あなたは「弱気」「人見知り」という性格ではありませんか。かくいう僕は、どちらかというと内気だし人見知りもします。今回ご紹介する本は、そんな性格の持ち主に勇気を与えてくれる内容でした。
それが、ロシアW杯に向けた最終メンバーにも名を連ねる日本代表の酒井宏樹選手の著書『リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46』です。
どうも、ねこひげ(@dr_catwhisker)です。
「弱気」「人見知り」だとしても、世界で活躍する秘訣があります。
目次
一流サッカー選手のメンタル術
UEFAヨーロッパリーグ準優勝を果たしたフランスの名門・マルセイユに所属し、ロシアワールドカップでも活躍が期待されている酒井宏樹選手の著書「リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46」が発売されました。
僕の本が本日発売になりました。
— Hiroki.Sakai 酒井宏樹 (@hi04ro30ki) May 25, 2018
僕と同じ様な悩みを抱える人のヒントになれば嬉しく思います。本の印税は恵まれない子供達や難病を抱えた子供達を支援されている団体に全額寄付させて頂きます。一人でも多くの方に読んで頂く事ができれば嬉しいです。今日から代表合宿頑張ります!#リセットする力 pic.twitter.com/7KIckHAwAZ
僕はアスリートが書いた本が、とても好きなのですが、今回ご紹介する「リセットする力 「自然と心が強くなる」考え方46」も発売前から楽しみにしていました。
「リセットする力」というタイトルからして興味をそそられます。っで、早速読んでみたのですが、やはり世界で活躍するスタープレイヤーなだけあるなと納得させられる内容でした。
本書が一味違うのが、多くの人がイメージするサッカー選手は「何事にも動じない屈強なメンタルの持ち主」ですが、酒井選手は「弱気」「人見知り」な性格ということです。僕も内向的な性格なので共感できるポイントも多く、勉強にもなりました。
本書の要点
①心や思考の「切り替え」をうまくする
②自分に合った考え方を探せばいい
③気弱でも自分の意思を伝えることはできる
弱気で人見知りな酒井選手が、どのようにして「メンタルの弱さ」や「自信のなさ」を克服して世界で活躍できるようになったのか、思考のプロセスが満載の一冊です。
あるがままの自分を受け入れた著者によるメッセージは、心優しくも勇気を与えてくれるものばかりです。それでは気になったポイントを一部だけご紹介します。
「他人軸」ではなく「自分軸」で考える
他人に振り回されて、自分を見失ってしまう。それが不安の原因だったのです。しかし、マルセイユに移籍してからは、「自分が良いプレーをしていれば居場所は絶対にある」という「自分軸」の心の在り方へ変化してきます。
あなたは他人の言動に振り回されることはありませんか。職場の人間関係で他人のことを気にしすぎて不安を抱えてしまう人が多くいます。
酒井選手は「自分がいまいる場所は大切だが、ここがすべてではない」と述べています。
あなたが今いる居場所がすべてではないのです。例えば、 今働いている会社で満足していれば、それでよいのですが、世の中には過酷な労働環境で精神をすり減らしながら働いている人もいます。
そんな人は心の余裕のなさから「自分の居場所を失ってはいけない」という思いが強くなり、さらに不安になってしまいます。一度、周りを見渡してみてください。きっと、酒井選手が言うように、ここがすべてではないと気づくはずです。
そのためにも考え方を「自分軸」へと切り替えてみましょう。
「嫌われない勇気」があってもいい
僕は自分がの周りの選手や仲間を大切にしたい。
「嫌われる勇気」という言葉は有名ですが、酒井選手は「嫌われない勇気」があってもいいと述べています。この言葉からも酒井選手の人柄の良さがにじみ出ています。
サッカーはチームプレーです。個人プレーでは勝つことができません。すなわち、チーム全体の信頼関係が大切なスポーツなのです。
僕もどちらかと言えば平和主義な性格なので、ライバルを蹴落としたり、争ったりすることが絶対にできません。
むしろ、一緒に仕事したり、友達になったりする人とは信頼関係が成り立った上で切磋琢磨できれば良いと考えています。理由は簡単で、そっちのほうが楽しいからです。
「怒る」のではなく一緒に「解決の道」を探す
「仕方がないことだった」と相手を尊重したうえで「一緒に解決しよう」という姿勢で話をします。
これは、ぜひ多くの人に実践しほしいことなのですが、相手が失敗したときに、怒るのではなく、一緒に解決をしてみてください。
誰だって怒られると良い気分はしません。怒られて萎縮してしまう場合もあります。よく会社でも「お前のために言っているんだ!」と怒る人がいますが、だいたいは「自分のため」です。
怒りは屈折した承認欲求であり、問題を本質的に解決できていない場合が多いのです。それであれば、一緒に解決の道を探る方がよっぽど生産的だと思いませんか。
あと、個人的に僕がオススメするのは夫婦や恋愛で喧嘩になったときは「私」「俺」といった一人称ではなく、「私たち」というように一人称複数を使うようにしてみてください。
そうすることで、喧嘩の問題が「自分たちの問題」として捉えることができます。つまり、「対立構造」ではなく、「仲間意識の構造」に持ち込めるのです。もちろん、ビジネスの場で応用できますよ。
準備を習慣化する
準備とは、起こり得る未来を想定し、その自体に対応できる引き出しをあらかじめ用意しておくことだと僕は考えています。
これも全く同感です。成功している人の多くが、日頃から陰で努力をしています。人知れず準備をしているのです。
僕たちの生活のなかでチャンスはいつ訪れるか予想がつきません。チャンスが訪れたときに軽いフットワークで飛びつけるようにするためにも準備はかかせません。
例えば、あなたの目の前にタイプの異性が現れたとして、そこからダイエットや習い事など自分磨きを始めても時すでに遅しです。ただし、日頃から自分磨きをしていれば、そのチャンスを手にする確率が高くなります。
仕事でもそうです。日頃から準備をしていれば、社内で重要な仕事に抜擢されたとしても動揺せずに挑戦することができるでしょう。
酒井選手は「自信が持てない性格だからこそ、人一倍準備を大切にしている」と述べています。自分の性格を分析し、受け入れることでプラスにすることは十分に可能なのです。
最後に
本書を読むと酒井選手の優しい人柄が伺えます。本書のタイトルにもある「リセットする力」。すなわち、心や思考の「切り替え」をうまくする方法が身につきます。
これは日々、ストレス社会で働くビジネスマンにとって必要なメンタル術です。僕自身も心について勉強している身として、とても参考になる本でした。
・自分に自信が持てない
・弱気で人見知りな性格がコンプレックス
・他人に振り回されてつらい…
など、日々悩んでいる人にとっては学びの一冊になります。ぜひ、興味がある人は本書を読んで、これからの生きるヒントを得てくださいね。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●気弱な性格でも落ち込む必要はない!
●自分にあった考え方を探そう!
●ストレス社会で「リセットする力」を身につけよう!