「◯◯すべき」という思考で物事を判断してはいませんか?完璧主義な人に見られる傾向なのですが、自分では気づいていないこともあります。
なぜなら、人は自分なりの判断基準と価値観をもっています。この思考で物事を判断してしまい、もし自分の判断基準から外れた場合に「◯◯すべきだ」という思考が生まれます。
今回は、この「すべき思考」に縛られない生き方も大切なのではないかという話を書きたいと思います。もし完璧主義すぎて悩んでいるという人がいれば、読んでみてくださいね。
もくじ
「すべき思考」がありませんか?
実は、この「すべき思考」って誰でも持っています。ただ「すべき思考」が強すぎると「完璧主義」につながると思います。
完璧主義が必ずしも悪いわけではありません。立派なことでもあると思います。問題なのは「完璧主義」が行き過ぎて自分を苦しめてしまう原因になってる場合です。
完璧主義のB子さんの話
すべき思考は自分を追い詰める
バリバリと仕事もできるキャリアウーマンでもあり、6歳になるシングルマザーでもあるB子さん(35歳)は、自他共に認める完璧主義でした。
仕事でも上司からの評価もよくチームをまとめるリーダーになりました。自分を律する気持ちも人一倍高いため、成績も良かったのです。また、幼稚園に通う子供なために朝早く起きて弁当を作り、送り迎えもしていました。
傍から見ると本当に素晴らしい会社員であり、素晴らしい母親でした。ただ、あるとき仕事で大きなミスをします。日頃から仕事で「ミス」をしてはいけないと思っていたB子さんにとっては大変ショックな出来事でした。
上司や周囲は「心配ないよ」と言ってくれるのですが、完璧主義のB子さんは納得できません。この時、B子さんの思考は強迫観念に駆られ、自分で自分をがんじがらめにしていました。
さらに、B子さんはこのミスを引きずってしまい、毎日、作っていた子供の弁当も、コンビニで買ったパンを持たせるだけになってしまいました。
B子さんは、「すべき思考」が強くなりすぎ、本来やるべきことができなくなり、そんな自分に対する罪悪感や恥の意識にさいなまれるようになってしまったのです。
子どもに「すべき思考」を押し付けてしまう
B子さんの完璧主義は、6歳の子供にも求めていました。
まだ、6歳の子供にですが「遊んだあとはおもちゃは必ず自分で片付けるべき」「ひらがなぐらいはもう書けるべき」など自分の判断基準・価値観にあった行いを期待し「◯◯すべきだ」という考えを子供にも追い求めていました。
この「すべき思考」の価値観で子供にも接していたため、自分の期待に答えてくれない子供にイライラしたり、失望したりしていました。
「すべき思考」に縛らなれないことが大切
自分でも自分を縛ることが成長につながるかというとそうとも限りません。場合によっては、追い込まれて追い込まれてやる気を失うこともあります。
あくまでも、「すべき思考」というのは理想です。現実には理想通りにかないこともあります。この「ゆとり」がある思考を持つことが大切です。
理想を求めることは悪いことではありませんが、理想を追い求めすぎて縛られすぎることは自分の体調など健康にも影響する場合がありますので注意です。
他者に理想を押し付けることも良くない
他者に理想を押し付けることも、あまり良くありません。やはり、自分と他者は思考も価値観も違います。家族や恋人など身近な人物なら似ているところもありますが、完璧に同じということはないでしょう。
大切なのは、自分の期待を過度に他者に求めないことです。B子さんの場合でいうと、子供に対して「お片付けするべき」というのでなく、「お片付けできるといいな」ぐらいの柔軟な姿勢で接することも大切です。
もちろん、子供にも子供なりの性格がありますので、ケースバイケースですが、やはりバランスを保って接することが大切です。そうすることで自分も相手も負担に思うこともありません。
最後に
完璧主義の人って、本当に悪いことではないと思います。ただ、自分を苦しめている人を見ると辛くなります。「もっと、気持ちにゆとりを持ったらいいのに」と思うこともあります。
それって、本人も「もっとゆとりを持ちたい」と思っているケースも多いんですよね。大切なのは、「すべき思考」になっているなと気づいたときに、もっと柔軟な思考ができないかと習慣づけ修正していくことだと思います。
すべき思考は、あくまでも理想論。「すべき思考」に縛られないことも考えを持ちていきたいものです。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- すべき思考に縛られない!
- 他者に過度な期待を追い求めない!
- もっと柔軟な思考で考えよう!
To be continued…