社会人ともなれば、朝礼やプレゼンテーション、商談など人前で話す機会もあると思います。そのようなとき、あなたは緊張しませんか。もし、緊張しないという人であれば、今回の記事は読む必要はありません^^
ただ、いつも人前でのスピーチで緊張してしまうという人は読み進めてください。そんな人のために「人前で緊張しない簡単な方法」をご紹介します。
もくじ
人前で緊張せずに話すには傍観者になればいい
人前で話すことに緊張するときは必要以上に自分に意識が向いています。例えば、スピーチ前で以下のようなことを考えることはないでしょうか。
- 俺はなんでこんなに緊張してしまうのだろう?…
- 私がゆっくり話そう…
など、自分自身に意識が向いていることがあります。このように意識が自分に向いているときは、余計に緊張してしまうのです。
では、どうすればいいのでしょうか。僕がオススメするのが「傍観者になる」ことです。傍観者とは「当事者にならず、ただ見ているだけの人」のことを意味します。自分自身が傍観者になるのです。
傍観者になる3つの方法
では、どのようにして人前で緊張しないために傍観者になればいいのでしょうか。
①二人称を使う
傍観者になるというのは、つまり客観的に自分自身を見るということです。そのためにも二人称を使うことをオススメします。上の例で言うと以下のようになります。
- 俺はなんでこんなに緊張してしまうのだろう?…
- 私がゆっくり話そう…
↓↓↓
- 君はなんでこんなに緊張してしまんだ?…
- 君がゆっくり話すんだ…
など、主語を「君」に変えると良いのです。
②実況中継してみる
緊張している自分を実況中継してみるのも効果的です。アナウンサーになった気分で実況中継をしてみましょう。
「手に汗をかいてきました」「かなり真剣な様子です」「心拍数も上がってきています」など、自分を観察して普段と違った様子を実況中継してみましょう。
このときも「私・俺」など一人称ではなく「君」など二人称を使うか、名前で呼びましょう。そうすると、自分を客観的に見ることができるようになります。
③励ます
最後が自分自身を励ますということです。自分を励まし、自分にやさしくすることは、やる気の向上や自制心の強化につながると言われています。このときも、二人称を使って励ましましょう。
脱フュージョン
心理療法に「脱フュージョン」というテクニックがあります。脱フュージョンは、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)で用いられている技法で、簡単に説明すると「ネガティブな思考のイメージと現実の自分の間に距離をとって区別する方法」です。
例えば、「自分は無能なダメ人間だ」と思った場合、その考えを客観的に見つめることで、「ダメ人間だ」→「仕事もできない」→「仕事辞めてしまおう」など、ネガティブに落ち込んでいく状況を食い止めるのが目的です。
脱フュージョンのテクニックは、いくつかあります。その一つで「…と思った」と語尾を付けるという方法があります。例えば「自分は無能な人間だ…と思った」など、最後に「・・と思った」と付け加えるだけで、ネガティブなイメージと自分との距離を置くことができるようになります。
今回、ご紹介した「傍観者になる」という方法も、これに近い部分があり、自分を一歩引いた視点から見ることができるのです。
傍観者のメリット
緊張しているときこそ、当事者意識から傍観者意識にシフトすることで、「思い込み」に気づくことあります。つまり、見えていない事実が見えるようになるのです。例えば、「あの人は私のことを失敗しろという目で見ている」など思い込みに気づきやすくなります。
なぜ、思い込みにきづけるようになるのでしょうか。それは当事者意識だと、どうしても物事を片面からしか見ていないからです。傍観者になることで、自分を一歩引いた視点から見れるため、様々な角度から見ようとします。当事者では見えなかった事実が、傍観者という立場に意識的に立つことで見えるようになります。
最後に
緊張してしまうというのは意識の問題だと僕は思います。必要以上に自分に意識が向いてしまうと緊張をしてしまいます。そのときは、あえて自分を客観的に見れるように傍観者の意識を持ってみましょう。これは意識的にやらないと難しいです。慣れてくると、無意識でもできるようになると思いますが、はじめのうちは意識的に傍観者の立場になるようにしましょう。
心理学研究でも自分を客観的に見ることの重要性はよく言われています。自分自身を客観的に見るということは意外なほど幅広い心理効果があるようです。ぜひスピーチの前に実践してみてください。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- スピーチの前に二人称で自分を励ましましょう!
- 客観的に見ることは心理メリットがたくさん
- 傍観者意識を持とう!
To be continued…