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自分を変えたいのに変わらない理由と自分を変える方法

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自分を変えたいのに変わらない理由と自分を変える方法

「自分を変えたいけど変えられない」ということはありませんか。人生、なかなか上手くいかないこともあります。ただ、こんな風に思ってしまうのは、実は心理学的にも理由がわかっています。

 

転職したい・引っ越したい・独立したいという大きなことから、日常でも同じ人とランチにいく、同じ通勤ルート、同じ車両など小さなことまで、人間は変化することに躊躇していしまいます。

 

それは、なぜでしょうか。そして本当に自分を変えたいと思ったとき、一歩踏み出す勇気はどうすればいいのでしょうか。も「自分を変えたいな」と思っている人は読み進めてください。

 もくじ

人は現状維持を選ぶ生き物

やりたいことはある、会ってみたい人はいる、行ってみたいところもあるのに、僕たちは初めて行動することに躊躇することがあります。一歩踏み出したいけど踏み出せない。そんな経験をしたことはありませんか。

 

これは心理学では現状維持バイアスといいます。

 

なぜ僕たちは現状維持を選びがちなのか

一川誠さん著書の「時間の使い方」を科学する (PHP新書)という本のなかで、このように記されています。

 

私たちには、何も積極的に選択せず、現在の生活を維持しようとする傾向があります。認知心理学において、このように、新しいことをせずに、現在の状況の維持を好むという特性は現状維持バイアスと呼ばれています。つまり、私たちには、自分の状態や環境において変化をもたらすような決断を下すよりは、現在の状況を維持しようとする行動的バイアイがあるのです。 

「時間の使い方」を科学する (PHP新書)

「時間の使い方」を科学する (PHP新書)

 

 

では、どうして僕たちには現状維持バイアスがあるのでしょうか?一川誠さんは、同書でこのように書いています。

 

一つは、現在の状況や、自分がすでに持っているものを実際以上に高く評価し、それを失うことによる損失も実際以上に大きく評価する傾向に基づくようです。

 つまり、「何かを失うかもしれない」という不安が「何かを得られるかもしれない」という期待よりも上回ってしまう心理状態ということです。

 

現状維持バイアスは誰の心の中にも潜んでいます。仕事ができる人も、賢い人も、意志力が高い人でも、少なからずあるのが現状維持バイアスです。

 

ただ、その「現状維持バイアス」と向き合うことで、新たな一歩が踏み出せるようになるのも事実です。そこで、現状維持バイアスとどのように向き合えばいいのか、考えてみましょう。

現状維持バイアスから脱却する3つのヒント

自分を変えたいと思った時に変えられないのは、いわゆる現状維持バイアス」が影響を受けていることがわかりました。それでは、どのように「現状維持バイアス」から脱却すればいいのでしょうか。

 

①現状を分析する

まずは自分の現状を知ることが大切です。就職活動でいうところの自己分析です。まずは己が何者でどのような環境下にいることか分析すること。

 

例えば、貯金はいくらあるのか、どのような仕事をしているのか、自分の能力・才能は何か、結婚はしているのかなど。

 

これらは、どのように自分を変えたいかで自己分析も変わってくると思います。自分なりに「今の自分」を分析してみください。

 

大切なのは客観的にみることと肯定的にみることです。

 

できる限り、客観的な目線で見るようにしてください。そうすることで、冷静に自分のことを知ることができるはずです。次は、肯定的にみること。ネガティブな目線で分析してしまうと「自分には無理だ…」「私には◯◯がないから不可能…」などやらない理由を探し始めます。これだと変化から遠のくのでやめましょう。

 

②第三者に伝え、意見を聞く

上記で客観的に目線で見るようにしましょうと書きました。ただ、それでも限界があります。そのようなときは意見を第三者に聞いてみましょう。

 

第三者は損失回避や現状維持バイアスの影響を受けにくいことが実証されています。だからこそ、家族や仲間など信頼できる人に自分の思いを伝えみてはいかがでしょうか。

 

最後に決断するのは自分となりますが、選択肢を絞るためにも第三者の声を聞き入れたときが良い事は多々あります。ただし、大切なのは信頼できる人に話すことです。間違ってもあなたを妬むような人に話すことはやめましょう。

 

そういう人は、あなたの変化を引っ張る可能性があります。自分だけ置いてけぼりにされたくないので、適切な意見を本音で言ってくれません。例えば、「痩せたいよ」と友達に相談したものの「今のままでも可愛いよ」と返答があった場合、その言葉の裏には実は「自分よりも痩せられたくない」という本音が隠れていることがあります。

 

意見を聞く相手は、慎重に選ぶことが大切です。

③小さな変化から試してみる

まずは小さな変化から試してみてはいかがでしょうか。好きな言葉に「試してみることに失敗はない」という言葉があります。まず試してみるぐらいの感覚で取り組んでみてもいいと思います。

 

試したうえでダメだったと判断できれば、それはそれで「ダメだったことがわかった」という一歩前進なのです。今からできる小さな行動は何でしょうか。

 

引っ越しを考える人なら近所の不動産屋に行ってみるとか、転職を考える人なら転職サイトに登録してみるとか、小さな一歩からはじめてください。

 

また、変化に強くなるためにも日常で変化を取り入れてみることもオススメです。いつもと違う車両に乗って通勤する、いつもと違う雰囲気の服で出かけてみるなど。

 

変化を考えるときに、大きな変化から考えてしまうので、物事が億劫になります。 

小さな積み重ねが大きな変化を生み出すきっかけになります。

 

最後に

「このままがいい…」という心理状態は誰にもあります。変化する必要がなければ、無理に変化する必要もないでしょう。ただ、どこかで変化を望んでいる自分がいるのに一歩踏み出す勇気がでないときは、現状維持バイアスの影響を受けている可能性があります。

 

怠惰は人間の一般的な特性とも言われています。まずは、怠惰な特性があることを知ること、その上で何ができるか考えていきましょう。

 

賢く現状維持バイアスと向き合って自分が望む人生を歩むことができれば良いですね。