あなたは人に「親切」にしていますか。他人への親切な行為って、実は体にもいいのです。もし、目の前に困っている人がいれば手伝ってあげてください。
どうも、ねこひげ先生(@dr_catwhisker)です。
今回は「親切」が体にいい理由について書きたいと思います。
目次
親切が体にいい理由はオキシトシン
「情けは人のためならず」という昔のことわざがあります。人に親切にすることで、相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる、という意味です。
あなたも人に親切にしたときに「いい気分」になったことはありませんか。例えば、「電車で席を譲った」「道で迷っている人に声をかけた」「同僚にペンを貸した」など、小さなことでも「親切」をしたら「いい気分」になった経験がある人も多いはずです。
これは科学的にも証明されています。『「親切」は驚くほど体にいい!』という本があります。
こちらの本にも記されていますが、親切をすることで分泌されるオキシトシンと呼ばれる神経物質が関係しています。オキシトシンは別名「幸せホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれ、ストレスの影響を受ける現代で注目されています。
「親切」や「ふれあい」によってオキシトシンが分泌されて、結果的に幸福度が高くなるということです。具体的には、オキシトシンには次のような効果があると考えられています。
①人への親近感、信頼感が増す
②ストレスが消え、幸福感を得られる
③血圧の上昇を抑える
④心臓の機能を良くする
⑤長寿になる
どうでしょうか。人に親切にすることで、オキシトシンが分泌されて、心も体も健康的になれるのです。
親切をすると前向きになる
米イェール大学の研究の研究で「親切をすると前向きになる」ということが報告されています。研究では18歳から44歳までの成人77名を対象に2週間の追跡調査を行いました。その際、他人に親切にしたかどうかをチェックしました。
結果、何らかの親切な行いをした被験者ほど前向きな気分になり、その日の幸福度も高くなったということです。他人のための行動は、誰かの役に立ったという確かな手応えを得られます。よって他人に親切にすることで前向きな自信につながるということです。
仕事が忙しくて、ストレスも溜まっているという人ほど、人に親切をしてみてはいかがでしょうか。自分のために時間を割くより、他人のために時間を割くほうが有効的な時間の使い方になるはずです。
親切をする4つの秘訣
①共感力が大事
親切ををするために一番大切なことは「共感力」です。自分の立場だけで物事を話す人よりも、相手の立場も踏まえて話せる人のほうが優しいですよね。それには「共感力」があるからです。
過去に、つらい出来事や苦しい出来事で心が傷ついた経験をした人ほど、相手の気持ちを理解しようとします。これも経験から「共感力」が磨かれたからでしょう。
生まれ持った共感力もあると思いますが、その後の出来事や考え方を改めることで身につけることも十分に可能です。
②「許す」心を持つ
他人の失敗に寛容的になりましょう。つまり、「許す」心を持つということです。例えば、相手が大きなミスをしたら怒鳴るのではなく、優しい言葉をかけてあげてみてください。その上で一緒に相手の問題を解決していくのです。
それでも、「許す」のが難しいという人は、過去の出来事に囚われないことです。
過去のことを持ち出して相手を責めてはいけません。例えば、夫婦ケンカでもケンカの内容とは関係ないのに「あなたは昔からデートでも無関心な人ね」とか、友達のとのケンカでも「お前、昔貸した本、なかなか返さなかったよな」とか、過去の出来事を持ち出して責めてはいけません。
③「自分にあるもの」に目を向ける
人に親切にできないと思う人の中には、「自分はそんなに立派じゃない」「人に親切にできることなんて何もない」など、自分のことを必要以上に卑下していることがあります。
このとき、「自分にないもの」に目を向けています。
「自分にないもの」に目を向けるのではなく、「自分にあるもの」に目を向けてみてください。きっと、あなただからこそ、できる親切な行為があるはずです。
④小さな親切からでOK
親切な行為と聞いて、何も大きなボランティア活動などをイメージしていませんか。親切は「小さな親切」でもいいのです。
たとえば、
・ドアを開けてあげる
・エレベーターの行き先ボタンを押してあげる
・荷物を持ってあげる
・公園でゴミを拾う
・電車で席を譲る
など、どんな些細なことでもいいのです。
慈悲の瞑想
もっと簡単にできることとしては、日頃から慈悲の心を持つことです。慈悲とは仏教の言葉で、他人のことをいつくしみ、あわれむことです。
この慈悲の心をもって行う瞑想が「慈悲の瞑想」です。
実は、慈悲の瞑想は科学的にも効果があると言われています。しかもやり方は簡単です。
・◯◯が幸せでありますように
・◯◯が悩み苦しみがなくなりますように
・◯◯が願うことが叶えられますように
・◯◯が幸せでありますように
◯◯が箇所を、まずは「①私」そして次が「②大切な人」「③親しい人」「④生きとし生けるもの」と順番に変えて、心の中で唱えていくだけです。唱えるときの呼吸は、リラックスしてゆっくりと吸ってゆっくりと吐くことを意識します。
この「慈悲の瞑想」は僕もやっていますが、本当に気分が落ち着きます。もっと詳しく知りたい人は、以下の本をオススメします。こちらの本にはCDもついていますので、簡単に始めることができます。
最後に
人に親切にするという行為は、相手のためだけじゃなく、周り回って自分のためにもなるのです。それには、親切をすることで「オキシトシン」という脳内物質が分泌されることが関係しています。
人に親切にすることで「いい気分」になるのは間違いないですし、まずは身の回りの困っている人を手伝うぐらいの感じで実践してみてはいかがでしょうか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
●人に親切をするとオキシトシンが分泌される!
●「許す」心を持とう!
●自分ができる範囲で親切をしてみよう!