近年、空前の猫ブームです。
そのせいか猫を見かけることが多くなったような気がします。
猫を飼っていない人でも、近所を歩いても猫に出会うことあるのではないでしょうか。
そんな猫たちに人間はたくさん学ぶところがあるのではないか、と思ったのです。むしろ、ストレスを感じる現代社会では猫のような性質を持った生き方が理想ではなないかと考えます。
そこで、今回は猫に教わる理想的な生き方とは、どんな暮らし方なのか考察してみたいと思います。
◆もくじ
猫のように生きる7つ処世術
猫は人間の日常生活に存在する身近な動物です。基本的に猫は自由気ままな性格です。裏を返せば“ありのまま”のような生き方をしています。
そんな猫の生き方が現代の人たちにとても学ぶところが多く、心が苦しくなった時に参考になると思うのです。
①媚びない単独主義
猫は基本的に媚びません。
例えば犬と比べると、犬は集団で狩りをする動物なので、リーダー以下序列が決まっています。犬は生き延びるために序列を守ることが必然的です。
下っ端の犬が急にリーダーになることもなければ、一度、集団から離れてしまうと生きづらくもなるのが犬です。人に買われているペットの犬も飼い主をリーダーとして認識して飼い主に媚びます。(そこが、また犬の可愛いところでもあるのですがw)
その点、猫は媚びません。ペットで飼われている猫も基本的に飼い主には媚びません。
自分が遊びたくない時には遊ばない、一緒に寝たくない時は寝ないのが猫の性格です。
この猫ような媚びない生き方というのは参考になります。
いまや会社はいつ倒産するかわかりません。また突然リストラにあう可能性すらあります。会社は永続的に存在するとは限らないのが現代です。
「会社が作ったルールに従わったほうがいい」、「会社のブランドがあるから安心だ」と安直に考えるのは現代社会ではとてもリスクがある生き方です。
会社に依存しないで、一人で行動できますか?
いま、必要なのは会社組織に縛られて従順に生きる術ではなく、組織を頼らずとも一人でも生きていく心の準備とスキルが必要なのではないかと思います。それが媚びない生き方です。
②好奇心旺盛で好きなものは好き
猫はトイレットペーパーや箱、毛玉など好きなものはトコトン好きです。好きなものに対しては真っ直ぐに跳びかかっていきます。それくらい夢中になれるものが猫にはあるのです。
好きなモノはありますか?人が大好きなものに没頭しているときが一番、輝いているように思えます。
好きなものは、仕事でも趣味でも家庭のことでも何でも良いと思います。好きなことに没頭できる時間があるというのは幸せなことです。
プロスポーツの世界では、ひとたびフロー状態に入ると極限の集中力が想像以上の技術を呼び起こし、結果につながることがあると言います。
スポーツに限ったことではなく、僕たち一般人の日常でもフロー状態に入ることは可能です。大切なことは目的意識を持って好きなことに集中する。それが思いがけない人生を導いてくれるかもしれません。
おそらく猫もトイレットペーパーと戯れているときは究極的なフロー状態なのでしょう(笑)
③無理な背伸びはしないマイペース
猫は決して自分の力量以上のことはしません。無理せずに自分ができる範囲のことをします。ただし、無理な背伸びはしないけど、少しの背伸びはします。
身の丈以上のことをやると失敗をする確率が高くなります。挑戦することは素晴らしいですが、無理な挑戦はリスクだけが高く痛々しいです。ここで大切なのは自分のできる範囲、プラス少し頑張れば達成できる目標です。
猫は自分がやりたいことをやりたいようにやります。身の丈以上のことはやりませんが、高いところへジャンプしたりするなど少し頑張れ届く範囲で挑戦はします。
このように小さな一歩、小さな成功の積み重ねが、やがて大きな成功につながるのではないでしょうか。
無理に他人に合わせて焦る必要はありません。猫のようなマイペースさで挑戦していけばいいのです。
④人との距離感を大切にする
猫は動物の中でも警戒心が強い生き物です。それはミステリアスで魅了的だとも言える猫のように他者との絶妙な距離感を保つ性質にも学ぶところがあります。
心理学でパーソナルスペース(個人空間)というものがあります。パーソナルスペースは「他人に入られると不快に感じる空間」です。動物で言えばちょうど「縄張り」みたいなものだと思ってください。このパーソナルスペースを理解しておくことで人間関係がうまくいきます。
エドワード・ホールによると、このパーソナルスペースというのは「密接距離」「個体距離」「社会距離」「公共距離」の合計4つに分類できるとされています。
このパーソナルスペースを無視して相手の気持ちを尊重せずに無理やり近づこうものなら、相手は嫌な思いをするでしょう。あまり親しくない相手に急に近づかれて困惑した経験をした人もいるのではないでしょうか。
むやみに人の内面に土足で入ることは相手を不快にさせるだけで何もうまれません。お互いがどのぐらい気を許しているかによって、距離感は変わってきます。人間関係を円滑に保つためには、距離感が大切です。
⑤猫はキレイ好き
猫は非常にキレイ好きです。猫はよく手で顔を洗ったり、体をペロペロ舐めたりしています。食事の後や、排泄の後などは特に念入りにグルーミングするそうです。
身だしなみがだらしない人は信用を失くします。清潔感のない人は、第一印象からして悪い印象を与えてしまうからです。社会にでると身だしなみで中身まで判断されるというのが常識になっています。
見た目の印象はビジネスの場だけでなく、恋愛でも大切です。フケだらけの髪に黄ばんだYシャツの男性に、女性は好意を示さないでしょう。
忙しくなると身だしなみや掃除などを、ついつい後回しにしがちですが、日頃から清潔感を保つことが大切です。猫のようにキレイ好きいることは人間社会でも損をしないために大切なことなのです。
⑥自分に素直に生きて人に甘えられる
猫は気まぐれです。言い換えると、それは欲求に素直に生きているということです。
例えば、急にどこかに行ったと思ったら、たまに甘えてくる。この甘えは媚びているとは違います。自分の欲求に思うがまま甘えるのです。
自分に素直に生きていますか?多くの人が、本当はもっとパートナーに甘えたい、会社の上司に頼りたい、そう思っているのに自分一人で抱えこんでしまいます。
一人で抱え込んで取り返しのつかないことになった時、それは自分自身のみならず周囲の人たち、環境にも悪影響を及ぼすことがあります。
常には無理でも、ときには猫のように素直になりましょう。それは勇気がいることかもしれません。なぜなら、自分の弱さを認めることにもなるからです。でも、自分の弱さを認めた人間は、強いと僕は思います。
プライドや維持が邪魔することもあるでしょうが、飾らない生き方もいいものです。猫のように素直に甘える性格は実に世渡り上手だといえます。見習ってみませんか?
⑦のんびり時間を大切にして休むときは休む。
猫はよくダラダラと日向ぼっこして昼寝をしています。休むときはしっかり休んでいるのです。
ただし、ご飯やトイレの時など時間になれば、瞬時に起き上がり、用を済ませます。行動するためにも休むときは休むというメリハリの聞いた生き方をするのが猫です。
皆さんはしっかり休めていますか?忙しい毎日を過ごしていると睡眠不足になりがちで、知らず知らずのうちに身体にガタが来ていることもあります。
まずは休むこと。ときに張り詰めた緊張から開放されてダラダラと過ごすことが大切です。そのためにも睡眠をしっかりととりましょう。毎日の睡眠は、身体にとって最大のサプリです。
次の休日は日頃頑張っているご褒美に、猫のようにダラダラと過ごすのもありなのではないでしょうか。
さいごに
いかがでしたでしょうか?猫のような生き方はとても現代にあった理想的な生き方ではないかなと思います。
誤解をされないように書きますが、単純に「めんどくさいからやらない」とか、「ただ嫌なことから逃げよう」とかという話ではありません。
猫は、はたから見るとサバサバして気まぐれな性格だと思ってしまいますが、とても自立した生き物です。自分を信じて自分に正直に生きているような猫の生き方から、僕たち現代人は学ぶところがあるのかもしれません。
猫の生き方に学び、もっと自由な日々を過ごしませんか?