「あなたの能力は平均より上でしょうか」と問われると多くの人が、平均よりは上と答えるようです。それは無意識に自分を過大評価している場合が往々にしてあるようです。成長できる人間であるためにも自分は普通より上と思いすぎるのもよくありません。
今回はそんな自分は普通より上と感じる「平均以上効果」について書きたいと思います。
もくじ
85%の人が平均より優れている!?
「考えてるつもり ―「状況」に流されまくる人たちの心理学」という書籍の中で面白い実験が紹介されていました。それは「あなたの運転技術はどのくらい優れていますか?」という質問を学生たちに行ったというものです。以下、紹介させていただきます。
同じ運転技術の質問を学生たちにし、0〜100点のあいだで点数をつけて、平均的な大学生と自分とをくらべてもるあのだ。そして、自分が50点以上だと思う学生に手を挙げてもらうが、クラスメートの目を気にしたり、気まずい思いをしたりしなくてすむよう、目を閉じて挙手してもらうことにしている。
目を開けると何が見えるだろうか。何と85%の学生が手を挙げているのだ。
面白い実験ですね。8割の学生が自分を平均以上のドライバーだと申告しています。これが「平均以上効果」というものです。
平均以上効果
人は様々なことで他人より平均以上であると考えているようです。しかも、有能と言いがたい人に顕著なのです。
自分のことを「優れている」と考えることは確かに悪いことではありません。自己嫌悪になって落ち込むぐらいなら、楽観的にいられるので自分を肯定するほうがよいでしょう。
ただし、自分が平均以上だと思うことが足かせになる場合もあります。 あなたは今何か習い事をしたりしていませんか。
例えば、歌の練習をしているとしましょう。歌の上手さは平均以上だと勘違いしていては自分の欠点や能力の低さに気づきません。以前、ココロクエストの記事でも能力の低い人ほど過大評価するダニング=クルーガー効果というものを書かせていただきました。これに近い考え方ですね。
自分を客観視する
「平均以上効果」に気づくためには自分を客観視することが大切です。自分を客観視することで、欠点にも気づけるようになることでしょう。つまり、成長するきっかけになるということです。
また、耳障りなことや批判にも耳を傾けられるようになると理想的です。もちろん、根拠のない批判や言葉は気にする必要はありません。ただ、中には耳障りな故に自分の課題が隠れている場合があります。
耳障りなことに
— Dr.キャットウィスカー@ココロクエスト (@dr_catwhisker) 2017年6月19日
あえて耳を傾けることも大切かも
耳が痛い話というのは
無意識に自分が避けようとしていること
つまり、じぶんの課題の可能性がある
ただ、MP(メンタルポイント)が
高いときに耳障りな言葉に
耳を傾けるようにしよう
最後に
「平均以上効果」の存在に気づくと、自分はまだまだ学ぶことが多いという事実を突きつけられることでしょう。それは良いことです。死ぬまでが学びの連続です。例えば、ブログを書いていて「自分のブログは平均以上に面白い」と思っていては現状に満足して終わってしまいます。
「平均以上効果」の存在に気づくことで、まだまだ面白いことは書けないか、もっと読者の方に分かりやすく伝えられないか、そもそも自分がもっと楽しく書けるようになるにはどうするべきかなど課題点も浮き彫りなってくるでしょう。あなは「平均以上効果」に惑わされていることはありませんか。
今日のクエスト~LevelUpポイント~
- 人は自分を平均以上だと勘違いしやすい!
- 自分を客観視しよう!
- まだまだ学ぶことが多い!
To be continued…