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「キレる高齢者」が増加中の原因と「キレない高齢者」になるための方法

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「4コマ」もう仕事が嫌だ…わけもなく涙が流れる原因は「うつ」の可能性も

 

この前、仕事中に高齢者のお客様にキレられました…。キレる高齢者が増えているように思うのですが…。

 

 

このようにキレる高齢者に遭遇する人が増えています。あなたの周りではどうでしょうか。キレる老人は増えていると思いますか。実は、今この「キレる高齢者」が社会問題化されています。

 

今回は、なぜ「キレる高齢者」が増えているのか、そして僕たちの世代が「キレない高齢者」になるために今から意識するべきことは何か、書きたいと思います。

 

 

  もくじ

キレる高齢者は増加しているのか

 

最近、ニュースで年配者による犯罪が増えているように思いませんか。実は65歳以上の高齢者の犯罪件数は直近(平成25年)、20年前の平成6年と比較して約4倍と急増しているというデータもあります。(1)

 

このような犯罪にまで発展しないまでも、世間的にも「キレる高齢者」が増えているように実感しています。

 

先日、接客をしている友人から聞いた話によると「高齢者のお客さんに突然、キレられた!」というのです。ちなみに、理由はよくわからないそうです。

 

接客業をやっている人なら、すでに経験している人もいるかもしれませんが、突然老人にキレられたという人も少なくありません。

 

ちょっと前までは、「キレる若者」が問題視されていましたが、今では「キレる老人」のほうが問題視されているのです。

 

なぜ、高齢者はキレるようになったのでしょうか。

 

キレる老人になる理由①:前頭葉の老化

人間の脳には前頭葉という場所があります。この前頭葉の衰えがキレる老人になる原因とも言われています。

 

前頭葉は人間の思考や理性を制御する働きをもっています。ここが衰えることで感情がコントロールできなくなったり、我慢ができなくなるなど理性的な行動に影響が出てきます。

 

よく、歳を取ると涙もろくなると言いますが、これも前頭葉の老化で感情がコントロールできなくなっているからだと考えられます。

 

涙もろくなるぐらいならよいのですが、それが怒りという感情も抑制できなくなり、「キレる老人」へと変貌すると周囲からするとやっかいです。

 

また、脳の老化以外にも、キレる要因があります。

 

キレる老人になる理由②:環境の変化

キレる老人になるのは、脳の衰えだけではありません。環境の変化も影響しています。

 

例えば、長年バリバリ働いて定年を迎えてた高齢者は、急に環境が変わります。定年退職後に、社会と接点がなかなり孤立する人も少なくありません。

 

これは特に男性に多いと言われているのですが、会社で管理職に上り詰め自分がやってきた仕事にも誇りがあったものの、定年退職後は急に誰からも必要とされなくなるケースです。

 

家族からも大事にされていないと感じたり、社会からも必要とされないと感じたりすることで、孤独感や寂しさ、ストレス、承認欲求が満たされないと思う年配者がいるのです。

 

今まで必要とされてきたのに、急に誰からも必要とされていない(と感じる)ことから、キレる要因になってしまいます。「お前はバカにしている!」「年配者を敬え!」など、言ってくるような老人は、このケースが多いと思われます。

 

僕たちはキレない老人になろう

このブログの読者は、年配者というよりは、20代30代の若い人たちが中心です。だから、僕たちのような世代から(もちろん40代・50代の世代の人たちも)高齢者になるときに、できれば「キレない老人」になるために何を意識すればいいのでしょうか。

 

「キレない老人」になれるのか考えていきたいと思います。

 

キレない老人になる3つのコツ

①脳を鍛える

上述の通り、キレる老人になる原因の一つが脳の前頭葉にあることがわかっています。ということは、脳の衰えを防げばいいのです。

 

たとえば、瞑想をすることで前頭葉が鍛えられると言われています。1日5分、できれば1日15分ぐらいの瞑想を継続してみてください。

 

また、有酸素運動も脳に良いのです。激しい運動までする必要はないと思いますが、ウォーキングスイミングなどは簡単にできて効果も期待できるのでおすすめです。

 

あとは規則正しい生活と食生活にも気をつければ良いと思います。

 

②活躍の場を広げる

どうしても仕事一筋に人生になってしまうと、それだけに固執しがちになってしまいます。これからは、多様な働き方・多様な生き方になっていくと予測されます。

 

できるだけ自分が活躍できる場を持つようにしましょう。例えば、友達との集まりの場を増やすことやネットを使って情報発信をしてみるなど、自分なりの活躍の場を小さくてもいいので持つことがよいでしょう。

 

今、仕事と家の往復だけという人は、もう一つ違う場所を見つけるとよいと思います。

 

③怒りのコントロールを訓練する

怒りのピークは長くて6秒と言われています。つまり、怒りの感情が湧き上がったときに、6秒だけ思考停止させるのです。

 

これは、アメリカ発祥の〝アンガーマネジメント〟というメソッドで言われていることで、怒りを感じたら「6秒」待つことで怒りを抑制できると言われています。

アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術

アンガーマネジメント×怒らない体操 たった6秒で怒りを消す技術

 

 

過去にココロクエストの記事でも書いたことがあるGoogle社でも実践されている「SBNRR法」にも近い考え方でもありますね。

 

怒りという感情は誰にでもあります。それを感情のままに爆発させるか、理性的にコントロールさせるかは、普段からアンガーマネジメントを学んでおくと差がでてきます。ぜひ、若いうちから身につけておいてください。

 

最後に

 個人的にも「キレる老人」が増えているのかなと思います。図書館に行っても、駅のホームでもよくスタッフや駅員に怒っている老人を見かけます。

 

その老人が取り巻く環境はわかりません。「経済的困窮」と「社会的孤立」が要因とも言われています。

 

ただ、できれば寛容でいたい、自分なら精神的にも余裕を持った老人になりたいと思います。あなたも、キレない老人になるために普段から脳の訓練と怒りのコントロール、さらには活躍の場の模索を心がけてみてはいかがでしょうか。

今日のクエスト~LevelUpポイント~

●キレるのは脳の衰えに原因がある!

●生活環境の変化も影響している!

●怒りのコントロールを学ぼう!