「お金」と「幸せ」、これは昔から切っても切り離せない関係にあると思います。ここで考えたいなのは、どのようなお金の使いみちが、より人間を幸福にしてくれるか、です。
幸福度が増すお金の使いみちによって、いくつかあるようです。今回は、他人のためにお金を使うと幸せになれるらしいというお話をしたいと思います。
もくじ
他人のためにお金を使う
「自分のためにお金を使うよりも、他人のためにお金を使うほうが幸せになる」という話は聞いたことがある人も多いかもしれません。これは、どこから湧いて出てきた話なのでしょうか。
それは、「ハーバード流 幸せになる技術 」という本に書かれてありました。アメリカのハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・J・ノートンが行った研究です。
カナダのバンクーバーで通行人に買い物の指示書と5ドルまたは20ドルの入った封筒を配り、そのお金の使い方によって、人々の幸福感がどのように変化するかを調べる実験でした。封筒の中の指示書は2種類ありました。ひとつは、その日の5時までに自分へのギフトを買うか、自分のための支出をするように指示するもの、もうひとつは、同じ時刻までに他人へのギフトを買うか、チャリティに寄付することを指示するものでした。
その結果、幸せへの影響は5ドルでも20ドルでも同じ、つまり金額による差はありませんでしたが、使いみちとしては自分のためではなく他人のためにお金を使った人たちのほうが、より幸せになっていたのです。
つまり、少ない金額でも、他人のために使えば、幸福度が増すという実験でした。
でも、なんでだろう?
人は利他的な行動が喜びとなる
でも、なぜ他人のためにお金を使うことが幸せになるのでしょうか。
おそらくですが、人は他人の喜ぶ姿に喜びを感じるからではないでしょうか。つまり、利他的な行動をとることによって、人に役に立っていると再認識できます。そこに存在意義を感じれば自己肯定感を高め、ひいては幸福度が高くなるということだと思います。
確かに、「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)」という書籍の中でも以下のように述べられています。
ちょっと信じられないかもしれないが、利他的に振る舞えば振る舞うほど、人間関係からさらに恩恵が得られるのだ。
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
- 作者: アダムグラント,楠木建
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2014/01/10
- メディア: ハードカバー
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どうやら、利他的な行動は自分の幸福度にも関係していることがわかります。
まずは家族や恋人にプレゼントしよう
最初から募金しましょうというのも敷居が高く感じる人もいるかもしれません。だから、まずは家族や恋人、友達にプレゼントするのもいいのではないでしょうか。
例えば、家で待っている奥さんのために、帰宅時にお花を買って帰るとか良いと思います。きっと「わーキレイ!嬉しい」と喜んでくれるか、「あなた浮気でもしているの?」と怪しまれるかです(笑)
怪しまれたらもともこうもないので、不自然じゃないタイミングで不自然じゃないプレンゼントをしましょう。ほとんどの人が喜んでくれると思いますよ。
そして、その行動は自分の幸福にもつながるはずです。
最後に
お金の使いみちについては、おそらく多くの学者が研究をされてきたことかと思います。今回、ご紹介したハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・J・ノートンさんの研究も興味深いものでした。
「利他的な行動を持ちましょう」と難しく考えるよりも、もっとシンプルに「周りの人を喜ばせましょう」ぐらいの気持ちが大切なのかなと思います。
やっぱり、身近な人の笑顔って自分も嬉しくなりますからね。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 他人のためにお金を使う!
- 利他的な行動が自己肯定感につながる!
- 周りの人を喜ばせましょう!
To be continued…