あなたが失敗をしたとき周囲の反応はどうでしたでしょうか。笑われて悔しい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。笑いたい人には笑わせておけばいいのです。ただし、実際のところ笑っている場合ではありません。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は、他人の失敗を笑う心理について書きたいと思います。また、もしあなたが他人の失敗を目の当たりにしたとき、どう考えればいいのかお話をします。
目次
他人の失敗を笑う心理
あなたは同僚や友達、また赤の他人が失敗したときに笑ってはいませんか。「笑っていない」という人は、そのままでいいでしょう。ただ、世の中には「他人の失敗は蜜の味」という言葉があるように、他人が失敗したことに対してあざ笑う人がいます。
他人の失敗は笑っている場合じゃないですよ…!と言いたいところですが、もう少し人間心理の観点からなぜ他人の失敗が可笑しいと思う人が存在するのか考えていきましょう。
内心自信がない人
他人の失敗を笑う人は内心では自信がありません。自分の力で成し遂げる自信がないので他人が失敗したときに相手をあざ笑うことで、自分の優位性を誇示したいのです。
僕はドラゴンボールが好きなので、ドラゴンボールで例えると、悟空が敵にやられて「失敗した」ときに、ベジータが「ばーか、ばーか、悟空のばーか!」と笑っていたらベジータの成長はないでしょう。間違いなく、ないでしょう!
ベジータにはサイヤ人の王子という誇りがあり、自分の強さにも自信があります。ライバルの悟空が敵にやられても笑うことはありません。その脅威を感じ、また修行に励むのです。ライバルとの切磋琢磨、これがベジータが強い秘訣なのかもしれません。
自信がある人は他人が失敗しても笑いませんが、逆に内心では自分に自信がない人ほど他人の失敗を笑って自分の優位性を保とうします。
何かに挑戦したことがない人
あとは挑戦をしたことがない人も、他人の失敗を笑う傾向にあります。何かに挑戦するというのは、ほぼ必ず挫折や失敗がつきまといます。例えば、多くのアスリートは少なくとも一度や二度は怪我やスランプなど経験しています。
順風満帆にいく人はごくまれです。このような挫折や失敗を経験している人は「心の痛み」を知っています。その痛みを知っているから他人が失敗がしても笑うことはありません。むしろ、過去の自分を見ているようで笑えないのです。
逆に、何も挑戦もせずに生きてきた人は失敗も少ないです。挑戦した回数がないので失敗がないのも当たり前です。だから、人の痛みを理解することもできません。挑戦する人生を送りたいか、挑戦しない人生を送りたいかは人それぞれです。
ただ、死ぬ前の後悔で多いのが「もっと、挑戦しておけばよかった」「もっと、やりたいことをやっておけばよかった」ということも付け加えておきます。
人の失敗を笑う人間に成長はない
人の失敗を笑っているうちは成長はないでしょう。「失敗してダサいよw」「ミスばっかりでウケるw」と笑っている人は成長が遅くなります。このような人にとって、他人の失敗は笑いのネタにしか考えていません。
僕らは他人の失敗を笑いにするのではなく、参考にするのです。つまり、他人の失敗から学ぶことが大切です。
他人の失敗から学ぼう
他人の失敗談は参考になります。実際、僕は他人の成功談よりも失敗談のほうが参考になると思っています。成功した話には、学ぶこともあるでしょう。ただ、その多くは「その人に合った成功法則」であり、自分に合っているとは限りません。
さらに、成功要因は多岐にわたる場合も多いのです。また、成功者が話す成功談は盛られて話されることもあります。聞く側は、自分に置き換えて考えることが難しく逆に混乱してしまうのです。
他人の失敗から学ぶメリットは、いつか自分が失敗するかもしれない失敗を未然に防げることです。他人の失敗を笑っている人は、その要因に気づくチャンスを自ら逃しています。
他人の失敗を笑っている場合じゃないというのはそういうことです。他人の失敗は貴重な参考になるということを肝に銘じておきましょう。
もし、あなたが失敗して落ち込んじゃったら…
あなたが失敗をして落ち込むこともあるでしょう。何かに真剣に取り組んでいる限りで失敗はつきものです。
どんなに他人の失敗から学んでいても、未然に防ぐことができない失敗も出てくると思います。ただ、日頃から他人の失敗から学ぶことを意識していれば、もしあなたが失敗したときに、失敗からの立ち直りからも心得ているはずです。
今日の失敗が一年後の成功ということは充分にあると、僕は思っています。他人の失敗を学び、立ち直り方を心得ていれば長期的な視点が備わっています。
長期的な視点で物事を見ることで、失敗した経験も成功に繋がった大切な出来事だということは少なくありません。例えば、「大学受験に失敗して落ち込んだ」「でも、留年して1年間しっかり勉強したことで、最も行きたい学部に合格した」などもあり得る話です。
「あの時のミスが…」「あの時の事故が…」「あの時の失恋が…」そんな辛い経験を前向きに捉えて、学ぶことで生きる意味を見出した人は世の中にはたくさんいます。今の失敗が、実は数年後の幸福につながることが多々あるのです。
失敗が学べるオススメの一冊
もし、あなたが本から失敗について学びたいのであれば、リスクマネジメントのプロである鈴木博毅さんの著書「1時間で歴史とビジネス戦略から学ぶ いい失敗 悪い失敗」をオススメします。
本書では、歴史上で実際に起こったさまざまな失敗が紹介されています。先に書いたとおり、僕たちは他人の失敗を参考にすることで失敗を未然に防ぐことができます。この本には失敗を成功に導くことができるメソッドが書かれてあります。
「失敗を防ぐコミュニケーションの仕方」「失敗を成功に転換する考え方」など、失敗を「最強の武器」に変える20の方法を紹介されています。周りに失敗談を聞けるような人がいないというのであれば、本書を手にとってみてはいかがでしょうか。きっと、失敗から多くのことを学ぶことができるようになるでしょう。
最後に
他人の失敗を笑う人間にはならないようしましょう。他人の失敗を参考にできる人間になりましょう。もし、逆に失敗を笑われても気にしないことです。悔しい気持ちはあるかもしれませんが、残念ながら他人の失敗をあざ笑っている人間には成長はありません。
失敗は人生でつきものです。つきものである失敗を成功につなげていけるかが大切です。そのためにも他人の失敗は参考にすべきなのです。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●人の失敗を笑っているうちは成長はない!
●人の失敗は割るのではなく、参考にしよう!
●成功談を聞くのもいいけど、失敗談を聞こう!聞く機会がなければ本から学ぼう!