学校に行きたくない…...
現在、「不登校」を理由とする児童生徒数は12万3千人と言われています。今や不登校は珍しいことではないのです。「学校に行きたくない…」「学校はもう嫌だ……」と思う気持ちは誰にだってあるでしょう。
もしかすると、これを読んでいる10代のキミたちは「学校に行きたくない」と悩んで、この記事にたどり着いたかもしれない。そんなキミたちに僕から心が軽くなるアドバイスをしようと思う。もしよかったら読んでいってほしい。
もくじ
- もくじ
学校に行きたくない
日本の小中学校では今、およそ12万3000人が不登校だという。中学校では36人に1人、つまりクラスに1人は不登校の生徒がいる計算になる。大丈夫、キミ一人だけが悩んでいることじゃない。同じような境遇の人たちは沢山いる。
最初に話しておくと、僕は「学校に行きたくない」と思うのはダメじゃないと思っている。キミは何で学校に行きたくないのだろうか。
「学校でいじめられるから」
「勉強がつまらないから」
「何となく行きたくない」
それぞれ、学校に行きたくない理由があると思う。そして一部の大人は、学校に行きたくないと思うキミたちに向かって「それは甘えだ!」「義務教育なんだから学校に行って当たり前だろ!」と厳しい言葉や態度を示してくるかもしれない。
でも、気にしなくていい。
そういう大人の言葉は、たしかに正しいことかもしれない。世間一般論として話しているからね。ただ、思春期のキミたちにとって「学校に行きたくない」という気持ちは複雑でどうすればいいのか、わからない状態だと思う。もはや一般論の話で解決することでもない。
なぜなら、世の中には学校に行きたくないと悩んで自分で命を絶つ子たちもいるんだ。はっきりと言っておく。自分で命を絶つことは絶対に考えちゃダメだ。絶対に!
たぶん、毎朝起きるたびに、「学校に行かなきゃ」という思いと「学校に行きたくない」という思いがぶつかりあって、頭が痛くなったりお腹が痛くなったりしてくる。このときは、嘘じゃなくて本当に痛くなるんだよね。
学校に行きたくないと悩んでいたり、もう学校には何ヶ月も行っていないキミたちにとって、不安や怖さもあると思う。でも、大丈夫。学校に行けなくても希望はある。今回は学校に行けないキミたちに、僕から心が軽くなるアドバイスをするよ。
ここに書いたことを、すべてを試す必要はない。もし、勇気がでて「これならできそう!」と思うことがあれば、試してほしい。焦る必要はない。自分のペースでいいから前に進むきっかけにしてほしい。この記事にたどり着いたキミたちなら、かならず希望がある将来を描けると思うよ。なぜなら、すでに記事を読むという最初の一歩を踏み出しているからね。
学校行きたくないキミへ。心が軽くなる11個のアドバイス
①学校に行きたくなければ行かなくていい
キミたち子供にとって「学校」という世界がすべてに感じるだろう。なぜなら、学校が生活の中心であり、社会は義務教育という名のもと学校に行くことが大前提に成り立っているからね。
もしかすると、想像もつかないかもしれないけど、本当に「学校」は世界の一部分でしかない。
今は不安で怖くて泣きたくなる状況かもしない。
学校に行かないとすべてが終わってしまうように感じるかもしれない。
でもね、意外とそうでもない。僕は無理してまで行く必要はないと思う。
真面目な大人からすると僕の言葉は無責任に聞こえると思う。ただ、心が疲弊しているのに無理していこうとすると、本当に心が病んでしまう。そっちのほうが問題だ。そこまでして、自分自身を苦しめる必要はない。
学校に行きたくない理由はそれぞれあると思う。でも、学校がすべてじゃなくて、もっとも大切なのは自分を追い詰めないことだよ。自分を苦しめないことだよ。
まずは、学校に行きたくないと思う自分を責めるのでなく認めることから始めてほしい。だから「学校に行かなくてもいいんだ」とつぶやいてみよう。少し心が軽くなるかな?悩みというのは受け入れるとこから解決が始まる。今の状況でもできることに目を向けてほしい。
②他人の目は気にしなくていい
学校に行っていないと、やはりどこか後ろめたさが出てくると思う。「友達にどうおもわれているのだろう」「先生にどう思われているのだろう」と他人の目が気になることもあるはず。
でも、他人の目は気にしなくていい。
他人の目や世間体を気にするあまり、自分に自信がでなくなる。キミの人生はキミのためにある。親、友達、学校の先生のためではなく、自分の人生として生きてほしい。
学校に行けないということに後ろめたさもあるかもしれないけど、不安が取り除かれてくると、実際キミが思っているほどには他人はキミに注目していなかったりもする。つまり、あまり他人の目を気にして自信をなくさないでいいということ。
③勉強はした方がいい
学校に行っていなくても、できれば勉強はしておくことをおすすめする。今、この記事を読んでいるということは、身近にパソコンやスマホがあるということだよね。
今の時代、ありがたいことにネットを使って勉強もできるし、ネットがなくても親に参考書を買ってもらって読むこともできる。
多くの大人が「もっと勉強をしておけばよかった…」と後悔をしているらしい。学校に行っていた大人ですら、後悔があるのだ。
漢字や英語は勉強しておくと、大人になっても役に立つ。無理にとは言わないが、勉強はしておいた方がいい。
④本を読もう
もし「勉強なんて、やる気が起きない…」と思うのなら、せめて本を読んでほしい。読書はいいよ。僕は読書好きなんだけど、本を読むと世界が広がるんだ。興味のある歴史上の人物や偉人がいれば、その人達の伝記を読むことをおすすめする。
例えば「坂本龍馬」や「ヘレン・ケラー」なんてどうだろう?もっと最近だと「スティーブ・ジョブズ」や「マーク・ザッカーバーグ」なんてのも面白いと思う。
名を残している偉人に限って成功ばかりの人生ではなく、失敗から学んだことも書いてある。人生を豊かにするのは読書だと言っても過言ではない。
本を読むのが苦手という人がいれば、「星新一」という人のショートショートがおすすめだよ。僕も10代の頃に読み漁ってハマった。今思うと、星新一さんの本に出会ったのが読書好きになったきっかけかもしれない。短い物語で書かれているから、かなり読みやすくて面白い。
⑤不安なことは紙に書きだそう
「どうしようどうしよう…」と頭のなかで考えていてもストレスになり、不安が膨大に膨らむだけだよ。そんなときは不安を紙に書き出すことをおすすめする。
この方法は心理学でも不安を解消すると実証された方法なんだ。
それは「筆記開示」という方法で1,980年代に生まれた心理療法だよ。心理療法というとおどろおどろしかもれいないけど、簡単に言えば「不安を取り除こうぜ」ということ。
やり方は、とてもシンプルで自分の思っている感情を「20分間」紙に書き出すだけ。誰かに読ませるわけじゃないから思いつくままに書いていい。
「学校なんて行きたくない」「先生が大嫌い」「将来が不安だ」などネガティブな感情をどんどん書いていこう。最低でも4日間連続で続けると、少しずつ効果が表れてくる。
慣れてきたら、その悩みをどうすればいいか考えてみる。こうすることで、さらに深く自分の感情に気づけるようになる。あまり難しいことは考えずに、自分の感情のはけ口にすると良いと思う。
⑥好きなことを見つけよう
今、キミが没頭できるぐらい好きなことはあるだろうか。例えば、ピアノ、イラスト、料理、読書など好きなことはあるかな?
もし、まだ見つかっていないというのなら好きなことを見つけてみよう。夢中になれるものがあるというのは、それだけでも少し人生が楽しくなる。なぜなら、その夢中になっている間は悩みのことも忘れているからね。
しかも、知らず知らずのうちに集中力も養えている。キミたちが自分の好きなことに没頭すれば、多様な社会で生きる術も身につき、社会はますます豊かになるかもしれない。ぜひ、夢中になれる趣味を見つけて継続してほしい。
⑦できれば外に出てみよう
学校に行きたくないと思うと、どうしても家に引きこもりがちになってしまう。これも無理にとは言わないけど、外に出てみてほしい。
家のなかにいると、視野が狭くなってしまうんだ。ちょっと公園に散歩に出かけるだけでもいい。太陽の光を浴びて、軽く歩くだけで気分は少し晴れやかになる。
僕も落ち込んだときは、よく近所の公園に出かけたりする。そして、新鮮な空気を吸って一息つく。そうすると、悩みなんてどうでもよくなってきたりする。
学校に行っていないと、ちょっと外に出るのは怖いかもしれない。でも、周りのことなんて気にせず、少し散歩に出かけてみよう。
⑧朝は起きるようにする
どうしても学校に行かない生活になると、自動的に夜更かしをしてしまいがちになる。夜というのは不思議なもので、人は夜に考えごとをするとネガティブになりがちになるんだ。
だから体調も崩しやすくなり、心も不安定になるかもしれない。
人間には「体内時計」というものが備わっている。太陽が出てきたら、起きる。太陽が沈んだら、寝る。学校は休んでも、できれば生活リズムは崩さないように朝は起きるようにしてほしい。
⑨自分を責めない・傷つけない
これは必ず守って欲しい。自分のことを必要以上に責めない・傷つけないであげてほしい。
「学校に行けない自分なんて最低だ…」と思わないでほしい。自分を責めても、傷つけても何もいいことはない。自分を責めてしまう原因は、他人と比べるからなんだ。
例えば、友達のあの子は勉強もできて、スポーツもできるのに、自分はダメとか。こんなふうに比較をすると自分を責めてしまう原因になる。自己嫌悪と言って、自分で自分が嫌になる状態に陥ってしまうんだ。
まずは「完璧じゃない自分」を認めてみよう。もしかすると、10代のキミたちにとっては勇気がいることもかもれいない。ただ、人間どこか欠点があるから人間味があるんだ。それは大切な個性でもある。自分を責めない・自分を傷つけないことは約束してほしい。
⑩普通の学校じゃない選択もある
学校に行きたくないのであれば、学校に行かないという選択をしてはどうだろうか。実は世の中には、学校に行かなくても勉強もできるし、友達もできる選択肢があるんだ。
例えば、以下の選択肢を参考にしてみて。
●1:フリースクール
不登校の人たちの居場所になっている「フリースクール」というものがある。フリースクールでは、基本的には決まったプログラムやカリキュラムを持っていなくて、学校教科の学習ばかりではなく、自分の好きなことを学ぶこともできる。
また、在籍校の校長による許可が出ればフリースクールへの登校も義務教育上の出席日数として承認される場合もある。全国にフリースクールはあるから、インターネットをつかって検索してみてね。
▼参考
●2:塾・家庭教師
塾や家庭教師を利用することもいいと思うよ。塾は、学校とは違った学習をしてくれる。生徒ひとりひとりの傾向と対策を練られる個別指導もあるから、自分のペースで勉強がはかどる利点がある。
また、家庭教師を利用するのもありだよ。家庭教師は、まず他人の目を気にする必要がない。1対1の関係であるから親身に教えてくれたり、毎日会うわけではないから程よい距離感で家庭教師と接することができる。
●3:通信制高校・サポート校
高校には、全日制の他に定時制と通信制という種類がある。卒業の際には高校卒業資格が得られるから、通信制高校の卒業後に進学をしなかった場合、最終学歴は”高校卒業”となるんだ。もちろん、大学に進学してもいい。
▼参考
通信制高校・全日制高校・定時制高校のしくみ比較表|通信制高校ナビ
●4:高卒認定試験
高卒認定試験とは、高等学校卒業者と同等以上の学力があると認定される資格。だから、高卒の学歴を持っていなくても、高卒認定試験の合格により、大学や短大、専門学校の入学試験の受験資格を得ることができるんだ。
▼参考
⑪家族を大切にしよう
キミにとって家族ってどんな存在だろうか。もしかすると、思春期のキミにとっては、「うざい…」「邪魔なだけ…」「ほっといてほしい…」と思うこともあるかもしれない。
ただ、家族は大切にしてほしい。「うざい!」と思っても本音では実は感謝していることもあるんじゃないかな。家族を傷つけてしまうと、後々まで後悔することになると思う。そうなってもらいたくないから、話しておくけど家族は大切にしよう。
学校に行きたくない自分を許そう
「学校に行きたくない」「外に出たくない」そんな感情がわいてきたら、どうしても自分を責めてしまうよね。追い打ちをかけるように親や先生までが「何やってんだ!!」「学校に行きたくないなんて甘えだ!!」と言ってきているかもしれない。
ただね、それは親や先生が身勝手なわけではないと思う。たぶん、親や先生なりにも考えて言っているんだ。でもキミにとって「学校に行きたくないなんて甘えだ!!」という言葉をそのまま受け捉えてしまうと、「学校に行けない自分はやっぱりダメなんだ」と苦しみ始める。
親に認められないこと。さらに、自分で責めてしまうこと。それは、出口がなく暗いところを彷徨っているように感じる。心の中がグチャグチャで精神的に不安になってしまう。
まずは、学校に行きたくないという自分を許してあげよう。今の苦しいままの自分を認めてあげよう。これができると不思議なことに苦しさから解放されてくる。
自己受容という言葉
心理学で「自己受容」という言葉がある。聞き慣れない言葉だと思うけど、難しくないから簡単に説明するね。
自己受容とは、『「良い」とか「悪い」とかの判断をせずに、あるがままの自分を認める』こと。受容という言葉は、「受け入れる」という意味。つまり、無理しないことが大切なんだ。
今、理想と現実の間で苦しんでいないかな?
・理想…学校に楽しく通っている
・現実…親から学校に行けと言われ、学校に行けないことを「悪いこと」と決めつけている
こんな感じで不登校になると理想と現実の間で苦しんでしまう。
だから、無理していい子になろうとか、無理して学校に行こうとか思わずに、あるがままの自分を受け入れてみよう。否定的な言葉や感情が浮かんでも、「これも私なんだ」と受けれてみよう。それが自己受容のスタートになる。
「べき」という考えは手放してもいい
これはキミが大人になってからも覚えておいてほしいことなんだけど、「〜すべき」という考え、自分自身を縛ってしまい、ときに苦しめてしまうことがあるんだ。
・学校に行くべき
・高校くらいは卒業すべき
など「〜すべき」と考えてしまうと辛くなる。つまり、「〜すべき」という考えに無理やり収まろうしてしまうのだ。その枠から出てしまうことを恐れる必要はない。むしろ、心を安定させるためには「〜すべき」という考えは手放してもいいんだ。
「学校にいくべき」というのを「学校にいかなくてもいい」と心持ちを変えるだけで気持ちは楽になるよ。
追記:学校に行きたくないと思う子供を持つ親へ
不登校の子を持つ親にも僕なりの言葉を書きたいと思います。まず、大前提として子供の本当の気持ちを大切にしてあげてほしいです。自分の子供が不登校になると、親であるあなたも心が痛むことでしょう。だからといって、子供を怒鳴ったり責めたりするのはやめてあげてください。
親や大人が「いつでも正しい」とは限りません。子供も一人の自立した人間として見なしてはいかがでしょうか。僕が好きなアドラー心理学では「課題の分離」というものがあります。アドラー心理学では、親と子供の間に上下関係は存在しないと考えます。
つまり、子供の課題に土足で踏み込み、親の希望を押しつけることはよくないということです。子供を信じることが大切です。
そして、子供との対話を大切にしてください。対話というのは、親の意見を押し通すことだったり、解決策を一方的に話すことではありません。まずは、子供の意見をしっかりと聞くことです。子ども自身はどう思うのかを忘れてはいけない、と思っています。
子供の意見は、わがままではなく、一つの自立の形だと思います。子供との時間を大切にしてあげてください。そして見守ってあげましょう。見守ってあげるだけでも子供は新しいことにチャレンジできるようになると思います。
子供が不登校になったときの親の対応
①独りで抱え込まない
お子さんの不登校を独りで抱え込まないようにしてください。子供が「学校行きたない」というのは自分のせいだと、自分独りで抱え込んで自分を責めないようにしてほしいのです。
「私が頑張らなきゃ」と思うのもわかりますが頼れる人や頼れる場所はどんどん利用して行きましょう。身近なところでは旦那さんや自分の親、信頼できる友人と苦しみを共有すると幾分か気分も軽くなります。
自分のなかで「頼っちゃダメ」という思い込みを手放しましょう。もし身近に頼れる人がいないということであれば、公共の機関や私設を探してみるのも良いと思います。
大切なのは自分独りで抱え込まないということです。
②お子さんのことを放っておく
お子さんに「あれやこれや」とアドバイスをしたくなるかもしれません。それはお子さんのことが心配という親心からなので、わかりますが、場合によっては、そのアドバイスが子供にプレッシャーを与えている場合があるのです。
例えば、「怖かった?」「辛かった?」と聞くことで、本当はそれほど子供は恐怖を感じていなかったことでも大きな恐怖になることがあります。
お子さんのことを信じるという意味でも見守ってあげてください。そして、お子さんがアドバイスを求めてきたり、動き始めたら優しくサポートすると良いと思います。
③焦らないで、コツコツやろう
お子さんが「学校行きたくない」と言い始めると「どうして?」「勉強が遅れる」など、焦りを感じることもあるでしょう。ただ、その焦りは子供にとってマイナスに働きます。
不登校のお子さんを無理やり学校に行かせようとしても抵抗を示されるでしょう。毎日、コツコツとやって行くことで状況も変わってくるはずです。
④心配ではなく、信頼する
心配することって親心なのですが、心配されることが嫌に感じるお子さんは意外と多くいます。なぜなら心配は負担だからです。心配よりも信頼をしてあげてください。
お子さんが外出するときも、「危ないから早く帰っておいで」というよりも「楽しんでいってらっしゃい」と言ってあげましょう。
⑤良いお母さんを演じなくていい
テレビやネットで理想的なお母さん像を見聞きすることもあると思います。「良い母親なら毎日、料理洗濯をする」「良い母親なら、子供との時間を必ず作る」「良い母親なら、全力で子供をサポートする」など、良いお母さん像に囚われて、自分まで「良いお母さんに成らなければ」と苦しんでいる人がいます。
良いお母さんを演じないでください。無理をしない自分になってください。子供のことに真剣に考えている時点で、あなたは素敵なお母さんだと思います。
⑥夫婦のコミュニケーションをとる
子供が不登校になったとき、良くないのが夫婦喧嘩が増えることです。子育てで意見が食い違うこともあるでしょう。
だからこそ、夫婦でコミュニケーションをとるようにしてください。子供前で夫や妻の悪口を言うこともよくありません。子供が親を信頼しなく原因の1つでもあります。あと、お母さんにお伝えしたいのは、旦那さんは「察しない」のことが多いです。
「これだけ苦しんでいるの察してほしい」「いま、手伝って欲しい」と自分のことを言わないでもわかってよと思うこともあると思いますが、だいたいの旦那さんは察せません。初めから「察してほしい」という期待をしないで、自らコミュニケーションをとるようにした方が自分の精神面でも安心です。
⑦子供が勉強する場を用意する
無理やり勉強をさせる必要はありませんが、学力が低下することで「ますます学校に行きたくない」と思うお子さんもいます。
できれば勉強をできる場を用意してあげてください。家に作ることができなければ、フリースクールなどを探してみるのも良いと思います。今では家庭教師といった学習をサポートしてくれる期間もあります。
または、教室じゃなければ学校に行けるという子もいます。そのようなお子さんのために、保健室や特別教室などな利用出来ないか学校の先生に相談してみてください。学習を継続できる環境を用意しましょう。
⑧選択肢を一緒に考える
コツコツと自立や進学の重要性を話してみてください。間違ってはいけないのは、押し付けないことです。あくまでも「一緒に」将来の選択肢を考えましょう。
もし、自分独りで悩むことがあれば不登校支援をする機関に相談してみるのも1つです。新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
「学校行きたくない」という子供に、絶対に言ってはいけない7つの言葉
①「つべこべ言わずに学校に行きなさい」
これは「学校に行け」という命令です。子供に限らず、誰だって人から命令されるのは嫌です。子供は自分の所有物ではありません。子供に何かするように強い口調で命令するのはやめましょう。
②「学校行かないと将来がないよ」
これは脅迫です。子供の不安を煽るだけで良いことはありません。
③「子供は学校に行くべき」
「子供は学校に行くべき」といった、それらしい教訓で話しても子供には響きません。何をすべきかという常識に当てはめすぎないことが肝心です。
④「ちょっとぐらいで弱音吐かないで!ダメな子」
子供に対して否定的な評価をしていいことなんてありません。世の中には、ついつい言ってしまうという親もいるようですが、すぐにでもやめた方が良いです。
⑤「だらしがないわね」
これは子供を見下したり、バカにした言葉です。子供も一人の人間として尊重しましょう。
⑥「学校の成績が悪くて学校に行きたくないのね」
学校に行きたくない原因を分析して、しかも子供に言うことです。親の解釈が合っているとは限りません。
⑦「いつから行きたくないの?何で行きたくないの?何かあったの?」
質問責めにすることも子供からすると負担です。学校に行きたくない原因を探るために質問して深掘りしたくなるのもわかりますがよくありません。
精神的な自立をしましょう
不登校や引きこもりのお子さんがいる家庭の多くは、親が規範型です。規範型というのは、「こうでなけれないけない!」という規範傾向が強いことです。つまり、「子供は学校に行かせないといけない」「子供はしっかりと勉強しないといけない」といったようなことです。
このように「こうでなけれないけない!」という考えが、子供を苦しめている場合があるのです。子供のために思っていた行動が、結局のところ子供を苦しめているというのはよくあることです。
不登校になる子供とは良い距離感を保ってみてください。近すぎず遠すぎず接することが大切です。それが精神的な自立です。一から十までサポートしたり口出したりするのではなく見守るように支援するのです。
学校行きたくないと思うキミにオススメする本6冊
①「どうせ無理」と思っている君へ
北海道にある社員20人のロケット作る町工場の社長に植松努さんという方がいます。ぜひ、植松さん著書の『「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた』を読んでほしいです。
ちょっとだけ、植松さんのステキな言葉をご紹介します。
「実は、最先端のことをするときには、学歴はあまり関係ありません。 たとえば、僕らの工場には、大学で宇宙のことを勉強した人はいません。なぜなら必要がないから。」
「僕らのやっていることは、教科書に書いていません。そもそも誰もやったことがないからです。 未知への挑戦に必要なのは学歴ではなく、興味と好奇心。それさえあればできるのです。」
「だから僕の会社には、高校しか出ていない人も、小学校から学校に行けていない人もいて、 普通に宇宙開発をしています。」
この本には難しい言葉はありません。ものすごく読みやすい本です。そして勇気を与えてくれます。あなたにとって、今はつらい時かもしれません。
もしかすると、自分のことが嫌いになっているかもしれません。ただ、「どうせ無理」とは決めつけずに自信をもってほしいのです。自分を信じてあげてほしいのです。もしよかったら、植松さんの本を手にとって読んでみてください。
②学校は行かなくてもいい
ご自身も不登校であった小幡和輝さんの著書「学校は行かなくてもいい」です。
たとえ不登校だとしても、学校に行きたくないと思ったとしても、「こんな生き方があるよ」「こんな居場所があるよ」と教えてくれるような本です。
③「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない
タレント、女優、歌手、声優として活躍する「しょこたん」こと中川翔子さんの著書『「死ぬんじゃねーぞ!!」 いじめられている君はゼッタイ悪くない』です。
いじめられて「もう学校には行きたくない…」と不登校になった中川翔子さんの温かいメッセージが込められています。
④こんな僕でも社長になれた
JASDAQ最年少で上場させた起業家「家入一真」さんの著書「こんな僕でも社長になれた」です。家入さんも不登校だった公言しています。
この本でも語られており、「学校には行きたくない」と不登校経験者がどのようにして社長になったか、きっと読むと胸にジーンとくるはずです。
⑤学校に行きたくない君へ
樹木希林、荒木飛呂彦、西原理恵子、リリー・フランキー、辻村深月……総勢20名の先輩たちが語る生き方のヒントがつまっています。
本書は、不登校の当事者たちが著名人を訪ねて取材したインタビュー集です。
⑥ミライ授業
10代の頃に出会いたかったと心から思える本「ミライの授業」です。
冒頭で『未来には、ひとつだけいいところがある。それは、「未来は、つくることができる」という点だ。』というメッセージが書かれてあります。
たとえ「学校には行きたくない」と思ったとしても人生はいつからでもスタートできるのです。そう思わせてくれるような本です。
最後に
僕は日頃から心を学ぶようにしています。心の探求をすることで生きる術が身につくと思うからです。ただ、偉い学者でもなければ立派な大人でもありません。心理学が好きな単なる一般人です。ところどころ偉そうなことを書いているように思うかもしれませんが、僕なりに生きてきて本当にそう思うことを書きました。
「つらければ学校を休んでいい」と僕は本気で思っています。学校に行きたくないと思う人は、今も日本中で悩んでいると思います。夜な夜な、一人で孤独に耐えながら布団の中で泣いているかもしれません。
「学校に行かなきゃ…」という気持ちが張り詰めて、心が折れてしまう子たちがいます。安心して休んでいいんです。世の中には学校に行かないという選択もあります。今の悩みも、きっと無駄ではないと思います。
ゆっくりと自分の道を決めていきましょう。この記事が「学校に行きたくない」と悩む子たちの少しでも心を軽くするものになればいいなと思っています。最後まで読んでくれてありがとう。
僕、「ねこひげ先生」の初書籍です。もしよかったら読んでください!
今日のクエスト~LevelUpポイント~
思った以上に世界は広いんだよ!
自分なりの選択肢を持とう!
つらければ学校を休んでいいよ!