雨の日は頭が痛いよ…
ときどき頭痛がしたり、めまいや動機がすることはありませんか。ひどい時は気分まで落ち込みがちになります。その症状は、もしかすると天気に関係があるかもしれません。「雨の日は頭痛がする…」という人は意外と多くいて、悩まれています。
今回は「天気痛」「気象病」が原因で起こる頭痛について予防法を書きたいと思います。もし頭痛で悩まれている方がいましたら、参考にしてみてください。
もくじ
なぜ天気で頭痛が起こるのか？
「雨が降ると頭痛がする」「低気圧の日は体調が悪くなる」など、何となく天気が原因で体調を崩しやすいと感じていた方も多いのではないでしょうか。事実、「天気痛」または「気象病」とも呼ばれ、天候の変化によって引き起こされる心身の不具合はあります。
でも、なぜ天候が悪くなると自分の頭痛が起こったり体調を崩しやすくなるのでしょうか。それは自律神経の乱れが大きな原因と言われています。この自律神経の乱れが起こりやすくなるのに気圧が関係しています。
気圧の問題
なぜ気圧が自律神経の乱れに影響を与えているのでしょうか。自律神経には交感神経系と副交感神経系があります。例えば雨が降って気圧が低くなると人間はストレスを感じます。このストレスに対抗しようとして交感神経が優位になります。急激な外部の変化によるストレスで交感神経が優位になると痛みがひどくなると言われています。
耳が敏感な人ほど痛みにも敏感
気圧の変化を感じ取っているのは「耳」です。耳の奥にある「内耳」と呼ばれる部分が、気圧の変化を察知して、頭痛を引き起こしていると言われています。だから、耳が敏感な人ほど、気圧の影響を受けやすく、頭痛やめまいという症状があらわれやすくなります。
頭痛だけじゃない？天気痛の主な症状
天気が原因で体の不調があらわれるのは何も頭痛だけではありません。眠気やめまい、腰痛、関節痛などが起こる人もいます。また、不眠やうつ症状などの精神の不調が出る人もいます。
- 頭痛
- 古傷が痛む
- めまい
- 肩こり、腰痛
- 眠気
- うつ症状
- 不眠
- 耳鳴り
天気予報を上手にみよう
毎日、天気予報をチェックしているという人は多いでしょう。今ではスマホで、いつでも天気予報を確認できます。天気痛の人にとって天気予報は、とても重要なことです。だから、天気予報を上手に活用しましょう。
とくに注意してみたいところは、気温の変化と最低気温、そして気圧の変化です。どの天気予報でも気温の変化や最低気温は知らせてくれますが、気圧の変化は「低気圧が接近します」ぐらいです。気圧の変化を知るために日常的に使っているのが「頭痛〜る」というアプリです。
このアプリは優れもので、気圧の上昇や下降がグラフ化されており、事前に天気痛を予防するために手がかりになります。
頭痛を防ぐための４つの予防策
①頭痛日記をつける
自分がどのようなときに頭痛になるのか知るために頭痛日記をつけることをオススメします。天気が悪くなる前なのか、雨が降っている最中なのか、気温が下がったときなのか、などどのような環境で頭痛が起きたか記録しましょう。また、薬を飲んだかどうかも記録するのも良いでしょう。
頭痛日記をつけることで、予防するための対策がしやすくなります。
②アロマの活用
頭痛で辛いときはアロマを活用するのも手です。例えば、ラベンダーやベルガモットの香りは鎮痛・鎮静効果があると言われています。あくまでも、「気分が良い」と感じる、自分の好きな香りを選ぶようにしましょう。
③ビタミンDの摂取
ビタミンD不足で頭痛が起きる確率が高まると言われています。イースタン・フィンランド大学が行った研究です。
血清ビタミンD値が最も低い被験者群は、慢性的な頭痛を経験する確率が、最も高い群の2倍でした（「血清～」というのは、血液中のビタミンDのことです）。また、被験者全体において、冬の期間の検査で慢性的頭痛を訴える件数が多かったのです。
僕は日常的にビタミンDを摂取するようにしています。ただし、食生活だけでビタミンDを十分に摂取するのは容易ではありません。だから、サプリメントで補っています。個人的に飲んでいて調子が良いのが、こちらのサプリメントです。
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ビタミンD欠乏症の症状には、筋力低下、高血圧、うつ、心臓病、認知障害などもあると言われています。正直、頭痛持ちじゃなくてもビタミンDは摂取しておいた方が良いと思います。
④耳ほぐし
耳に敏感な人ほど痛みにも敏感だということを書きました。耳のマッサージは頭痛にも効果的です。やり方は簡単です。耳を軽くつまみ上・下・横に軽く引っ張ったり、耳を包むように折り曲げたり、耳全体をマッサージすると良いでしょう。力を込めすぎず、優しく行いましょう。
日頃から自律神経を整えよう
天気痛を引き起こす原因に自律神経の乱れがあります。だからこそ、日頃から自律神経を整える生活を心がけましょう。
①姿勢を正す
下向きで歩いたりしていませんか。長時間のデスクワークで気づいたら猫背になっていませんか。自律神経を整えるためにも日頃から姿勢を正すことが大切です。姿勢が悪くなると、首の後ろにある自律神経の束を圧迫してしまうと言われています。日頃から顔を上げて、前を向くような姿勢を心がけましょう。
②ときどきスマホが離れる
いつもスマホを触っていませんか。移動のとき、食事の時、ベットでもスマホを触っているという人は多いかと思います。とくに寝る前のスマホはNGです。スマホの光は激しく、交感神経が活発になり睡眠の妨げになります。例えば、寝る前はデジタル機器を一切使わないなどしてみましょう。
③歩こう
適度な運動が自律神経を整えることはご存知だと思います。運動習慣がある人なら、良いのですが、運動習慣がない人は動くのも億劫だと感じることでしょう。そこで、かんたんにできる「ウォーキング」をオススメします。
④湯船につかろう
毎日、湯船にからずにシャワーだけで済ましていませんか。できれば、湯船につかりましょう。忙しいからといってシャワーだけで済ましていると、血管がなかなか拡張しないため、湯船につかったときと比べると深部体温が下がりにくくなります。自律神経を整えるために湯船に浸かることを習慣化しましょう。
最後に
天気が原因で頭痛が起きるなんて、迷信だと昔は思われていました。本当に天気痛・気象病の人からすると辛いことです。本当に頭痛で辛いのに「気のせいだ」と言われるのです。現代医学では、天気が原因で様々な症状が起こると報告されていますが、それでも「気のせいでしょ」と周りに理解されていない人もいるのではないでしょうか。
体は天気の影響を受ける、これは間違いない事実です。だから、天気の変化に併せながら生活をしなければいけません。ただし、ある程度天気の変化は予測がつきます。つまり、対処もできるのです。
そして、あまりにも酷い場合は病院に行くことも良いでしょう。今では頭痛専門医も存在します。かかりつけ医がいることも心強くなります。あまり、無理せず上手に天気と付き合っていきましょう。
追記：漢方薬が“天気痛”の予防・改善に効く
あまりにも酷い頭痛になると薬を飲むと思います。ただ、気になるのは抗生物質です。抗生物質は摂りすぎるとよくないいわれています。頭痛薬を飲みすぎると効かなくなり、また強い薬に変えるというような循環になってしまいます。
僕が実践していて良いなと思うのが漢方を使うことです。最近は、漢方薬を処方する医療機関も増えています。参考までに、僕も飲んでいる「天気痛」に効果が期待できる漢方薬を紹介します。
下記の漢方薬は天気痛ドクター佐藤純さんの著書「低気圧頭痛」は治せる!で紹介されていました。
五苓散-ごれいさん-
体内のむくみに効くのが「五苓散」という漢方薬です。低気圧が原因で起こる頭痛は内耳が影響すると言われています。五苓散は体内のむくみ改善に役立ち、内耳のリンパ液や血流を正常化するように働きかけます。つまり、五苓散でむくみをとると、気圧の変化を受けにくくなることが期待できます。
抑肝散-よくかんさん-
抑肝散という漢方は感情を沈める作用があります。低気圧で感情が不安定になることもあります。「イライラしやすい」「緊張しやすい」などといった人に効果的です。眠る前に抑肝散を飲むと気持ちが落ち着いて、熟睡をもたらしてくれます。
当帰四逆加呉茱萸生姜湯-とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう-
当帰四逆加呉茱萸生姜湯は冷え性の人におすすめです。僕も冷え性なので、こちらの漢方も利用しています。体内で熱をつくるのを助けてくれて、手足など末端の血管の循環をよくしてくれます。
低気圧頭痛に効果的な「くるくる耳マッサージ」のやり方は以下を参考にしてください。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 痛みの原因は天気の可能性がある！
- 体は天気の影響を受ける！
- 天気痛の予防をしよう！
To be continued…