少しぐらい「恥ずかしい感情」を抱くことは問題ありません。ですが、過度な「恥ずかしい感情」は自分を苦しめる恐れがあります。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『恥ずかしい気持ちを打ち消す7つの言葉』というお話です。
目次
日本人に根付く「恥」の感情
日本人は「恥」に敏感です。とくに世間体を気にする傾向が強く、「生きづらい」と感じる気持ちの裏には「恥の感情」が隠れていることがあります。
少しぐらい「恥ずかしい」と思うことは誰だってあります。周囲に馴染むためには「恥ずかしい」という感情も役立つことでしょう。
ただ、一方でこの恥の感情が強くなりすぎると自分を苦しめる原因にもなるのです。
恥は一瞬で人を傷つける
恥は一瞬で人を傷つけます。たとえば、新しいヘアスタイルで出勤してきた女性に「今日、変な髪型だね」と鼻で笑って指摘すれば、一瞬で相手は傷つきます。
恥は強い破壊力をもつのです。
このように他人を傷つけることもあれば、自分を傷つけることもあります。「他人と違う自分はだめだ」「学歴が低い自分は最低だ」など、自分のコンプレックスを頭の中で反芻することで自分を傷つけてしまいます。
「自分は価値がない」
「ダメな存在だ」
「できそこない」
「自分はおかしい」
「誰も愛してくれない」
こんな感情が内面にあれば、恥の感情が自分を傷つけているのかもしれません。
まずは「恥のサイン」に気づこう
もし、自己否定を繰り返していることがあれば、その感情と思考に気づきましょう。できれば、紙に書き出してみてください。
そうすると、自分の中に「恥ずかしい」という感情があることに気づきます。この気づくということが大事です。その上で、自分を肯定していきます。
自分を肯定する7つの言葉
恥について詳しく書かれた書籍「恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの (アスクセレクション 2)」から、恥の有害な影響から抜け出すための7つの言葉を紹介します。
- そこにいるね!
- 自分を応援!
- 私のじゃない!
- 支えてくれる人!
- ごめんね!
- 今、ここ!
- 人っていろいろ!
①そこにいるね!
まずは恥という感情を認めることが大事です。もし、恥ずかしいと思うことがあれば、恥の感情に向かって「そこにいるね!」と認めてあげてください。
逃げ回るよりも認めてしまうほうが楽になります。
②自分を応援!
恥ずかしいという感情を抱くと、どうしても自己否定を繰り返しがちです。自分をけなすのではなく、温かい態度で応援しましょう。
「人生、うまくいかないこともあるよ」と自分自身を労い、励ますのです。
③私のじゃない!
「学歴がない」「離婚歴がある」「性的マイノリティ」といったようなことで恥を感じるのは全て外から取り込んだ(植え付けられた)有害な恥です。
外的な恥に対しては「こんなの私のじゃない!」と口に出してしまいましょう。
④支えてくれる人!
恥は人との間で生まれます。その一方で、人との間で恥の感情がとかれることもあります。もし信頼できる人がいれば、信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。
「それでいいよ」「そのまんまでいいよ」と言ってくれるような優しい相手に話すことで恥じらいは薄らいでいきます。
⑤ごめんね!
人は間違うものです。失敗やミスをすることだってあるでしょう。いいんですよ、それで。謝りたい、つぐないたいという気持ちがわいたら、「ごめんね」と認めてしまいましょう。
⑥今・ここ!
先のことを考えてしまうと不安になります。そんなときは息を大きく吐き、呼吸を整えながら、今・ここにいる自分の感覚に集中をします。マインドフルネスですね。「澄んだ状態」に近づいていきます。
⑦人っていろいろ!
「みんなちがって、みんないい」とは、金子みすゞさんの有名な詩の一節です。「これが正しい!」「絶対のこうだ!」という考え方は恥を生み出します。
人っていろいろですよ。違って当然なのです。その違いを楽しみ、違いが生む豊かさを味わいましょう。
今回は「恥ずかしい気持ちを打ち消す7つの言葉」というお話でした。
恥って、実はかなり深刻な問題です。知らず知らずのうちに自分を傷つけてしまうことがあるからです。とくに、今はSNSも発達して容易に他人と比較できてしまいます。
自分が劣っていると思う必要はありません。自分に優しく、自分を肯定していきましょうね。
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今日のクエスト~LevelUpポイント~
●恥の感情は他人も自分も傷つける!
●恥の感情に気づこう!
●人っていろいろだよ!