こんな風に人生で悲しい出来事に遭遇すると忘れてしまいたいと誰もが思うはずです。もしかすると、今このブログを読んでいるときでも「忘れたい悲しみが頭の片隅にある」という人もいるかもしれません。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
僕は、今の悲しみを忘れないであげてほしいと思うのです。今回は「悲しみ」という感情が人生で必要だということについて書いていきます。悲しみの真っ只中にいる人は読み終わると少し心が楽になるかもしれません。少しお付き合いください。
目次
悲しい出来事は起こるもの
「なんで私だけが、こんなに悲しいことばかり起こるの?」と思っている人が世界中にゴマンといます。つまり、一人だけ悲しい出来事が起こっているのではありません。
実は密かに誰にも言わず悲しみに耐えている人もいるのです。もしかすると、これを読んでいるあなたも誰に相談するわけでもなく、悲しみという暗い感情のなかで迷っている人なのかもしれません。
生きていると悲しい出来事は必ず訪れます。失恋するかもしれませんし、家族とケンカになることもあるでしょう。身近な人を亡くすことだってあります。
きっと、これから先も悲しい出来事が訪れるます。だからこそ、僕らは悲しい出来事と、どのように向き合っていくか考える必要があるのです。
今回、悲しみを忘れようとするのではなく、むしろ「悲しみ」が必要な理由について書いていきます。今の悲しい出来事も無駄ではありませんよ。
悲しみが人生に必要な3つの理由
①忘れようと思うと強く記憶の残る
心理学で有名な「シロクマ実験」というものがあります。
「シロクマ実験」では、3つのグループに何も説明せずにシロクマの1日を追った映像を観せます。観終わったあとに、Aグループに「シロクマのことを覚えておけ」、Bグループに「シロクマのことは考えても考えなくてもよい」、Cグループに「シロクマのことだけは考えるな」と別々のことを告げます。
それから1年後に、この3つのグループにこの映像を覚えているかどうかを確認するとCグループの「シロクマのことだけは考えるな」と告げられたグループが最も覚えていたのです。
人は「忘れよう、忘れよう」とすると強い記憶になるということが「シロクマ実験」からわかります。つまり、悲しい出来事を忘れようと思えば思うほど、悲しい出来事が強い記憶となって頭に残ります。
「悲しい出来事」を忘れようとするのは逆効果だったのです。今日から無理して忘れようとしなくていいのですよ。
②悲しみが生きる糧になる
じゃあ、仮にあなたが悲しみを忘れた場合を想定してみましょう。例えば、彼氏を傷つけて失恋してしまい悲しんでいるとします。その悲しみを忘れたらどうなるでしょうか。
おそらく、次に付き合った人にも同じように傷つけて失恋することになるでしょう。悲しみを忘れれば、またその悲しみを繰り返す運命になるのです。過去の出来事を繰り返さないためにも、過去を忘れてはいけません。
僕たちは悲しみを忘れるのではなく悲しみから学ぶことが重要です。
③悲しみが心を癒やしてくる
大好きな映画で「インサイド・ヘッド 」という映画があります。映画ではヨロコビ、ビビリ、イカリ、ムカムカ、カナシミという感情のキャラクターが出てきます。この中で、カナシミは邪魔者扱いされてしまうのです。理由は人を悲しい感情にするだけの存在だからです。
ただ、物語が進むに連れてカナシミの必要性が描かれています。例えば、ライリーという女の子の幼い頃の空想上の友達ビンボンが泣いているとき、カナシミはビンボンの話に耳を傾け、そっと気持ちに寄り添い、一緒に悲しむというシーンがあります。
ビンボンは気持ちがすっきりし「ありがとう、カナシミ」と感謝を述べるのです。これこそ悲しい感情が必要だということです。悲しい感情が心を癒やしになったのです。
あなたも経験ありませんか。失恋したときにアップテンポの音楽を聴くのではなく、あえて悲しい音楽を聴いて心を癒やしたこと。悲しいという感情は無駄ではなく、必要な感情なのです。
最後に
常に人生がハッピーであればいいのですが、そうとは限りません。生きていれば人生で悲しい出来事も起こります。
ただ、そのときに無理して忘れようとする必要はありません。悲しみという感情の存在に気づけば、次に進むために必要なことに変えられます。
もし悲しい状況になったときは、この記事のことを思い出してください。いや、シロクマ実験的に言えば、この記事のことは忘れてオッケーです。くれぐれも、この記事のことは考えないでくださいね!
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●悲しい出来事を忘れなくてもいい!
●悲しみを次に活かそう!
●悲しみは必要な感情!