「情熱」という言葉を聞いてどのようなイメージを抱くでしょうか。
正直、過去の僕は少し暑苦しいなぁ……と思っていました。ただ、それは「情熱」を勘違いしていたのかもしれません。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は『情熱は見つけるものではなく養うものである』というお話です。
目次
情熱は探さなくてもいい
よく自己啓発書などでは「情熱を探せ!」「内なる情熱を見つけ出せ!」とありますが、 僕は情熱は見つけるものではなく養うものではないかと思っています。
「情熱」に対する考え方は2つに分けられます。
- 眠っている「情熱」を見つけ出す
- 夢中なっているうちに「情熱」が生まれてくる
前者のように「情熱を探そう」という考え方には無理が生じます。例えば、仕事に情熱があるのは悪いことではありません。ですが、仕事で情熱を注げないこともありますよね。
そんなときに「情熱はあるはずだ」「情熱を見つけ出せ」と頑張ったとしても仕事に対する興味や捉え方が変わらなければ本当の意味で情熱は出ません。
それは情熱のようにみえるだけで「カラ元気」だと言えるでしょう。カラ元気はいずれ疲弊します。無理が生じた場合、メンタルにも悪影響です。
後者の「やってみて情熱を養う」ほうが現実的な考え方ではないでしょうか。
情熱は後からついてくる。まずは動こう
情熱は見つけ出そうとするのではなく、後からついてくるもの。つまり、何か行動していく段階で、徐々に情熱が養われていくと考えるほうが現実的です。
2000年代から研究が進んだ分野で「ジョブ・クラフティング」というものがあります。簡単に説明すると「仕事にやりがいを見出すための工夫をすること」です。この「ジョブ・クラフティング」が情熱を養うためにも役立つのではないでしょうか。
ジョブ・クラフティングのポイントは3つあります。
- 社会的な交流の質や量を見直す
- 仕事の意味・意義を広げる
- 仕事の内容に手を加えてみる
①社会的な交流の質や量を見直す
仕事には上司・同僚・顧客など人間関係がつきものですが、この人間関係を良好にしていくための工夫が大事です。
誰だって「対立する環境」よりも「協力する環境」のほうが働きやすいと思うはずです。困っている人がいたら積極的に手助けするなど親密になるように心がけることで働きやすくなっていきます。
②仕事の意味・意義を広げる
「自分が何のために働いているのがわからない」という人の多くが仕事の意味・意義を見失っています。
有名なイソップ寓話で「3人のレンガ職人」があります。3人のレンガ職人に「何をしているの?」と質問したら、各々このような返答がありました。
一人目:親方の命令で“レンガ”を積んでいる
二人目:レンガを積んで“壁”を作っている
三人目:レンガを積んで、後世に残る“大聖堂”を造っている
同じレンガを積む仕事でも幸せを感じやすいのは三人目のレンガ職人というのが、この話のポイントです。このイソップ寓話でもあるように、仕事に意味・意義を見出すことで仕事に対するモチベーションが変わってきます。
③仕事の内容に手を加えてみる
会社員だと毎日が同じようなことの繰り返し……という人も少なくないはずです。そこで自分の裁量の範囲で、自分の仕事の価値を高めるために「取り組み方を工夫する」ことで仕事が楽しくなってきます。
「進歩」を実感しよう
情熱は見つけるものではなく養うものだとお話してきましたが、そのために重要なのが「前に進んでいる感覚」です。
人は「進歩しているぞ!」と思えることで、次のステップに上がるためのモチベーションになります。
進歩を実感するためにも日記やカレンダーに書き込んで記録をつけるのもよいかと思います。
毎日の習慣にすることで見返したときに「ここまで頑張った!」「よくやった!」と思えるはずです。この繰り返しが「情熱を養う」ことにつながるでしょう。
今回は「情熱」に関して書きましたが情熱については、あまり難しく考えないほうがよいのかもしれませんね。
あれこれと「情熱」について考えてしまうと「情熱を探そう」「内なる情熱を見つけよう」という思考になりがちです。
まずは日常の仕事に「ジョブ・クラフティング」を取り入れたり、成長を実感するために「達成したこと」を日記に書き留めたりするうちに、おのずと情熱が育ってくるのではないでしょうか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●情熱を探すと、いつか疲弊するかも!
●情熱は見つけるのではなく養う!
●ジョブ・クラフティングを取り入れてみよう!