ問題を抱えているかと思いますが、ほとんどの場合が「甘え」ではありません。
もし周りに学校に行けなくて悩んでいる子供がいたら、そっとサポートできるような寛容な人間になっていきませんか。というか、そんな多様性を受け入れる輪が広がれば良いなーっと本当に思います。子どもの才能をのばせる環境が、家や学校以外にも増えていけばいいですね。
過去に「学校に行きたくない人に心が軽くなる方法」と「学校に行きたくないと思ったときに読んでほしい本」の記事を書きました。ぜひ読んでほしいと思います!
ツイッターで話題になった 「#不登校は不幸じゃない」の発起人小幡和輝さんの著書『学校は行かなくてもいい ――親子で読みたい「正しい不登校のやり方」』もおすすめです。
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今日のクエスト~LevelUpポイント~
●学校に行けないのは「甘え」ではない!
●怠けることが人生の目的にはなりえない!
●そっとサポートできるような寛容な人間になろう!