人を好きになることもあれば、人を嫌いになることもあります。好きになるのも嫌いになるのも含めて人間関係です。
でも、できることなら嫌われてくないですよね。人が人のことを嫌いになるには嫌う要因が必ずあります。「あれ?急に友達が冷たくなった…」「もしかして自分って嫌われてしまってる?」など、案外嫌われている本質に気づかないことがあります。
今回は人が人を嫌う要因を心理学の面から書きたいと思います。人が人を嫌う要因を知るだけでも、日々の人間関係を円滑にするスキルが身につくと思います。
人が人を嫌いになる理由
人が人を嫌いになる主なる理由は「不快に感じるから」です。
以下、細かく見ていきましょう。
①軽蔑
人は軽蔑し、嫌いになるケースがあります。軽蔑をいだくのは身だしなみや話し方、マナーが下品などが発端となること多くあります。人は会って数秒で相手のことを判断します。あまりにも不潔な人だと、その時点で嫌われてしまうこともあります。また、道徳に反する行いを見てしまった場合もそうです。
②嫉妬
相手を羨む心が嫉妬と表れて嫌いになることがあります。例えば自分より出世をした同僚、結婚を先越された友人、環境や地位が自分より優遇されている人などに対して、嫉妬することがあります。良きライバル、良き仲間として見ることができればいいのですが、嫉妬心が強くなると歪んだ感情が相手への嫌悪に変わるのです。
③裏切り
信じていた相手に裏切られたというケースから嫌いになることがあります。恋愛でもありますよね。信じていた相手に浮気をされたなどです。自分の期待に応えてくれないときに、「この人は期待に応えてくれない」「使えない人」と勝手にレッテルを貼り、相手を嫌うことがあるのです。
④否定
相手が自分のことを否定してくる、攻撃してくる人に対して嫌うこともあります。また、相手が自分に危害(損失)を加える恐れがある場合もそうです。
⑤軽視
自分のことを軽視したり、無視したりする人に対しても嫌いになることがあります。相手のことを小馬鹿にして盛り上げているつもりが、相手はひどく傷ついているというケースもあるのです。その心に負った傷が嫌悪感に変わります。
⑥投影
最後は投影です。つまり、嫌いな人に自分の影を投影(見出して)してしまって、反発し嫌いになる、ということです。または「同族嫌悪」とも言い、一説には「自分自身の嫌いな部分を相手が見せることによって生じる感情」とされています。
最後に
人が人を嫌う理由は様々です。ただ、必ず要因があります。場合によっては上記のようなことが複雑に絡まっているケースもあるでしょう。
もし相手に嫌わていると感じた時は、「人が人を嫌う心理」のどれにあたるのか観察してみてはいかがでしょうか。人を嫌いになることや、または人に嫌われることを客観視できるようになれば、気持ちがグンと楽になります。そして解決策が見いだせるようになるでしょう。