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効率的な勉強方法「想起練習」と「間隔連数」

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効率的な勉強方法「想起練習」と「間隔練習」

 
資格試験があるけど、どう勉強をすればいいのかわからないです…

 

 

社会人になっても勉強は続きます。人によっては、資格試験、昇進テストなどあるかもと思います。どうせなら脳の構造を理解して効率よく勉強したいものです。

 

どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。

今回は、効率的な勉強方法として「想起練習」「間隔練習」をご紹介します。もし勉強する必要があるという人は参考にしてみてください。

 

 

 目次

 

多くの勉強方法は誤解されている

 

学生の頃に「テキストの再読」、覚えるまで一つのことを集中して詰め込む「集中練習」をやっていませんでしたか。実は、これら方法は「無駄な努力である」と否定している本があります。

 

それが、ワシントン大学心理学部教授らによって書かれた「使える脳の鍛え方 成功する学習の科学」という本です。今回は、この本を参考にしながら効率的な勉強方法をお伝えしたいと思います。

 

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

  • 作者: ピーター・ブラウン,ヘンリー・ローディガー,マーク・マクダニエル,依田卓巳
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
 

 

先程も書きましたが、「テキストに線を引き、頭に入るまで何度も読む」、「答えを覚えるまで短期集中で反復練習をする」、「できるだけ楽に学べるよう工夫する」といった勉強方法は非効率だと言われています。

 

これらの方法を学校教育で教わり、勉強をしてきた人も多いと思うので衝撃的なことですが、いまでは古い勉強方法なのです。では、僕たちはどのように勉強をすればいいのでしょうか。

 

学ぶために思い出す「想起練習」

思い出すことが大切!

学ぶために思い出す「想起練習」

本書では、以下のように述べられています。

 

くり返し想起すれば、知識と技術が記憶に深く根づき、反射的に呼び出せるものになって、考えるまえに脳が反応する。

 

1つ目の学習法は「想起練習」です。簡単に説明すると、「学んだことを記憶から引き出す」ことで記憶が定着するということです。テキストの再読ではなく、記憶から学んだ知識を思い出すことが学習の中心となります。

 

例えば、自分で「クイズ」や「小テスト」をつくることです。自分で問いを考えることも勉強になりますし、自分でつくったテストを取り入れるこで記憶の定着につながります。

 

僕も社会人になりたての頃に、IT関連の資格を取得しなければいけなくなりました。そのときは、自分で50問ほど小テストを作成して勉強をしました。あとは、テキストを読んでいて、初めて見る用語や概念が出てきたら、ときどき手を止めて、テキストを見ずに頭の中で「答えられるか」自問自答していました。これも「想起練習」です。

 

テキストを再読することだけで人は満足しがちです。「テキストを読んだ。だから勉強になった!」という風に錯覚しがちなのですが、実は記憶には定着していません。人の脳には、時間の間隔をあけて何度も思い出すことで記憶に定着されていきます。

 

ちなみに、思い出すのが難しい練習ほど効果も高まると言われています。自分で小テストをつくり、徐々にテストのレベルも上げていけば効率的に勉強になるでしょう。

 

忘れた頃に繰り返す「間隔練習」

少し時間をおこう!

忘れた頃に繰り返す「間隔練習」

次が「間隔練習」です。これは先に述べた「想起練習」と組み合わせることで、より記憶の定着を促してくれる勉強方法です。

 

間隔練習とは、その名前のとおり、同じ教材を一定の時間をあけて複数回学ぶことです。つまり、少し忘れた頃にを見計らって自分にクイズを出し、再度勉強をするという方法です。

 

本書で、紹介されている「間隔練習」の例は以下の通りです。

 

ある内容をマスターしたと感じたら、一ヶ月に一度クイズをおこなう。また、学期中に新しく学んだもののクイズをすると同時に、まえに習った内容も早期練習し、その知識があとから学んだこととどのように関係するか考える。

 

実証実験によると、学習内容を持続させるには、少し忘れかけた頃か、他の学習をいくつか挟んだ後にするとよいことがわかっています。思い出そうと努力することで、記憶がますます強化されるのです。

 

例えば、スマホのリマインダーアプリやスケジュールアプリなどのアラート機能を利用してもいいでしょう。1週間後にアラートを設定しておいて勉強するというのも方法の一つです。

 

勉強に役立つオススメ本3冊

①使える脳の鍛え方

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

使える脳の鍛え方 成功する学習の科学

  • 作者: ピーター・ブラウン,ヘンリー・ローディガー,マーク・マクダニエル,依田卓巳
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 今回ご紹介した「想起練習」と「間隔練習」が書かれている本です。「想起練習」「間隔練習」以外にも「交互練習」や「多様練習」など効率的な勉強方法が書かれてあります。認知心理学に基づいた、学習や記憶に関する刺激的な知見が盛りだくさんの一冊です。

 

②実験心理学が見つけた 超効率的勉強法

実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~

実験心理学が見つけた 超効率的勉強法: ~復習はすぐやるな! 思い込みで点数アップ!~

 

 こちらも、科学のチカラで発見した効率的な勉強のノウハウが満載の一冊です。『小テストによる復習を繰り返すことにより、蓄えられた記憶が「思い出しやすい」形に変形されるのではないかと考えられています。』といったように想起練習の考えも述べられています。

 

また、テストに対して強く不安を感じる方法などメンタル面のことも書かれてあるのが有り難いところです。

 

③どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法

どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法

どんな人でも頭が良くなる 世界に一つだけの勉強法

 

 120万部を突破したベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者が書いた本です。本書では、「自分にあった勉強法を見つける」ことが大切だということです。

 

例えば、「9つの性格診断」や「PDCA」を利用し自分にあった勉強法など、さすが「勉強法のプロ」だけあり、独自の知見で勉強に関する理にかなった内容となっています。本書を読むと、勉強が嫌いな人や自分は頭が悪いと思っている人でも「自分にあった勉強法」が見つかると思います。

 

最後に

僕たちは学校を卒業したら、一生学ばなくていいとは言ってられません。社会人になっても学びは続きます。生涯学習が人生を豊かにしてくれると思っています。

 

どうせなら、学んだことを定着させるための実践的な方法で効率的な勉強方法をしたいものです。今回ご紹介した「想起練習」と「間隔練習」を、これからの学びに取り入れてみてください。

今日のクエスト~LevelUpポイント~

●「テキスト再読」や「集中練習」は非効率!

●思い出すのが難しい練習ほど効果も高まる。!

●時間の間隔をあけて何度も思い出すことが効果的!