ココロクエスト~レベルアップ心理学ブログ~byねこひげ先生

人生が劇的に変わる『ねこひげ』の心を強くする人生案内

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ストレスに強くなる「認知を鍛える」コツ

ストレスに強くなる「認知を鍛える」コツ

 
ストレスで心が折れそうです。

 

 

現代社会においてストレスを無視することはできません。ストレスが重大な病気になることも充分にあるからです。

 

どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。

今回はストレスに強くなるための「認知を鍛えるコツ」について書きたいと思います。心が折れそうな人で悩んでいる人は参考にしてみてください。

 

 

 目次

「ものごと」をどう受け止めるかでストレス耐性が変わってくる

 

ストレスには、良いストレスと悪いストレスがあります。これはストレス問題を、初めて科学的研究に乗せて学説を打ち立てたセリエが述べています。

 

悪いストレスは健康を損なう可能性がありますが、良いストレスは逆にモチベーションに繋がったり、健康の維持にもなるのです。

 

ストレスだからといって一概に全てが悪いとは決めつけられません。

 

ストレスに強くなるためには前向きにものごとを受け止める認知が大切というのが、近年の考え方です。

 

ポジティブな認知が幸福をもたらす 

ポジティブ心理学者の提唱者であるセリグマンによれば、ものごとを楽観的に捉える人は悲観的に捉える人に比べて、勉強やスポーツの成績も良く、うつになりにくいと言われています。

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福"から“持続的幸福"へ

 

  

しかも楽観主義の方が寿命が長くなるという報告もあります。

 

例えば、上司に叱られたとして、「なんて自分はダメな人間なんだ」とネガティブに受け止めるか、「叱られたのは自分に直すべきところがあるから」とポジティブに受け止めるかで、その後の自身の成長が変わってくるということです。

 

このような心理メカニズムが人間にはあり、セリグマンは楽観的に自分の心の中に受け止めることが重要だと考えているわけです。

 

とは、言っても長年、悲観的な認知をしてきた人間にとって楽観的になろうよと言っても難しいことです。では、どうすればいいのでしょうか。

 

認知を鍛えるコツ

セリグマンは永続性、普遍性、個人度という3つの認知の次元を抽出しています。1つずつ見ていきましょう。

 

①永続性

永続性の認知とは、起きた現象がこの先も長く続くと思うか、一時的なものと思うかということです。

 

例えば「いつも自分だけ」とか「どうせ頑張ったところで」といった考え方をする人は悲観的な人です。

 

逆に「あの時は感じるわるかったけど」とか「そんな時もあるよね」など、あくまでも一時的な出来事と捉えることができる人は楽観的な人です。

 

②普遍性

出来事や状況に対して、特定化するか、普遍化するかもストレスに関わってきます。

 

どういった事かというと、例えば訪問営業マンに嫌な思いをされたとします。

 

この時に「訪問営業マンはみんな悪いやつ」など普遍化して捉える人は悲観的な人です。

 

逆に楽観的な人は特定化して捉える傾向にあります。だから「あの営業マンは信用できない」など、「あの」と言って限定的な言葉を使って特定するのです。

 

③個人度

何かが起こったときに自分のせいにするのか、他人や状況などの自分以外のせいにするのかもストレスに関係があります。

 

悲観的な人ほど「自分がダメだったから失敗したんだ」と自分のせいにしがちです。

 

楽観的な人は「失敗したのは仕組みがわるかった」など自分以外にあると考える傾向があります。

 

個人的には、これはバランスが大切だと思います。ただ、自分のせいばかりにするのが悪いのは言うまでもありませんね。

 

訓練で改善可能

嬉しいことに、セリグマンによると訓練で「悲観的に捉えること」を「楽観的に捉えること」は可能だといいます。

 

上の3つの認知を参考に、できるだけ楽観的な考え方ができるように意識してみてはいかがでしょうか。

 

例えば「こうあるべき」「こうすべき」という捉え方をする人は「こういうこともあるよね」という風に考え直しても良いと思います。

 

一喜一憂しない冷静さが大切

嬉しいことは喜び、悲しいことは悲しいでいいのですが、この高低差が激しくなると物事に感情的に反応しやすくなります。

 

できれば、一喜一憂しない冷静さを持ってみましょう。日頃、僕は一喜一憂しすぎないようにしています。ちなみに日々の気分の変動が少ない方がストレス耐性があるという報告もあります。これを「認知的複雑性が高い人」だと言われています。

 

僕なりに表現を変えるとするならば、心の「しなやかさ」を持てばよいと思っています。何か問題が起きたとしても、むやみに反発したりするのではなく、柔らかく受け止めるイメージです。「まぁそんなこともあるよね」ぐらいの気持ちでいた方がずーっと楽だと思いますよ。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。誰しもが日々ストレスを感じながら生きています。ただ、そんなストレスも悲観的に受け止めるか楽観的に受け止めるかで健康や自身の成長にも関係してくるのです。

 

どうせ避けられないストレスなら前向きに捉えていきたいものです。ぜひ、ストレスとの向き合い方のヒントにしてみてください。

 

ポジティブ心理学は注目されている心理学でもあるので気になる方には以下の本をおすすめします。

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福

ポジティブ心理学の挑戦 “幸福"から“持続的幸福"へ

 
オプティミストはなぜ成功するか

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今日のクエスト~LevelUpポイント~

●一概にストレスが悪いとは言えない!

●楽観的な思考になろう!