心が安定しないときに誰かの「言葉」で元気になれたことはありませんか。
言葉には不思議と人を勇気づけるチカラがあります。(もちろん、使い方次第で人を傷つけることもあります)
そんな言葉ですが、今回は心を優しく癒す「ある祈り」をご紹介します。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『悩んだときに思い出したい!心を癒す「ニーバーの祈り」』というお話です。
目次
言葉によってチカラがわく
どうしても「祈り」と聞くと懐疑的な印象を受ける人もいるでしょう。
ただ、僕の書籍「ココロクエスト式 「引っ込み思案さん」の教科書」やこのブログでも紹介している「慈悲の瞑想」は祈りに近い瞑想ですが効果が実証されています。
やはり人は言葉のチカラを借りることによって「心の安定を保つ」ことができるのかもしれません。
今回ご紹介するのが「ニーバーの祈り」です。
ニーバーの祈り
神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えて下さい。
アメリカの神学者ラインホルド・ニーバー(1892–1971年)が作者であるとされる「祈り」の一説で「ニーバーの祈り(Serenity Prayer)」として有名です。
どうやら薬物依存症や神経症の克服を支援するプログラムで採用されて広まった経緯があるようです(参考)
宇多田ヒカルさんの歌詞にも…
宇多田ヒカルさんの歌詞にも「ニーバーの祈り」に近いフレーズがあります。それが「Wait & See ~リスク~」という曲の一節です。
変えられないものを受け入れる力
そして受け入れられないものを 変える力をちょうだいよ
(宇多田ヒカル「Wait & See ~リスク~」)
どうでしょうか。
もしかすると宇多田ヒカルさんも「ニーバーの祈り」に影響を受けた一人なのかもしれませんね。
ニーバーの祈りの意味
僕らが学ぶ必要がある「ニーバーの祈り」をもう少し紐解いていきましょう。
「ニーバーの祈り」には3つ意味があります。
- 変えることのできないもの受け入れる力
- 変えるべきものを変える勇気
- 変えられないものと変えるべきものを区別する賢さ
①変えることのできないもの受け入れる力
一つ目の意味が「変えることのできないもの受け入れる力」です。
僕らは日々悩みを抱えながら生きています。そのうちどのぐらいが自分でコントロールできる悩みでしょうか。
おそらく、多くの悩みが自分ではコントロールできないことのはずです。例えば「過去のこと」「他人のこと」などは自分一人では変えることが難しいとされます。
②変えるべきものを変える勇気
そして「変えるべきものを変える勇気」です。
自分でコントロールできない悩みがある一方で、自分でコントロールできる悩みも存在します。例えば「未来の出来事」や「自分の言動」です。
これらは変える勇気さえあれば、自分自身で変えていくことができます。
③変えられないものと変えるべきものを区別する賢さ
そして最後が「変えられないものと変えるべきものを区別する賢さ」です。ここ大事ですね。
自分でコントロールできない悩みに囚われすぎているときは、変えられないものと変えるべきものが混合しています。
変えられないことに躍起になって八方塞がりになっている状態とも言えるでしょう。そこを区別する賢さをもとう、というのが「ニーバーの祈り」です。
悩みの真っ只中だと目先のことに囚われて自分を見失いがちになりますが、あえて物事を俯瞰にして見てみましょう。
そのためにも悩んだときには「ニーバーの祈り」を思い出すと良いでしょう。
今回は「ニーバーの祈り」についてお話をしました。
幸せを祈りましょう!という話ではなく、このような言葉には真理があり、日々の悩みなどに囚われて忘れがちなことを思い出させてくれる、ということです。
今回ご紹介した「ニーバーの祈り」にも深い意味が込めらていました。もし、心が落ちているときには、そんな言葉にチカラをもらうのも良いのではないでしょうか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●変えられるものに注力しよう!
●悩んだとき「ニーバーの祈り」を思い出そう!
●落ち込んだとき言葉にチカラをもらおう!