「学校嫌い」「学校行きたくない」「学校なんて嫌…」そんな悩みを抱えている中高生はたくさんいます。今では不登校の数は12万6000人という報告もあるぐらいです。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は学校に行きたくないと思うキミに読書好きな僕が厳選して本をご紹介しようと思います。気になる本があれば1冊からでもいいので読んでみてください。
目次
学校に行きたくないという君へ
僕は読書が好きなのですが、おそらく読書習慣が身についたのは中学生の頃ぐらいかなと思います。10代の僕は本の世界に魅了されました。本の世界には見たことも、経験したこともない世界が広がっていたからです。
今、不登校が問題となっています。先に話しておくと僕は「学校に行きたくない」と思うのなら「無理して行かなくていい」と本気で思っています。不登校は悪いことではありません。何かが間違っていたわけでもありません。だから、キミたちには自分を責めないであげてほしいのです。
今回は、 学校に行きたくないという不登校のキミに読書好きな僕が厳選して本を紹介しようと思います。
まず選んだ基準として「不登校」をテーマとした本は除外しました。どうしても不登校をテーマにした本というのは親に向けて書かれたものが多く、子育て本の分類になると思います。キミら十代が、読まなくてもいいのです。今回は、僕が実際に読んだ本の中から10代でも難しくなく分かりやすい文体の本を選びました。きっと、人生で役立つはずです。
学校に行きたくないキミにオススメする9冊厳選
①ミライの授業
まず、ご紹介するのが瀧本哲史さんの著書「ミライの授業」です。この本、僕も10代の頃、悩み苦しんだ時期に出会いたかった…。それほど良い本です。大人になった僕が読んでも人生のバイブルにしたい(むしろ、今もいつでも読み返せるように手の届くところにおいている)ぐらい良い本です。
冒頭で以下のように述べられています。
14歳のきみたちに、知っておいてほしいことがある。きみたちは、未来に生きている。そして大人たちは、過去を引きずって生きている。
未来には、ひとつだけいいところがある。それは、「未来は、つくることができる」という点だ。
本書は偉人の失敗や成功したエピソードをもとに紹介されています。例えば、ハリーポッターの作者のJ.K.ローリングや重力を発見したニュートンなどのエピソードを丁寧に紹介してくれています。
僕は、この本で共感したポイントが「疑問(違和感)を持つ」ということです。生きていれば、 理不尽なことや裏切られるようなこともあるかもしれません。10代の頃から物事に対して疑問を持つということは、大人になってからもきっと役立つでしょう。オススメの一冊です。
②「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた
勇気を与えてくれる TEDの動画で有名になった植松努さんの著書『「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた』という本です。植松さんは、夢や目標を語る人々に対し、「どうせ無理だ」と簡単に決めつけてしまう、この言葉が自信や可能性を奪っているといいます。
もしかすると、キミは学校に行けていない自分を責めてしまい、自信をなくしているかもしれません。本書は自信を持てない人に向けて優しく語りかけてくれるような本です。世の中には「素晴らしい人」「優しい人」がいる一方で、「いじわるな人」「夢を壊すような人」も存在します。なかには、「悪気なく」人の心を壊す人もいます。そんな人からの言葉や態度を感じ、「どうせ無理」と思っていませんか。
人は、生まれた時は「自信」を持っているのです。もし、自信をなくしているのであれば、本書をオススメします。
③静かな力: 内向型の人が自分らしく生きるための本
- 作者: スーザンケイン,グレゴリーモーン,エリカモローズ,Susan Cain,Gregory Mone,Erica Moroz,西田佳子
- 出版社/メーカー: 学研プラス
- 発売日: 2018/02/27
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
不登校になる原因は様々です。「少し人間関係が苦手で…」「内気な性格が邪魔をして…」そんな風に悩んで学校嫌いになった子もいるかもしれません。本書「静かな力: 内向型の人が自分らしく生きるための本」は、内気な性格は最高の強みであると述べられています。
かく言う僕も内向的な性格なのですが、本書には勇気づけられる箇所が多々あります。自分がおとなしい性格や引っ込み思案だからと言って引け目を感じる必要はありません。むろし、「おとなしいこと」が成功に導いてくれるのです。実際に、スポーツのスター選手、タレント、成功を収めた社長のなかには内向的な性格の人が多いと言われています。
じっくりと考える力、集中力、孤独を楽しむ力、人の話を聴く力といった能力は内向型ならでは強みです。内向的な性格を活かして中高時代を生き抜きましょう。
④14歳からの哲学 考えるための教科書
哲学というと小難しい(いや、実際に小難しい)のですが、池田晶子さんの著書「14歳からの哲学 考えるための教科書」では、哲学についてわかりやすく書いてくれています。
わかりやすいからといって内容が薄いわけではありません。例えば、キミは「なぜ生まれてきたのか」と疑問に思ったことはないでしょうか。僕は10代の頃よく考えていました。「言葉」「自分とは何か」「心」「他人」「家族」……。これらを哲学用語ではなく、日常の言葉で語りかけるように問いかけくれます。
もしキミが「なぜ生まれてきたのか」など、よく考える性格であれば、きっと考えることのヒントを得られ、目の前で起きている現実に立ち向かえるように背中を押してくれる、本になるでしょう。
⑤まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む
まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む (まんが!100分de名著)
- 作者: 岸見一郎,NHK「100分de名著」制作班,上地優歩,藤田美菜子
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2017/04/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
「嫌われる勇気」の著者でも有名な岸見一郎さんの「まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む (まんが!100分de名著)」という本です。僕がアドラー心理学について知ったのは大人になってからですが、アドラー心理学も10代の頃に知っていれば…と思うことがあります。
なので、10代のキミにご紹介します。アドラー心理学って奥が深くて大人にも難しい内容もあります。ただ、本書はコミック版形式ということもあり、アドラー心理学の入門書としてオススメです。
アドラー心理学の観点でみた「人生の意味の心理学」「幸福論」「生き方の変革」「対人関係の在り方」「内面との向き合い方」など、とても勉強になりますよ。
⑥臆病な僕でも勇者になれた七つの教え
旺季志ずかさんの著書「臆病な僕でも勇者になれた七つの教え」です。本書は冒険ファンタジー小説です。
主人公は青い髪と青い目を持つ小学6年生の男の子です。男の子は、自分を愛せず孤独に生きてきたのですが、冒険が進むに連れて人生を学び、自分を学び、成長していきます。
もしドラクエやドラゴンボールなど冒険ものが好きであれば、本書をオススメします。コンプレックスがあっても大丈夫、臆病でも大丈夫、勇気をもらえる一冊です。
⑦夜回り先生
夜回り先生こと水谷修さんの著書「夜回り先生 (小学館文庫)」です。本書を読むと、世の中には数多くの悩みを抱えている子どもがいるのだと感じます。この本に出会ったのは随分と前ですが、今も心に残っています。
水谷先生の心優しい言葉が胸に響きます。不登校、ひきこもり、不良、さまざまな生徒と向き合った先生だからこそ、書ける内容がここにつまっています。命の尊さ、生きることの素晴らしさを改めて実感させてくれます。
こちらの本は水谷先生が関わった子たちとのエピソードが主に記されています。もし、水谷先生のメッセージが読みたいという人は、「どこまでも生きぬいて 夜回り先生50のヒント」をオススメします。こちらは、とても優しい文体で読書が苦手という子でも読みやすい本だと思います。
⑧10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方
精神科医水島広子さんの本は大好きで、よく読むのですが、本書「10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方」はタイトルにある通り、10代に向けて書かれてあります。
水島広子さんは、「対人関係療法」の第一人者です。自信を持てるものが何もない、親の干渉がうるさい、すぐ人と比べてしまう、LINE、Facebookがストレスなのにやめられないなど、10代が抱えやすい悩みを、とても優しい文体で考え方のヒントを提示してくれています。
⑨漫画 君たちはどう生きるか
最後にご紹介するのが200万部突破したベストセラー中の「漫画 君たちはどう生きるか」です。すごく話題になっている本なので僕も買って読んだのですが、とても良かったです。
もともと、戦時中に出版された小説「君たちはどう生きるか」を漫画版として発売されたものです。内容としては、父親を亡くして母親と2人で暮らす15歳の中学生「コペル君」がノートや手紙による叔父との交流によって成長していく物語です。生きることに迷っているキミにオススメする一冊です。
最後に
読みたくなる本はありましたか。読みたい本は、図書館に行って借りて読んだり、お母さんに頼んで買ってもらってください。もし、お母さん、お子さんが本を読みたいと言ってきたら、ぜひ惜しまずに買ってあげてください。僕は読者が好きで、読書に助けられてきました。きっと、本を読むことが生きる指針になると思います。
学校が嫌なら図書館に逃げちゃえ
以前、鎌倉市図書館が「学校が始まるのがつらいなら、学校を休んで図書館へいらっしゃい」とツイートして話題になりました。
もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。
— 鎌倉市図書館 (@kamakura_tosyok) 2015年8月26日
学校に行きたくなければ、図書館に「逃げる」という選択もありだと思います。そのときに、ぜひ今回ご紹介した本を探して読んでみてくださいね!
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●学校は行きたくなければ行かなくていい!
●学校が嫌なら図書館に逃げよう!
●できれば、本を読もう!